祝津の高島岬の先端に建つ「日和山灯台」(祝津3)が、快晴の7月9日(日)10:00~15:00に一般公開され、333名もの多くの見学者が訪れた。
小樽港の玄関口灯台の赤と白の縞模様の「日和山灯台」の一般公開は、小樽海上保安部(港町5)が海の月間中のイベントとして行なった。
9日(日)は天候に恵まれ、例年よりもはるかに多い333名もの見学者が訪れた。見学者たちは同保安部係員の案内で、霧信号(霧笛)の「ボーッ」という音を出すための電気を作る「周波数変換装置」、灯台の光を放つ部分の直径40cmの「レンズ」や、道内各地の灯台の模様などの説明を受けていた。
灯台の先端部で目の前に広がる青い海を眺めた人たちは、景色の雄大さに見とれながらゆっくりと灯台見学のひとときを過ごしていた。パンフレットやペーパークラフトも見学者に配布された。
祝津の佐藤由紀子さん(60)と篠原靖子さん(60)は、「20年以上前に見学に来た時よりもきれいになっていてびっくりしました。色々な灯台の分かりやすい説明もあって、来て良かったです」
苫小牧の大辻祥真くん(7)は、「ライトが遠くま で届くのでびっくりした。灯台から遠くの海まで見られてうれしかった」とニッコリ。
小樽海上保安部航行援助センターの尾形克弘さんは、「我々の仕事を多くの人に興味を持ってもらい、感動して頂けてうれしい。小さな子供が機械を見て喜んでくれるのもうれしいですね」と笑顔で話していた。
「日和山灯台」は、1883(明治16)年に初点灯、1911(明治44)年に霧信号所が併設された。当初は木造六角形だったが、1953(昭和28)年に現在のコンクリート造となり、123年もの長い年月点灯し続け、船舶の航行の安全を担ってきている。
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