はったなおゆき(1905・12・2〜1964・8・25) 夏休みになると 祝津の観光名所「鰊御殿」の右手下脇に建つ。中央部には詩「がんぜ」が刻まれ、右側には肖像のレリーフが、左側に「胸底にしまい忘れた、皆の素朴な魂をゆさぶる芝居をつくりたい」との作家の想いが刻まれている。この碑からは祝津マリーナと祝津港が眼下に一眺でき、風景が極めて良い。八田尚之は小樽生まれ。多数の映画シナリオを書く。豊田四郎監督との文芸映画に優れた作品が多い。シナリオ作家。中央バス 水族館線 終点下車 徒歩10分 鰊御殿敷地内 ■小樽周辺 花園十字街 メルヘン交差点 堺町通り 水天宮 小樽公園 旭展望台 塩谷ゴロタの丘 小樽商科大学校内 もがみ公園 オタモイ観音堂 銀鱗荘 祝津鰊御殿 青山別邸 国道5号沿い 張碓 住吉神社 船見坂上 日光院 ■朝里方面 朝里川温泉 朝里ダム展望台 朝里峠
【碑文「がんぜ」】
おれたちは道ばたの
ざっぱ木を拾い拾い赤岩ポントマルへ
毛コのはえた兄分は褌
おれたちはふりちん
それっともぐり
一尋二尋きび悪いほど
青い岩肌に
めんこいがんぜ一つ二つ
腹時計がおひるに
なる
ざっぱ木のたき火に
がんぜのへそをぬいてほうりこむ
こんがり焼けたがんぜが
おれたちのひるめしだ
夕焼けると
みんなの唇は茄子色
ほら鴉が家さかえって
くぞ
おらたちもかえるべ
冷えてちぢまりきった
皆のきゅうすを揃え
一二の三
おしっこの消火だ
あああのがんぜが
出世して高価高貴
の珍重味とは