ベストママ

2015年4月のベストママ
カラフルキャンドル体験工房Candle・y

金田 千鶴ママ

 1936年創業の北海道唯一のロウソクメーカー・株式会社フジ本芳川商会(緑2・芳川雅勝会長)2階に、体験工房「Candle.Y」を開く金田千鶴さん(46)は、同社会長の長女でキャンドル作家。

 千鶴さんは生粋の小樽っ子。両親の影響で、子どもの頃からテニスを習い、高校時代は高体連出場、高校2年生頃からテニスにはまり、テニスができる札幌の短大へ進学。テニス部でテニスに没頭する学生生活を過ごした。現在も、父や母と一緒にテニスを楽しみ、未だに父には勝てないそうだ。

 千鶴さんが子どもの頃は、仏壇のロウソクというイメージが強く、家業を手伝う気持ちはなかった。結婚して10年前から、祖父母の介護を兼ねて、同社の事務員として勤務。

 小樽職人の会の会員であったことから、毎年5月から10月は、小樽職人の会をメインに、キャンドル作りを団体の修学旅行生など、年間約900人に指導している。

 そのため、3年間も、キャンドル作りを基本から学び、技術を習得するため、東京に通い続けた頑張り屋さん。

 会社2階の工房でも、予約が入ると制作指導を行っている。子ども達が職業体験をするワークステーションで協力したり、ラジオ制作会社の体験取材や、小学校へ出張し指導することもある。また、千鶴さんオリジナルのキャンドルをデザインして販売も行う。友人へのプレゼントにと注文も受ける。

 ロウソク販売会社のため、キャンドルづくりの材料も、すべて千鶴さんの手作り。ロウの液に顔料を混ぜ、バットに広げ、柔らかいうちに、ハート型や細かいキューブを手間暇かけて作っている。色も薄い色や濃い色など、カラフルなロウのキューブが、キャンドル作りは欠かせない。ロウソクの芯の種類も多く、ロウソクの大きさによって使い分けることも大事だそうだ。

 千鶴さんは、オリジナル商品の制作よりも、とにかく、子ども達などへキャンドル作りを教えるのが楽しいそうだ。子ども達は、作ったキャンドルを大切にしまって置くことが多いが、火を灯しても楽しんでもらいたいと言う。制作体験者には、安全に灯りを楽しんでもらうために、必ず取り扱い説明書を渡している。

 昨年の10月には、韓国の大スターヨン様こと「ペ・ヨンジュン」さんが、工房を訪問し、千鶴さんにワックスボウル作りの手ほどきを受けたそうだ。

 昨年2月に、韓国人俳優のチュ・ジフンさんが、東日本大震災の被災者支援活動として制作するワックスボウルの指導ため、小樽雪あかりの路関係者と韓国へ同行した。その俳優のチュさんが、ヨン様が経営する事務所の俳優だったのが縁で、ヨン様が来日し、同工房へ訪れたという。

 千鶴さんは、「淡々と制作を指導し、全工程を自分で作りたいと熱心に取り組んでいた」と話した。その様子は、有料テレビの30分番組で放映されたそうだ。ヨン様が制作したワックスボウルは、同工房に、ケースに入れられ大切に保管されている。

 今年1月から試行錯誤して完成した、紫陽花をあしらった新作のキャンドルを発表。市内色内にある雑貨屋「vivre
sa vie + mi-yyu」で販売中。ドライフラワーにした紫陽花をふんだんに使い、紫陽花が燃えないように工夫が施された素敵なキャンドル。

 千鶴さんは、「この仕事をずっと続け、小樽のロウソク屋さんが作る、キャンドルの町・小樽やワックスボウルの町・小樽を広めていきたい」と笑顔で話した

カラフルキャンドル体験工房Candle・y

小樽市緑2-3-14
電話:0134-34-2255
予約制

2015年3月のベストママ
cafe chobicha (カフェ チョビチャ)

松本 愛子ママ

 33年以上も前、花園の郵便局だった店舗兼住宅に、夫の松本望さん(31)と妻の愛子さん(35)のおしどり夫婦が営む「cafe
chobicha 」(カフェ チョビチャ)が、昨年(2014年)6月23日にオープンした。

 店内は、郵便局で使われていたドアや窓をそのまま使い、元々の色と同じように塗り直し、昭和の雰囲気をそのまま残した。1960年代をコンセプトにしている、愛子さんお気に入りの家具ブランドとおしゃれな照明で、松本さん夫婦が醸し出すほっこりした雰囲気が漂っている。

 店名は、愛子さんのニックネーム“ちょび”と、茶屋を意味する“ちゃ”、あわせて「ちょびちゃ」。以前から店を持つ時は、この名前と決めていた。

 愛子さんの父親は、赤飯などの得意料理をよく作ってくれた。食へのこだわりを持つ父の影響で、お菓子づくりや料理が好きになり、父親を喜ばせようと、お菓子作っては食べてもらっていた。

 カフェは、夫の望さんと2人で切り盛り。店内で販売している焼き菓子は愛子さんが担当。クッキーやガトーショコラ、洋梨のタルトなどがセンス良く並べられ、テイクアウトもできる。可愛らしいラッピングと商品説明の手書きのメモにも、愛子さんのアイディアが詰まっている。

 焼き菓子の中でオススメは「フロランタン」。厚めのクッキー生地にキャラメルアーモンドを合わせた菓子。ほっと一息したい時や、まったりしたい時に気軽に食べてもらえればという。好みの焼き菓子でプレゼント用の箱詰めも対応している。友人への土産にもぴったり。

 来店者のクチコミで、知らぬ間にひとり歩きしたホットケーキは、誰もが驚くほどふっくらと膨らんでいる。普通の材料でじっくり時間をかけて焼くと、ふっくらと分厚いホットケーキが完成するそうだ。

 ハンバーグや生姜焼き・焼き魚は定食で、オムライスやスパゲティ、グラタンなどの食事ができ 11:00から14:00のランチは、食事を注文するとドリンクを半額で提供している。

 子ども連れのママ仲間や女子会、ちょっと年配の方々など、男女問わず幅広い世代が、ゆっくりとくつろげる店を心がけている。コーヒー1杯で、何時間でもOK。店内の書棚の本をゆっくり読んだり、まったりした時間を過ごしてもらいたいそうだ。

 以前ここに住んでいたことがある郵便局長の姪っ子さんが来店し、当時の思い出話を語ってくれたり、70~80代くらいの女性が、女学校時代ここの郵便局に貯金していた思い出話などのエピソードで、愛子さんが知らない時代にタイムスリップ。

 店内では、友人が出演するライブを開催したり、音座なまらいぶにも参加した。愛子さん手作りのポーチや手提げカバン、友人が描いたポストカードやCDなども販売している。

 小樽は、あったかい飲食店や宿があり、小樽を好きになり、道外から移住した人も多い。紹介し合ったり、横の繋がりがあるところが良いところ。

 愛子さんは、「奥の個室はカーペット敷で、6人までOK。子ども連れや女子会などに利用してもらいたい。空きがあればいつでも利用できるが、予約をお勧め。子どもだったお客さんが成長し、デートに来てもらったり、この場所でずっと続けていきたい」とPRした。

cafe chobicha (カフェ チョビチャ)

小樽市花園3-1-6
電話&FAX:0134-64-6015
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日

お店のHP
2015年2月のベストママ
お食事処 たか山

高山 景子ママ

 今年1月6日(火)にオープンしたばかりのお食事処「たか山」の店主・高山景子さん(64)は、小樽生まれの小樽育ち。花園で経営するスナックを、昨年12月27日(土)に閉め、36年間のママ業に幕を降ろし、食堂の店主として新たなスタートを切った。

 ママ時代から料理好きで、お客さんに自慢の手料理を提供しており、昨年11月に、知人だった前の店の経営者から店を譲る話を持ちかけられ、即OKを出した。何事にも迷わない性格だという。

 高山さんに似て料理好きな孫が、強力な助っ人として店を手伝う。高山さんが料理を作り、孫は、接客などを担当し、阿吽の呼吸で、魚が焼き上がった頃を見計らい、ご飯や味噌汁を用意しお客さんに提供する。

 開店して間もないため、メニューは考えている最中で、今はまだ未完成。厨房が片付かなかったり、雑な仕事にならないように、自分のペースを守りながら、徐々にメニューを増やしていく予定。

 そんな中でのオススメは、日替定食。生姜焼き定食と豚かつ定食は定番で、総菜小鉢2品とご飯と味噌汁が付いて600円。その日によって、秋刀魚・鱒の醤油漬け・鯖塩焼きなどの魚の定食も加わる。

 女性に人気がある寒い冬にぴったりの鍋焼きうどんは、餅入りでボリューム満点。おつゆも全部平らげる女性が多い。また、料理が運ばれて「美味しそう!」と写メを撮るお客さんなど、嬉しく思う時がある。

 味付けにも気を配り、ご飯が進むよう付け合せに気を使い、料理番組なども参考にしているが、ママの得意とする家庭料理に辿り着くことが多いそうだ。最近では、孫に味見をしてもらいながら、チャーハンの研究をしている。

 長い付き合いのお客さんには、宅配弁当も行っている。健康を考えた食材と味付けをし、お客さんの好みにあった手作りお弁当を提供し喜ばれている。

 パワフルな高山さんは、母親の介護を10年続けながら仕事をしてきた。昨年88歳の祝いには、玄孫までの5世代が勢揃いして母親を喜ばせたという。

 「これからも元気でいられるよう心がけ、70歳過ぎまで頑張りたい」と笑顔で話した。

お食事処 たか山

小樽市稲穂5-9-10
電話:0134-32-7775
営業時間:月~木11:00~15:00
金・土11:00~15:00、16:30~19:00
定休日:日曜日・祝日
席数16席

2015年1月のベストママ
スナック うらら

斉藤 志のぶママ

 白い壁に囲まれ、こじんまりとした店「スナックうらら」のママ・斉藤志のぶさんは、ロングヘアが似合う岩見沢出身の49歳。

 小樽で店を経営していた親の背中を見て育ち、手伝っていた経験を活かして、20年のブランクがあったが店を持ちたくて、3年前の12月14日に開店し4年目に入った。

 ひらがな名を使おうと考え、テレビアニメ「ちびまるこちゃん」から、『うらら うらら うら うらら♪』と、よく聞いていて、耳に入りやすいと思い、店名を「うらら」と名づけた。

 志のぶさんの仕事は、店の鍵を開けることから、掃除・料理すべて。手作りでお通しを出そうと心がけている。従業員3名と共に、和気あいあいとした雰囲気でお客さんを迎えている。

 リーズナブルな価格に抑え、4名以上90分飲み放題プランもあり、18名までOK。志のぶさんは料理好きで、家庭料理から酒の肴まで、楽しみながら手作りし、常連さんに喜ばれている。

 夜遅くまでの仕事なので、昼夜逆転してしまい辛い時もあるが、いろいろなお客さんとの会話を楽しみに、毎日ママ業に励んでいる。

 20年以上も前のお客さんが、ママとなり店を持ったことを聞きつけ、来店し再会を喜び合い、感激したエピソードを話してくれた。

 小樽の人々は、人情味があり、みんな優しく温かく接してくれ、花園のママ同士の繋がりもあり、情報交換できるのも花園が気に入っている理由だそうだ。

 「初めてのお客さんや地方から小樽に来たお客さんも、立ち寄ってください。楽しく飲みましょう!」とPRした。

スナック うらら

小樽市花園1-12-20 第7二塚ビル1階
電話:0134-22-3008
営業時間:19:00~25:00
定休日:日曜日・祝日

2014年12月のベストママ
スナック 風雅

佐藤 美幸ママ

 花銀・大水ビル2階にスナック「風雅」を構えるママの佐藤美幸さんは、生粋の小樽っ子。

 この世界へ入って13年目となる美幸さんは、机に向かってする仕事より、人と接するほうが好きで、前職も接客業だった。

 風雅は、2011年9月13日にオープン。人生初めてのママとしてデビューした。

 店名をどうつけようかと、辞書を開き、最初に「風雅」という文字を見つけ、優雅そうで一目で気に入った。店名にちなみ、店内には、絶えず豪華な花を飾り、優雅な雰囲気を作っている。

 スタッフは20代から40代までの女性3人で、2人ずつ交代で出勤。若者から年配まで、ひとりでも大勢でも、気兼ねなく楽しめるよう気配りし、従業員同士もみんな仲良しとのこと。

 今年9月には、3周年を記念して屋形船を借り切り、お客さんと賑やかに祝い、良い思い出となった。毎年開催される「はしご酒」は、時期が開店記念日と重なったり、参加する機会を逃しているそうだ。

 「クリスマスをしましょう!」とお客さんから声をかけられ、只今計画中。もちろん、5周年もみんなで祝いたい。

 お淑やかで気品がある印象の美幸さんだが、本人曰く“さっぱりとした性格”。休日の過ごし方も、山菜採りへ出かけることだとか。春はたけのこ、秋はラクヨウを獲りに、収穫した山菜をお通しで出し、お客さんに大変喜ばれている。

 紅葉の季節には、自宅近所の公園へ行き、銀杏を拾い集め、これも酒の肴に提供。銀杏は、直接触ると手が被れるため、ゴム手袋と火バサミを購入し、準備万端で拾い集めている。

 カラオケに流れる画面に花銀が映し出され、「小樽は素敵なところが沢山あり、ススキノみたいな大きな所とは違った落ち着ける雰囲気がある」と郷土愛たっぷり!

 沢山ある店の中から、当店に来てもらったのだから、いつも目一杯のありがとうの気持ちを込めて接客を心がけ、従業員にもそう伝えているそうだ。道内各地から訪れ、小樽へ来た時には、必ず顔を出してくれるお客さんと再会出来るのはとても嬉しいそうだ。

 「おひとり様から団体まで、歌とおしゃべりとお酒を楽しんでもらいたい。忘年会しましょう!」とPRした。

スナック 風雅

小樽市花園1-9-7 大水ビル2階
営業時間:19:00~25:00
定休日:日・祝日
席数:18席
電話:0134-29-2111

2014年11月のベストママ
パブスナック 廣

竹村 優子ママ

 パブスナック「廣」の竹村優子さんは、料理上手なベテランママ。

 20歳で花園デビューし、初代「廣」のママから、店名を変えないで店を引き継いでもらいたいと頼まれ、1987(昭和62)年12月からママとなり27年目。

 竹村さんは、小樽出身の小樽っ子。小学生の頃に母親を亡くし、小さい頃から食事の仕度をしてきた。そのお陰もあり料理上手で、昼間のランチから夜の通しまで、竹村さんの特製料理でおもてなし。お客さんに大変喜ばれている。

 昼は11:00から16:00まで開店して、カラオケやランチを楽しむ客で賑わう。その後、一旦、店を閉め、家に帰って家族の夕飯の仕度をしてから、再び、19:30から24:00まで営業している働き者。そんな多忙な竹村さんを、今では娘が支え、店を手伝ってくれている。

 趣味の範囲を超えるほど、家庭菜園にも勤しみ、店で出す野菜を手作りしている。ナスやカボチャ、トウモロコシ・レタス・トマトなど、定番の野菜をほとんど収穫し、新鮮な野菜で美味しい物を食べて喜んでもらいたいと、楽しみながら農作業に励んでいるそうだ。

 また、来年のためにと、本格的にいちごを600株も植えるほど。春や秋には山菜採りに出かけ、タケノコや落葉きのこなどを採り、季節の味を提供している。12月には自家製にしん漬けを楽しみにしている常連さんも多い。

 新鮮野菜だけに留まらず、第2・4木曜日には、そば打ちの会に参加し、自分で打ったそばを店で振舞い、これもまた評判が良い。雑誌のレシピを参考にして、新しい料理に挑戦するなど、美味しい物を食べてもらうためには、努力を惜しまない。

 月・火・水・金曜日は、昼間の開店のために10:00には出勤。魚や肉のメインディッシュや、採れたての野菜を使った料理を提供。お年寄りの常連さんから美味しいと喜ばれ、ランチを楽しみに来店される人もいるほど。

 予約があれば、団体客は5名から15名まで対応してくれる。締めの汁物付き。小腹の空いたお客さんには、厚焼き玉子や麺類など、手のかかるものもさっと出してくれる。

 お腹も心も満たしてくれる「廣」のママの手料理は、「おいしい!」と評判だ。

パブスナック 廣

小樽市花園1-9-9
営業時間:11:00~16:00(月・火・水・金)、19:30~24:00
定休日:日曜日・祝日
席数:25席
電話0134-32-4980

2014年10月のベストママ
Ambish

藤原 由香子ママ

 花園銀座街かま栄通りのユウビル1階に店舗を構える「Ambish(アンビッシュ)」の藤原由香子(40)ママ。ロングヘアが似合う生粋の小樽っ子。子どもの頃から活発な女の子で、明るく元気だった。

 以前勤めていたスナックが移転するのをきっかけに、友人の薦めもあり独立を決意。2010年12月に「Ambish」のママとしてスタートを切り、今年の12月で丸4年目を迎える。

 「Ambish」の店名は、ambitious(大望・野心)と、wish(望み)を合わせた造語で、藤原さんが名づけた。

 スタッフは30代後半が多く、アットホームな雰囲気で、若いお客さんにはお姉さんとなり、年配のお客さんには孫となり、美味しいお酒を飲みながら、会話を楽しませてくれる。おひとり様や少人数でも、客同士も盛り上がり、楽しい時間を過ごせるよう接客に心がけている。

 また、北海道社交飲食生活衛生同業組合北海道観光社交事業協会(北観協)小樽支部の幹事を務め、会議に参加したり、先日開催のはしご酒にも揃いの半纏姿で奮闘するなど、頑張り屋さん。

 辛いことは?と尋ねると、現在、自宅が銭函にあり、花園までの通勤が大変で、特に冬道が怖いという。休日には、近くの温泉に浸かり、日頃の疲れを癒し、リフレッシュしているそうだ。

 「小樽に来た時には、必ず顔を出してくれる遠く宮崎からの常連さんや、市内の多くの幅広いお客さんに支えられ、ずっと変わらず、この花園の地で店を働ける限り続けたい。小樽は、みんな温かい人ばかりで、付き合いを大切にしている人が多い。小樽の景色や海、食べ物も美味しいくて、離れられない」と、小樽に魅せられているそうだ。

 藤原ママは、「気軽におひとり様でも大歓迎。若い人もふらっと立寄れる店で、恋愛相談もOKです」と笑顔でPRした。

Ambish

小樽市花園1-9-22 ユウビル1F(かま栄通り)
営業時間:20:00~1:00
定休日:日曜日
客数:15席
電話:0134-25-5115

2014年9月のベストママ
Haircult clever

毛内 海晴ママ

 小樽都通り梁川商店街に店舗を構えるHair cut clever(クレバー)のヘアーデザイナーで、オーナーの毛内海晴さんは、倶知安出身の36歳。平成15年に小樽へ移り住み12年目となる。既婚。

 子どもの頃は、倶知安の大自然を駆け回る活発な女の子だった。両親が共に美容師だったが、子どもの頃から美容師になる夢を持っていたわけではなく、食べることが大好きな海晴さんは、どちらかというと調理師になりたかった。何を食べても美味しいと感じ、調理人には向かないと思ったそうだ。

 高校卒業後、美容師の専門学校へ通い、当時1年制だった学校を卒業後、1年間インターン経験を積み、美容師の受験資格を得ることができた。

 海晴さんは、札幌の大型店にインターンとして就職。インターンのカリキュラムはしっかりしているが、1人のお客さんの完成まで、1人の美容師が係っきりになるのは、大型店では難しいのだと感じた。その後、合格し美容師となる。

 最初の美容室は、花園町に友達と開店し、その当時から店名は、「clever(クレバー)」と命名。電話でも聞きやすい名前をつけようと、英語の辞書を漠然と開いた時、“clever(クレバー)”が目に入った。意味も手先が器用・聡明などで、美容室のイメージにも合っていると感じた。

 相方が結婚することになり、小樽を離れなければならないため、9年1ヶ月続けた店舗を閉店。次は、1人で十分な広さがあればと思い、こじんまりとした店を探したところ、花園から駅前にがらりと場所を変えて、今年1月25日に現在の店舗へ移転した。店を持って通算10年目となる。

 海晴さんの仕事は、カウンセリングから仕上げまで、全部1人でこなしている。海晴さんは、ヘアーコンテストで技術面を競うことも素晴らしいと思ってはいるが、目指すものは、普段のおしゃれを楽しめるようなヘアースタイルだという。日常生活にマッチした自分でもスタイリングしやすいヘアースタイルを追求している。もちろん、流行を取り入れることも大切にしながら、一般のお客さんが、喜んでもらえるような生活にあったヘアースタイルを心がけている。

 常にお湯を使うので、手荒れに悩まされているが、仕事は面白いし、お客さんが似合うように、会話をしながら対応し、喜んでもらえると嬉しい。これからも、店を気に入ってくれるお客さんと、私生活の話や小さい子どもだったお客さんの成長を見守っていきたいし、なにせ、商店街の雰囲気も気に入っているそうだ。

 海晴さんは、「お客さんを増やす目標もあるが、あまり大きくしようと思わず、今のまま変わらず、ひとりでできる範囲で、お客さんに喜んでもらいたい。ふらっと友達の家へ来るような、遊びに来る気持ちで来てもらいたい」と話した。

 同店では、ネイリストに場所を提供し、予約すると、ネイルケア・ネイルアートも行っている。

Haircult clever

小樽市稲穂3-14-4
営業時間:月~土曜日10:00~18:30、日曜日・祝日10:00~17:30
定休日:火曜日・第3月曜日
TEL&FAX:0134-24-2100(予約優先)

2014年8月のベストママ
美容室アカラ

日下部 瞳ママ

 美容室アカラ(Akala)のオーナー日下部瞳さんは、小樽出身の34歳。

 子どもの頃から、人形の髪の毛を切ったり結ったりして遊ぶのが好きで、美容師になるのが夢だった。また、小学生の時は、ソフトボールのキャッチャーを務め、スポーツ大好きな活発な女の子だった。

 2000(平成12)年から、通信教育で学びながら、市内の美容室で修行を積み、美容師の夢を実現させた。美容師は、日曜日も仕事で、昼も夜も子どもと接する時間が少なく、このままで良いのかと考えた時、自分で店を持とうと、2013(平成25)年1月17日に、現在の店をオープンさせた。

 瞳さんの仕事は、店内の掃除からタオルの準備、美容師の仕事全般。着付けは母親が手伝っている。日曜日と月曜日を定休日にして、月曜日は介護施設などへ訪問美容へ出かけている。

 10年前から訪問美容を始めた。認知症になった祖母のぐちゃぐちゃになった髪を見て、きれいにして助けたいと思ったのがきっかけで、現在も続けている。老人施設や個人宅へ訪れ、おばあちゃんの髪をカットしている。締め切った部屋や風呂場だったり、汗をかきながら髪をカット。お礼にとお饅頭をもらったりと感謝されている。おばあちゃん子だった瞳さんは、今では、沢山のおばあちゃんに囲まれ、親しまれている。

 今でも勉強は欠かさず、講習会や経営セミナーへ出席。また、続けているうちに当たり前に思ったり、雑になったり、蔑ろになりがちだが、中だるみしないよう注意して行なうことを心がけている。

 辛いことは?と尋ねたが、「子育てをしながらの両立は大変だけど、美容師の仕事が好き」と、笑顔が返ってきた。プライベートは、子どもが中心となるが、バッティングセンターへ行って、バットを振り、スカッと息抜きをするそうだ。

 瞳さんは、「新しいスタッフも増え、予約も取りやすくなった。カットやパーマはもちろん、耳つぼセラピニストやマッサージの先生を呼び、リーズナブルな価格で、髪も体もリフレッシュできる。また、ドッグセラピー効果もある愛犬のチワワが出迎えてくれる。是非、ご来店をお待ちしています」とPRした。

美容室アカラ

小樽市稲穂1-9-9
受付時間:9:00~17:00 予約優先
定休日:日曜日・月曜日(訪問日)
電話:0134-64-1928

2014年7月のベストママ
スナック よしみんち

田村 好美ママ

 「よしみん家へ遊びに来て?!」の感覚で店名を付けた、スナック「よしみんち」のママ・田村好美さんは29歳。店内は広々として、写真などが飾られアットホームな雰囲気。

 好美さんは、小樽生まれの小樽育ちで、目立ちがり屋の元気な女の子だった。10代の頃からスナックで仕事をし、もともと自分で経営したかった思いを、20歳で実現させ、開店9年目となる。

 その間、結婚・出産を経験し、現在2人目を妊娠中で6ヶ月の身重。1人目は、臨月に入っても仕事を続け、出産後は、即仕事を再開したパワフルな好美さん。仕事を持っている好美さんを、赤ん坊ながらに空気を読んでくれたらしく、周りには、「生まれてくる子どもは親孝行だね」と言われた。家庭との両立は大変だけど、夫の協力もあり、言葉ひとつで頑張る力が湧いてくるそうだ。子どもがいても仕事ができ、楽しく生きている見本のような存在になれればと、日々頑張っている。

 お客さんや従業員との会話に花を咲かせ、美味しいお酒を飲むのが楽しみだが、現在妊娠中のため、お酒を控えているのがちょっと辛いという。

 現在、従業員は3名で、平日は2名、土日は3名に増やして対応。寿退社した従業員も多く、その都度、寂しい思いをしている。

 若い世代からお年寄りまで幅広い客層で、初めて来ても、他のお客さんと和気藹々楽しめる雰囲気がある。3人以上で90分飲み放題プランもある。週末には、好美さん手作りの通しが出され喜ばれている。

 多趣味でじっとしてられないタイプだという好美さんに、休日の過ごし方を尋ねると、子どもと過ごしたり、4年前に始めたツーリングに出かけることもあるそうだ。最近では、1,100ccの3輪バイクの愛車で、古平までツーリングを楽しんだ。

 好美さんは、「小樽が好きだから、小樽で店を持った。同級生や友達は、小樽を離れてしまう人が多いけど、帰省した時に集まれる場所になればと思う。お客さんも楽しい人が多く、みんなで楽しみましょう!!」とPRした。

スナック よしみんち

小樽市花園1-9-15 富田8ビル
営業時間:21:00~
定休日:日曜日
電話番号:0134-32-3767

2014年6月のベストママ
香り工房フィトン

石川 千晴ママ

 堺町通りのロマンチックな佇まい「香り工房フィトン」の店長・石川千晴さんは、札幌在住の37歳。

 オリジナル香水と手作りアロマキャンドルを販売する同店は、母弓美子さんがオーナーを務め、23年目となる。以前は、妹が手伝っていたが、妊娠を期に引退し、千晴さんが後を継ぎ、3年目となる。

 千晴さんは、子どもの頃から自然児で、外で走り回るのが好きな元気な女の子だった。中学生の頃は、走り高跳びの選手となり、中学女子169cmの記録を保持していた。仙台大学へ進み、そこでも陸上に専念した努力家。大学卒業後は、仙台で7年間仕事をし、12年前に札幌に。

 店名の「フィトン」は、森林浴の効用の源“フィトンチッド”から付けられた。

 母弓美子さんは、オリジナルの香水を作る「クチュールパルファン」を学び、その資格を活かして、お客さんの印象や好みからオリジナル香水を手作りして販売している。ベースになるタンポポ、ミモザ、ピーチグリーンなどにさらに数種類の香りを加え、その人に合った香水を調合し、自分だけの香りを作る。

 開店当時から愛用しているリピーターや、観光で小樽に訪れ、同店の香水に出会い、全国各地から注文や感謝の手紙が送られている。

 千晴さんは、香水をつけるタイプではなく、香りについて分からないことが多かった。初めは苦労したが、母から教わり努力を重ねてきた。元来の努力家で頑張りぬき、ベースになる香水も作れるようになり、お店も任されるようになった。調合する香水によって香ってくる順番が違うことを初めて知ったそうだ。

 お客さんの雰囲気や好み、インスピレーションも取り入れ、5~6分でオリジナル香水を完成させる。(2,300円から)

 仕事でも頑張り屋だが、趣味にも全力で向き合う。バンドを結成しボーカルを担当。札幌や小樽で活動している。歌うのも好きだが、音楽を聞くのも好きで、音楽イベントに出かけている。「小樽でも沢山のバンドが集まる野外フェスが開催され、沢山の観光客が来るといいな~!」と、楽しみがあるから頑張れるという。

 海をイメージしたオリジナル香水を愛用し続けている年配の男性客もいて、香りを通じて繋がるのが嬉しく、この場所でずっとお店を続けていくことが夢だと話す。

 「ここでしかない香りとここで出会い、香りで元気になってもらいたい。全国各地から手紙をいただき、また、元気になってもらえればと思う。来店していただけるだけでありがたい」と話した。

香り工房フィトン

住所:小樽市堺町4番3号
営業時間:11:00~18:00
定休日:不定休
電話:0134-23-9565

2014年5月のベストママ
函館麺工房 小樽店

金内 明美ママ

 長崎屋小樽店(稲穂2)の地下1階に店舗を構える、函館麺工房小樽店の店長金内明美さん(50)は、明るくパワフル。ラーメン店では珍しい女性店長。2012年5月にオープンし、今年5月で3年目となる。

 金内さんは、黒松内出身で寿都などでも暮らし、小樽に来てから20年が経つ。仕事は、事務職や保育所の調理員など、様々な職種を経験。

 店長となったきっかけは、函館市美原4丁目の函館麺工房本店を金内さんの姉夫婦が経営し、お姉さんの勧めや、空き店舗だった現在の場所の大家さんが知り合いで、「ここにぜひ開店を!」との声がかかり、スタートした。

 仕入れから仕込み、接客まですべてをこなす。金内さんの他、女性スタッフ3名が交代で出勤し、女性ならではの気配りや丁寧さが伺える。

 メニューは、あさっり味とこってり味があり、塩・醤油・味噌が選べる。4月からネギラーメンやバターコーンラーメンの新メニューも登場した。おススメノは、函館塩ラーメンと塩あんかけ焼きぞば。

 また、手作りのチャーシューで作るチャーシューご飯も好評。常に、スタッフとメニューの開発に力を注いでいる。

 心がけているのは、ラーメンを提供するだけではなく、高齢者にあわせた接客を心がけること。お客さんの好みに合わせ、要望には極力答える。常連客には、好みを覚えて、塩加減や麺の量を調節して提供しているという。

 嬉しいことは、常連客が顔を見せてくれること。再会が嬉しいそうだ。大雪や悪天候で、客足が減ってしまったこともあったが、「あそこのラーメン屋へ行ったら美味しいラーメンが食べられる!」と、浸透してくれることを願っている。

 お客さんから、「ここへ来るとほっとするね!」と言われ、嬉しさが込み上げてきたという。美味しいのはもちろん、この言葉も最高のほめ言葉だという。

 毎日切り盛りしている金内さんだが、休日の過ごし方を尋ねると、3人の息子の母親でもあり、息子の高校野球を観戦し、スコアブックもつけるそうだ。手先も器用でパッチワークも楽しんでいる。

 金内さんは「麺もこだわり、市内のラーメン店では食べられない、ここだけの麺を使用している。スープも綺麗な透明で、毎日同じ味。味にブレのないよう心を込めてスープを作っている。ぜひ食べに来てもらいたい」と話した。

 明るい笑顔で接客に努め、市民も観光客も安心して来店できる「函館麺工房小樽店」の金内店長は、切磋琢磨の日々が続いている。

函館麺工房 小樽店

小樽市稲穂2-20-1 長崎屋小樽店地下1階
電話:080-4505-5176
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日
客席:19席