こばやしたきじ(1903・10・13〜1933・2・20) 【碑文】 冬が近くなると 旭展望台の展望所とは反対側の小高い丘に建つ堂々としたユニークな文学碑。碑のデザインは彫刻家の本郷新。本のページ見開きをかたどっている。右上部に多喜二の肖像レリーフと右中央部に詩文、左上部に北斗七星と北極星の嵌め込み。左中央部に青年労働者の頭像。碑文は多喜二が獄中から友人の妻に送った手紙の一部。多喜二は小樽高商卒。後にプロレタリア作家となる。「蟹工船」「不在地主」など。当時の特高警察の思想弾圧で拷問死。小樽をこよなく愛した作家。「不在地主」など小樽を舞台にした作品が多い。中央バス 最上町線 商大通り下車 徒歩20分 旭展望台 ■小樽周辺 花園十字街 メルヘン交差点 堺町通り 水天宮 小樽公園 旭展望台 塩谷ゴロタの丘 小樽商科大学校内 もがみ公園 オタモイ観音堂 銀鱗荘 祝津鰊御殿 青山別邸 国道5号沿い 張碓 住吉神社 船見坂上 日光院 ■朝里方面 朝里川温泉 朝里ダム展望台 朝里峠
ぼくはそのなつかし
い国のことを考えて
深い感動に捉えら
れている そこには
運河と倉庫と税関と
桟橋がある そこで
は人は重っ苦しい
空の下を どれも背
をまげて歩いている
ぼくは何処を歩いて
いようが どの人を
も知っている 赤い
断層を処々に見せて
いる階段のように山
にせり上がっている街
を ぼくはどんなに
愛しているか分からな
い