西尾 巧一郎マスター
紋別発祥の「らーめん西や」の社長・西尾巧一郎さん(41)は、札幌生まれ紋別育ち。15年前に小樽に移住した。
家業が焼肉店だったこともあり、料理人の道へ。10年ほど和食料理人として勤めたが、大のラーメン好きでラーメン屋に通い続け、ラーメン職人のエネルギッシュな姿に憧れ転職。小樽でラーメンの修行を積み、この道14年目となる。
両親が住む紋別市で、ガリンコ本店と氷紋の駅店をオープンさせた。2011(平成23)年10月、本拠地を小樽に移し、小樽駅前に3店舗目を、2015(平成27)年6月3日に4店舗目の花園店の営業を開始した。現在は、人材育成のために、花園店に勤務していることが多い。
駅前店は2階にあるため、階段を上らなくてもいいように、もともと好きだった花園で1階の店舗を探した。また、花園はラーメン店が沢山あるところで、より活気付け、お互いが競争して頑張れるのではないかと考えた決断だった。
西尾さんの仕事は、仕込み・ラーメン作り・接客となんでも行い、人材の育成にも力を入れている。
鶏がらスープと香味野菜をブレンドし、手間隙かけて納得のいくスープを作る。その町に合った味を追求し、地元の高齢者にも食べやすい味など、好みに極力応じるようにしている。また、丼や具材も温め、熱々のラーメンを提供。おすすめは、秘伝の味噌だれを使った“こってり味噌ラーメン”。
接客スタイルを大切にし、真心込めた接客を心がけるよう指導。従業員もお客さんも笑顔になれる不満のない店を目指している。毎月、紋別の店舗にも顔を出しチェックも怠らない。店舗が増えた分、課題も多いが、実直な姿勢で取り組んでいる。
最初の店舗を構えた頃、西尾さんは27歳・妻は20歳と若い夫婦だった。当時のお客さんからは沢山のアドバイスをもらい、育ててもらったと感謝を忘れない。
「これからも、お客さんにアドバイスを頂きながら、より良い店を目指し努力していきたい」と目を輝かせながら話した。寒い冬は、西やのラーメンで温まろう!