沖野 正則マスター
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住ノ江の神仏湯の並びにある「珈琲工房」のマスター。
店の扉を開くと、珈琲の香りが身体を包み、珈琲党にはたまらない空間とゆったりとした時間が広がる。樽っ子のマスターは、長橋小、末広中、小樽工業高を出て、FAXや無線の技術職として、札幌駅前の読売新聞社に勤める。
この札幌で、その後の人生を決定付ける珈琲との出会いを経験。19才の頃で、その頃は珈琲を飲まなかったが、たまたま入った珈琲店で、珈琲に開眼。その運命的出会いを感じ、自ら求めて珈琲の道に進むことになったと言う。
小樽の静屋通りにあった珈琲店で9年間の修業を重ねた後、現在地に「珈琲工房」を開店。今春で満20周年を迎える。店には、ドイツ製の焙煎器が据えられ、閉店から深夜まで、この釜につきっきりで、13種類の豆と格闘する。
豆を煎るには、他所に気が行かないように集中力を高めた態勢を取らないと、うまく焼けないという。焙煎した3種類のブレンドコーヒーやウインナコーヒーがお勧めだ。
珈琲を飲みながらの客との珈琲談義は尽きることがない。豆の宅配にも力を入れ、新鮮な香りと味を届けている。
マザー・テレサを尊敬するクリスチャンでもあり、「ここまで来れたのは、神のおかげでありがたい」と感謝の心を忘れない。珈琲道一筋、今年で50歳の働き盛りの珈琲マスター。