ビマール・シュレスタマスター
静屋通り、産業会館裏手にある「ネパール茶屋」の店長、ビマール・シュレスタさん(36)。ネパール出身のコックさんで、日本語が上手な親しみやすい笑顔の好青年。
2001年開店の同店は、義兄が経営者で、7年前にその店を手伝うために、ネパールから遥々、異国の地小樽へ移住し、現在に至る。
店名の「ネパール茶屋」の茶屋は、カフェの意味。日本でのカフェは、お茶を飲む所と思われているが、外国では、なんでも気軽に食べたり飲んだりできるカジュアルな店を意味するそうで、ネパール料理を気軽に楽しんでもらいたいとの意味が込められている。
店の特徴は、本場カレーはもちろん、ルーカレーとスープカレーのタイプがあり、辛さもチョイスできる。ビマールさんおすすめは、「ラムカリー」で、柔らかいラム肉入り。月曜日から金曜日まではランチもあり、カレーやタンドール(炭焼き料理)セットは、ご飯とナンを選ぶことができる。
カレーの他、ネパールの家庭料理も提供。スパイシーでお酒に合うシークケバブ、サモサと言ってスパイシーなマッシュポテトの包み揚げ、ネパールの天ぷらポコラなど、ネパールの一品料理も味わうことができる。
ドリンクにも力を入れ、12月から2月28日までは、年末年始や小樽雪あかりの路に合わせ、ビール(ジョッキ)も含めてカクテルなどをすべて315円で提供している。また、ネパール産のシコクビエを使った「ヒエ焼酎」を熱燗や冷やで提供。ネパールのビールも用意している。
「最初は言葉も分からなかったが、努力した。小樽に知り合いが少しずつ増え、7年間も続けられたのは、同店へ来てくれるお客さんがいるから。これからも小樽で頑張りたい」と思ったそうだ。初めて雪を見た時は感動したが、今ではその感動も薄れ、今は雪かきが大変だと思っている。
休日には、好きな日本食を食べ歩き、ネパールではあまり行かなかった温泉が大好きになり、北湯沢やニセコなどあちらこちらの温泉巡りが楽しくて、特に熱い温泉が大好き。また、「小樽の良い所は、水が美味しい所だ」と即答した。
初めてのお客さんに、「スープカレーというものはまずい」と言われたので、「うちのを試しに食べてみて?まずかったらお代は要りません」と言って食べてもらったら、「これは美味しい!」と喜ばれた。そんな時、嬉しさを感じるという。
ビマールさんは、「カレー専門店と思われがちだが、カレーはもちろんだが、一品料理も味わってもらいたい。小樽の人たちにネパールの本場の味を知ってもらいたい。食べてみるとおいしさが分かる」とPRした。
写真をお願いすると、胸の前で両手を合わせ、挨拶で使ったり、“いらっしゃいませ”を意味する「ナマステ」と言って、ポーズを取ってくれた。
ネパール人のコックさんが作る本場ネパール料理を小樽で味わってみよう!