2019年7月のベストマスター
たじぺい

田島 真士マスター

 花園公園通りと並行する浮世通りの居酒屋「たじぺい」の店主・田島真士さん(40)は、千歳出身で、サラリーマンを辞め、2010(平成22)5月に小樽に移住。2ヶ月後の7月14日にオープン。今月で9年目に突入する。

 店名は、田島の“たじ”と、小樽出身の妻・弥生さんの父の名前“へいじ”を掛け合わせ、感謝の意を込めた。

 家飲みをしているようなアットホームな雰囲気の地酒とおうちグルメの居酒屋で、身近な食材を使い、ほっとできる手づくりの家庭調理を提供している。

 また、宴会を楽しむグループや予約して来店したお客さんには時間制限がなく、開店から閉店まで、長時間ゆっくり寛いでもらえるよう心がけているという。

 店主は接客と酒を担当。酒好きが高じて、おススメの日本酒が常に25本~30本用意され、それぞれの好みにあった酒が提供できる。

 酒を身近に感じてもらいたいと値段も手頃に。お客さんから教わる酒情報も貴重な宝、常に勉強を怠らない努力家でもある。

 一方、調理担当は弥生さん。数々の自慢料理の中から、ひとつ取り上げるとすれば、裏メニューの「たこぺい焼き」。小樽産のタコが手に入った時のみの限定品。

 四角いお好み焼きのようなたこ焼きで、子どものお客さんが「たこ焼きないの?」のリクエストがきっかけ。卵焼きのフライパンで作り、さらにアレンジして完成させた。「小樽ジャーナル見たよ!」で注文に応じてくれる。

 夫婦の絶妙なコンビネーションで、お客さんをもてなす。さらに、地域を盛り上げようと、浮世通りの店主ら5名が集まる“浮世通り界隈盛り上げ隊”のメンバーでもある。4年前から、レンガ横丁のアンテナショップや花園町でのビアガーデン、おたる潮まつりに出店し活動している。

 知人もいなかった小樽で、小樽を盛り上げようと頑張る仲間に出会い、お客さんにも恵まれ、店を広げることよりも、イベントや集まりを通して、小樽を盛り上げたいと語る。

 「家庭料理を味わいながら、ゆっくりお手頃価格で飲める店。家族連れもご来店を。また、浮世通り界隈盛り上げ隊が、おたる潮まつり会場・たじぺいブースで待ってます」とPRした。

たじぺい

たじぺい
小樽市花園3-9-6 美商ビル1階
電話:0134-33-0373
営業時間:17:00~23:00(L.o.22:00)
定休日:不定休