2003年3月のベストマスター
狸
石田 秀雄マスター
浮世通りには、常連客が足繁く通う焼き鳥・焼肉の名店“狸”がある。
カウンター越しで、炭火を自在に操るのは、石田秀雄マスター。18歳で、
札幌の焼き鳥店で修行し、小樽に来て23年。この道40数年のベテランマスターだ。
23年前、東宝劇場裏手の小路で店を開いた時から、多くの客に味を支持され続けている。13年前に、浮世通りにある現在の店に移った。
メニューは、どれも手頃な値段で、気取らずに行ける雰囲気からか、家族連れも多い。ここの看板メニューは“若鳥”。鶏の半身を炭火でじっくりと焼いた香ばしさと、ボリュームには驚くばかりだが、800円という安い値段にも驚かされる。
マスターは、菁園中学校の野球部を指導したり、花園小学校の少年野球団の監督を10年間務めた、大の野球好き。現在も草野球チーム“ファミリーズ”の監督を務める。
客に“大将”と呼ばれる風格を感じさせるマスターだ。