2007年5月のベストマスター
アン・デリス
佐々木 芳雄マスター
“小さな店の小さなプリンで小さな幸せを感じてもらいたい”4月5日に新規オープンしたプリン専門店「アン・デリス」のパティシエ。
濃厚だがさっぱりとして、口の中でやんわりとろける、なめらかプリン。1年前にひらめき、独自の製法で、その日作ったフレッシュなプリンだけを販売し、完売次第閉店する。
“小樽っ子”の佐々木さんは、中学まで地元桜町で育った。野球のため高校は岩見沢に。高3のセンバツ大会で甲子園に出場したが、残念ながらスタンドからの応援に力を注いだ。
高卒後、一般企業に入社したが、「食べることが大好きで、食に関する職に携わって生きていきたい」と3年で退職し、フランス料理屋で修行。横浜や札幌のみくにレストランで、デザートなどのイロハを学んだ。
8年前に小樽に戻って、さらに勉強を続けた。そして、デザートの中でも大好きなプリンの専門店を開くことに。「後志は食材の宝庫。フルーツや野菜などに恵まれている」と、3月に株式会社N.e.Japonを設立し、4月5日にプリン専門店「アン・デリス」をオープン。
販売のみの小さな店で、オリジナルのカスタードプリン、後志のチーズで仕上げたフロマージュ、北海道ワインのビールプリンなど地元の食材を使った12種類のプリンを販売。価格は330円から380円。現在は健康に気を使ったコラーゲン入りのプリンを試作中。今後は、小樽・札幌に広げ、ネット販売も考えている。
「自分が美味しいものを食べた時に幸せを感じるように、お客さんにも幸せを感じてもらいたい」と笑顔で語る、趣味が仕事の食べることが大好きな35歳のパティシエ。