加藤 一寛マスター
2019(令和元)年12月末に、店を経営し20年となる、多趣味で話題豊富な加藤一寛さん(47)は、音楽と酒が楽しめる「酒食音 樽男」の店主で、小樽花園にも詳しいひとり。
19歳で花園からこの業界にデビューし、23歳で浮世通りに「パブカズ」をオープン。その後、大阪や名古屋で飲み屋やペンキ屋などを経験し、東日本大震災が起きた年に小樽に戻った。
人生5件目となる同店を、2012(平成24)年6月14日にオープン。最初の店の常連が、今でも来店してくれるという。
名古屋にいた頃、小樽と言えば“ルタオ”、そこから“たるお”を連想し、心の中で2年間温め続け、「樽男」に。
2ヶ月に1度のペースで、DJやヒップホップライブを開催。豊富な種類の飲み物はオール500円に、居酒屋やホテルでの経験を生かした料理も提供。
一寛マスターが作るオリジナルカクテルは、ネーミングがユニークで、「愛とは何か」、「僕の青春」、「三年目の浮気」、「運河のはしっこ」、「中学生」など、どんな味なのか気になるところだ。これは700円で販売している。
歴代の店ではカクテルとビールを提供してきたが、樽男になってからはサワーも登場。中でもカツゲンサワーは一番人気だ。
趣味のビリヤードは、9年前のプレ国体のアマチュア大会で優勝するほどの腕前。3回出場して金・銀・銅を獲得ほど。ビリヤード歴30年、知る人ぞ知る名選手。
現在は、テニス肘の術後観察中のため、残念ながら休止中。年末の大会出場で復帰を目指している。また、今年人気のラグビーを、中・高・社会人と続けていたラガーマンでもある。
飲み屋だからと気負わず、待ち合わせにしたりと気軽に来店出来る店、ジュース1杯でも寄れる店にしたい。
これまで出会った先輩から、料理だけではなく接し方や接客を学び、営業中は、1滴たりともお酒を飲まないと心に決め、1号店からずっと守り続けているという。
小樽の高齢者や体の不自由な人、子どもも楽しめる遊び場を作りたいと夢を語るマスターは、「ぜひ、気軽に立ち寄ってください」とPRした。