かわむらぶんいちろう(1917.4.15〜2004.3.30) 【碑文「山上の旗」】 実に久しぶりに、傷だらけの心を この詩碑は石碑ではなく鉄碑である。版画家一原有徳によるユニークなデザインが目を引く。ステンレスに刻まれた詩文は境内の木々を移して、趣はあるが、光に反射して読みやすいものではない。詩碑は「山上の旗」の詩。小樽駅から徒歩15分
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ふるさとの海の紺碧に曝す。
水平線を弓なりにたわませ
おれはつがえられた一本の矢、
張りつめた弦の痛さに立つ。
いま悲しみはその深さだけ深い夢に変る。
おれは満ちてゆく、潮騒に
かもめらの叫びに、舩唄に、夕凪に
海のように。しかし満ち足りてはならぬのだ。
風よ来い。
北斗七星の凍れる座からまっしぐらに
おれの拡げたもろ腕の下に来い。
きびしさに引き裂かれる旗におれをしろ。
自らを燃やしつくし透明をめざす陽炎、
山上の旗におれをしろ。