田村 涼マスター

余市で36年愛され続けている人気串焼店「がんがら」の分店「串焼涼」が、小樽花園に2017(平成29)年7月6日にオープンした。
父の背中を見てずっと育ってきた息子・田村涼さん(32)が、小樽で父の串焼を引き継ぎ、初の店主となり1年半が過ぎた。
余市出身の涼さんは、高校卒業後、札幌やニセコで働いていたが、戻ってきた息子に店を持たせるとの父の言葉通り、涼さんが店を持つ事に。
いつも昼過ぎには出勤して、下準備が必要な串刺しから経理まで、全ての業務に励む毎日だ。思っていたよりも、実際に仕事をしてみると大変さが分かったという。
串焼のネタが大きくてボリュームがあり、そしてリーズナブル。懐に優しいから嬉しい。
お奨めは、串焼を超えてホルモン味噌煮こみ、お客さんにも人気がある。トマトのベーコン巻きも注文が多い。納豆入りのつくねを海苔で巻いた変り種も。
レバー・タン・つくね・鳥串などの定番ものから、シイタケやえのき、ししとうなどベジタリアンにも対応している。
現在、カウンター9席しかないのはひとりで対応できる人数だから。今後は、バイトも入れて奥のスペースを開放し、席数もオリジナルメニューも増やしたいそうだ。
余市まで行かなくても小樽で食べられると、父の店の常連さんの喜ぶ声も聞くが、父の店にも足を運んでもらいたいと思っている。
ニセコで働いていたこともあり、スノーボードが大好きで、今年は、仕事の合間を見て滑りにいけらたらと、雪が降るのが楽しみの様子。
市民に店を早く知ってもらい、父の店のような雰囲気を目標に日々研鑽している。
「ちょっと分かりずらい場所かもしれないが、ネタも高くないし、若い方にも気軽に来られる店を心掛けているので、ぜひ来店して串を味わい楽しんでもらえればと」とPRした。