ベストママ

2016年4月のベストママ
紅茶のお店 IRA

村上 美樹ママ

 紅茶専門店「IRA」(イラ)のオーナー村上美樹さん(50)は、前の会社の同僚だった見上右学店長(34)とともに、掖済会病院横に、今年の1月27日念願のカフェをオープン、小樽に本格派紅茶が味わえる新しい風を吹かせた。

 小樽出身の村上さんは、以前はパン職人でコーヒー好き。いつかカフェを持ちたいと夢を描いていた。見上さんも小樽出身で、紅茶の勉強を始めてコーディネーターの資格を取得し、今まで小樽に無かった紅茶専門店を誕生させた。

 茶葉のほとんどがスリランカ産ということもあり、太陽のように明る店になるよう、スリランカの言葉で太陽を意味する「IRA」と命名した。

 村上さんが調理を担当し、紅茶はコーディネーターの見上さんが担当。料理が出来上がる頃を見計らい、紅茶を準備。2人の息のあった仕事が重要となる。

 見上さん担当の作業は、茶葉の大きさも蒸らし時間も違う紅茶を、沸騰したてのお湯と適切な温度で、ティーポットの中で綺麗にジャンピングするなど、淹れ方のタイミングを外せないもの。

 「種類は10種ほどあり、季節や好みによっても異なり、これからの季節は、春摘みの紅茶“ダージリンファーストフラッシュ”の特別な紅茶をいただくことができる」とのこと。他にも渋みや香り、個性の弱いタイプが好みであったり、どの紅茶にしようか迷ったら、見上さんが丁寧にアドバイスしてくれる。

 ランチタイムは11:00から19:00までで、パスタセットやライスプレート、サンドイッチのセットが楽しめ、アフタヌーンタイムの14:00から21:00は、オーダーが入ってから焼くパンケーキやスコーンを紅茶とセットで、15:00から21:00までは、紅茶をベースに日本酒や小樽の赤ワイン、カティーサークとブレンドしたティーカクテルが味わえる。

 9割は女性客で、若い女性からお年寄りまで幅広い年代が訪れるという。お客さんからの「美味しかった」や「また来るね」の言葉に元気づけられ、なによりありがたいという。おひとり様でも気軽に入れる店を心がけ、ゆっくりくつろいでもらいたいそうだ。

 今後の夢は、小樽の活性化に繋げるためにも、若い人がこの店を参考に、自分たちでも開業したくなるようなお手本になれればと話す。

 村上さんは、「ひとりでも大歓迎。気軽に立ち寄ってもらい、ゆっくりと紅茶を味わってもらいたい。宴会やティーパーティーも予約を受け、料理等については電話で相談を」と呼びかけている。

紅茶のお店 IRA

小樽市稲穂1-7-15 掖済会病院左側横道路
電話:0134-24-2030
営業時間:11:00~21:00
定休日:特になし

2016年3月のベストママ
ロン美容室

枡田 香ママ

 手宮十間道路の坂の下、かつて賑やかだった商店街の一角に、美容師・枡田香さん(45)と母親の加藤奈々子さんが営んでいる「ロン美容室」がある。

 香さんは、理容師の父と美容師の母の背中を見て育ち、現在、姉も市内で美容室を開業する美容一家。

 子どもの頃に、保育士になりたい希望もあったが、高校生になってから通信教育を受けて美容師の道へ進み、働き続けてきた。

 結婚後も仕事を続け、出産する前日まで働き、出産後は、幼子をおぶって仕事をした頑張り屋さん。それが評価され、小樽市から平成27年度の優良技能者に表彰された卓越した技能者のひとり。

 着物好きな香さんは、表彰式に着物姿で出席し、着映えし華やかな雰囲気を醸し出していた。最新のヘアースタイルや着付け技術の向上にと、毎月第2木曜日の講習会に参加し、学び続け努力を惜しまない。

 あまり積極的ではなかったという香さんは、美容協会の青年部に入部。2代目の美容師も多く、同じ境遇の仲間と悩みを相談したり、いろいろな面でプラスになり、学ぶことも多いそうだ。

 小樽潮まつりは、かなり前から練り込みに参加し、昨年は、山車に上がり楽しんだという。また、青年部のメンバーと、春には大好きな山菜採りへ出かけ、夏には海水浴を楽しむそうだ。

 香さんは、「小樽が大好きで、ずっと小樽で店を続けて行きたい」と話した。

 手宮の地元に根付いたパーマ屋さんの2代目・香さん、孫ができると聞き、おばあちゃんとはとても思えない、はつらつとした地元を愛する素敵な美容師さん。

ロン美容室

小樽市石山町10-12
電話:0134-32-0414
営業時間:月曜~土曜9:00~18:00・日曜8:00~17:00
定休日:毎週火曜・第3月曜日

2016年2月のベストママ
Hair Salon Free will

渡辺 浩美ママ

 静屋通りに昨年5月に移転オープンしたHair Salon「Free will」の美容師・渡辺浩美さん(30)は、小樽生まれで、子ども頃は、外で遊ぶのが大好きな活発な女の子だった。

 ヘアーメイクに興味があり、札幌の専門学校へ通い、美容師になり9年目となる。

 当店の代表を務める廣瀬聖朗さん(32)とは、以前働いていた美容室の同僚で、今の場所に移転オープンに合わせ一緒に仕事を始めた。

 店名の「Free will」は、固定観念にとらわれず、自由に自分が思うスタイルにしてほしいという、自由意思を意味している。

 街の中心に店舗を構えることで、小樽の端々に住んでいるお客さんが、バスの便も良く来店しやすいのではないかと、静屋通りの店舗を選んだ。

 浩美さんの仕事は、シャンプーやカット・セット・矯正など、美容師の仕事全般と、店の掃除や洗濯と働き者だ。

 店内は、廣瀬代表の提案で、壁に動物をあしらい、小物にアニマル柄を取り入れ、緑もあったりと、楽しい雰囲気に包まれている。

 客層も、生後数ヶ月の子どもから年配まで男女問わず訪れ、基本は予約となるが、ぶらっと立ち寄ってもOK。

 ヘッドスパ(頭皮と髪の健康を促進するヘッドマッサージ)専用のシャンプー台を導入し、大変喜ばれているという。

 カッコイイ渡瀬さんとかわいい浩美さんの思いは、極力、要望に答えることで、そのためにも会話を大切に、お客さんがイメージするスタイルを聞き出すようにしているという。

 仕事柄、街で出会う人のヘアースタイルが気になったり、常に雑誌を見てアンテナを張り巡らし、流行りに敏感でいたいそうだ。

 ヘアースタイルを任され、気にってもらえた時や、通ってもらえるようになると喜びを感じるという。髪の相談はもちろん、ちょっとした空き時間を利用して、前髪のカットや部分カットにも応じている。

 小樽っ子の2人に今の小樽について尋ねると、「若者が仕事を求めて小樽を離れてしまっている。小樽は災害が少なく空気も綺麗で住みやすい。人との距離感も近い」と、小樽をこよなく愛していることが感じられる。

 「年代を問わず気軽にいらしてください。タイプが違う2人のスタッフがお待ちしています」とPRした。

Hair Salon Free will

小樽市稲穂2-17-17
電話:0134-33-5225
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週火曜日・第2と第4月曜日
駐車場あり

2016年1月のベストママ
ジャナグルアートセンター

高橋 朋子ママ

 小樽出身の高橋朋子さん(62)は、ジンバブエ共和国の首都ハラレで、伝統楽器やダンスを子ども達に教える「ジャナグルアートセンター」の代表を務めるパワフルな女性だ。ジンバブエに渡り、すでに29年になるという。

 毎年夏に、アートセンターで学ぶ生徒と先生によるグループで来日し、沖縄から北海道まで縦断ツアーをしている。公演先は学校が中心だが、保育園や高齢者施設でも演奏し、伝統音楽やダンス、日本の童謡を披露し、あらゆる世代に夢と感動を与えている。

 また、ジンバブエのアート作品を日本で紹介し、帰国の折には、アフリカンアート展を開催して展示販売もしている。

 高橋さんは、花園商店街の靴店「地球屋」(花園1)の長女として生まれ、北手宮小、北山中、潮陵高校を卒業した生粋の樽っ子。スキーの腕前は国体に出るほどで、おてんばで活発な女の子だった。年に数回、ツアーの準備や打ち合わせのために帰国する際には、現在も母親が切り盛りしている実家に、必ず里帰りしている。

 ジンバブエに住むきっかけとなったのは、1979年に大阪で観たジャマイカのレゲエ音楽の第一人者ボブ・マリーのコンサートで、心臓の鼓動のような音楽に魅せられ、歌詞を読むうちに黒人のアフリカ回帰運動に関心を持つようになった。

 翌1980年、南ローデシアはイギリスから独立してジンバブエとなり、70年代後半に独立のために闘う人々を応援する「ジンバブエ」という曲を歌っていたボブ・マーリーは国賓として招かれ、独立の式典で歌っている。高橋さんの関心は、まっすぐアフリカに向かい、7年間の準備期間を経て、1986年にジンバブエに渡った。

 日系企業や日本大使館に勤務したのち、1992(平成4)年に、地元のミュージシャンと「ジャングルミュージックプロダクション」を設立、レコーディングや音楽ビデオの制作、24時間コンサートを主催。そのコンサートは、10年後にナショナルスタジアムで開催するほどに成長したが、インフレーションのために継続が困難になったという。

 2002(平成14)年には、道内の友人の協力で、大人のバンド「ジャナグル」を伴って来日し、秋田県と道内10箇所で公演、2005(平成17)年愛知万博で演奏後、全国ツアーを行い、翌2006(平成18)年にも全国ツアーをしている。

 2010年(平成22)年からはジャナグルアートセンターで学ぶ小中学生と先生によるグループで全国ツアーを開始し、生き生きとした歌や伝統楽器の演奏、迫力ある踊りを披露し、各地で聴衆を魅了している。

 また同年には、ジャナグルアートセンターの設備が4年がかりで完成し、日本の外務省に申請していた草の根文化無償基金に採択され、音楽スタジオに必要な音響機材や楽器を揃えることができた。

 現在、同センターに隣接する1,500平方メートルの土地を市から借り受け、「ジャナグルビレッジ」を建設中で、草葺屋根の下にテーブル席を作り、焚き火で調理した料理を提供する。昔ながらの方法で作った食事を食べながら、野外ステージでのライブ演奏やダンスを観光客や地元の人に楽しんでもらおうと計画した。来年3月にオープンを予定している。

 ビレッジには何種類もの果物の木を植えており、木々が成長するまでに丸い草葺屋根のロッジを建設して、宿泊客にも対応できるようにするのが目標だ。

 また国内では、NPO法人札幌障がい者活動支援センターライフと、“JENALIFE”というブランドを作り、アフリカの布を使ったオリジナルグッズを制作し販売している。

 「野生動物や大自然はもちろんのこと、ジンバブエ遺跡のような大芸術を作った人達の子孫ゆえか、アートのレベルが高く、特に石の彫刻が盛んで、作品は欧米でも高い評価を受け、個展の度に完売する作家達がいる」と、ジンバブエの魅力を熱く語る。

 半年ほど前から予告なく頻繁に起こる停電で、井戸水を汲み上げるポンプが止まって断水になり、電話の充電もままならないことが、今一番の困りごとだそうだ。

 2016(平成28)年の全国ツアーは、6月1日から7月10日頃まで。福岡・沖縄・兵庫・大阪・愛知・岐阜を経て、小樽では6月下旬から公演を予定している。

 高橋さんは、ジャナグルの公演を、『自分が生きていることを思い出すコンサート』とPRした。

ジャナグルアートセンター

0134-22-5377 地球屋、080-4046-2884 携帯

お店のHP
2015年12月のベストママ
ネイルカフェ・クラウド

藤本 友子ママ

 都通り商店街で「ネイルカフェ・クラウド」を経営する藤本友子さん(40)は、登別市生まれの余市町育ち。小樽に来て13年目のネイリスト。

 自分の爪が弱く綺麗にしたいと思い、興味のあったネイルを色々試したが、アレルギーが原因で断念。そこで、本格的にネイルを学ぼうと、26歳の時、育児をしながら、本格的に札幌の学校へ。現在は、ネイルの普及と発展に努める日本ネイリスト協会認定講師試験に合格し、この道を極めた努力家。

 カフェとネイルサロンを一緒にした店を、2015(平成27)年4月にオープンさせ、22歳から86歳まで幅広い客層に利用されている。

 群衆や人を引き寄せるの意味から、「クラウド」と名付け、待ち合わせに使ったり、おしゃれに興味のある女子がフラット立ち寄れるよう、カフェとネイルサロンを合体させた。

 都通り商店街はJR小樽駅からも近く、1階をカフェに、2階はネイルサロンにして、外から見えないのんびりとした空間で、ネイルのお客さんを迎えたかったという心遣いが込められている。

 藤本さんの仕事は、主にネイルを担当。カフェはスタッフが常駐している。ネイルケアから装飾まで藤本さんのセンスを生かし施術。艶と透明感のある美しい指先を叶えるジェルネイルは、爪の補強にもなる。スカルプチャーは、人工爪の一種で、自爪に長さを付けるもの。

 ネイルは、女の子が爪のおしゃれを楽しむだけと思いがちだが、藤本さんは、ささくれになる前にケアしたり、爪をカットしたり、爪をケアすることの大切さを訴える。手だけじゃなく足の爪もOK。爪の根元のケアや乾燥、割れや巻き爪など、爪の悩みを抱えている人は意外に多い。職業柄、爪のおしゃれができない人の悩みも解決してくれるという。爪が小さいとかネイルが似合わない爪など、コンプレックスを解消し、自信に繋げてくれるそうだ。

 男性にもジェルネイルで自爪を補強したり、失った爪を復活させたりと、営業マンも爪のケアで営業成績がアップしたという話を聞き、上手にサロンを使ってもらえればという。

 お客さんとコミュニケーションを取りながら、どんな爪にしたいのか、どんな爪が似合うのか、用途や目的にあわせて提案し、満足してもらえるよう心がけている。手の写真はOLのお客さん。爪のケアを13年続け、さかむけになる前に手入れし、指先に自信を持てたという。

 藤本さんにとって、お客さんとの会話はネイルの施術のひとつでもあり、悩みを聞いたり、会話をヒントに提案し、コンプレックス解消に繋げるよう努力している。

 「常日頃、ネイルをしていることにより、綺麗だと言われ自信となり、誰もが綺麗な手になれる。幸せは指先からです。まずはご相談を」と、もっとネイルサロンを活用するようPRした。

 そんな仕事熱心な藤本さんの特技は演歌。後志大会や全道大会に出場し、自慢の喉を披露している、元気いっぱいのママ。

ネイルカフェ・クラウド

小樽市稲穂2-11-5 都通リ商店街
電話:0134-24-8688
営業時間:11:00~20:00 要予約
定休日:月曜日・第1・3・5日曜日
カフェ:コーヒーの他アルコールや軽食あり

2015年11月のベストママ
emina backpackers~えみな バックパッカーズ~

河地 素子ママ

 緑町の古民家を再利用した宿屋「eminaバックパッカーズ」を営む河地素子さんは、札幌出身の38歳で、2児の母。

 旅好きの素子さんならではの宿を、2011年4月に開店し、今年で丸4年が経った。

 空家だったこの建物は築90年の歴史が刻まれ、片流れ屋根部分に窓がありモダンな外装。ひと目で気に入り、その縁で小樽に移り住み、宿屋をオープンさせた。

 店名の”emina(エミナ)”はアイヌ語で、笑顔や微笑みなどを意味し、そのイメージで名付けた。思いつきで始めたという宿屋だが、旅人にリーズナブルな料金で、思い出深い小樽の宿を楽しんでもらいたいと、日々頑張っている。市内では、同じ内容の宿屋が5件ほどあるそうで、とくに外国人観光客が多く利用しているという。

 10名ほどの定員で、16:00から20:00までがチェックイン、翌日11:00までにチェックアウト。共用バスルームで男女別のドミトリー(相部屋)で、2段ベット付きの素泊まり。宿泊客同士が集い、会話やお酒を楽しむこともでき、消灯時間は決めていない。

 食事の提供はないが、宿屋の経営や掃除・洗濯まで、あらゆることを素子さん1人でこなしている。宿泊客同士が仲良くなったり、一緒にお酒を楽しんだり、次の目的地まで一緒に出発したり、楽しそうにしているのを見ると、宿屋をやって良かったとうれしくて、困ったことも感じないほど充実感がある。

 また、長期間の旅人も多く、道内一周して戻って来る人も。そんな中、自転車で旅をしていて「2年後、戻ってくるね!」と言い残し、本当に来てくれた時には驚き、再会を喜んだという。

 将来の夢を尋ねたが、子育てや仕事に追われ、夢がどうのと考える時間はなく、とりあえず、「一生懸命に頑張る!」だそうだ。

 「ひとり旅や家族連れも大歓迎!アットホームな宿なので、気軽にいらしてください」と笑顔でPRした。

emina backpackers~えみな バックパッカーズ~

小樽市緑2-15-17
電話:0134-61-1279
チェックイン:16:00~20:00・チェックアウト:~11:00
定休日:不定休
宿泊定員10名

2015年10月のベストママ
なかよし食堂ぺぺちゃん家

中村 美晴ママ

 真っ白なふわふわの愛犬ぺぺちゃんの絵が目印の「なかよし食堂ぺぺちゃん家(ち)」は、中村圭輝さん(40)・美晴さん(42)夫妻が営む店。

 今の店舗の前身となる「アットホームバーぺぺちゃん家」を札幌で5年半営み、建物の耐震性の基準が合わず急遽閉店に至り、新店舗を探していたところ、以前から釣りや山菜採りで訪れ、いつか小樽で食堂ができたらと思っていたこともあり、昨年11月末に思い切って小樽に引っ越し、今年の4月27日にオープンとなった。

 夫婦で仲良く楽しくワイワイしていこうと、この店名にしたという。ぺぺとは、愛犬のスピッツ12歳の名前で、他にチワワのレン6歳も。

 店長の圭輝さんも「ぺぺちゃん」の愛称で親しまれ、札幌での経験を活かしたトークと、カクテルから日本酒まで、ドリンクメニューも豊富に取り揃えている。

 料理は、美晴さんが腕を振るい、ランチは定食をメインに、なかよし弁当(650円)が人気。毎日おかずが変わり、お母さん弁当のように栄養バランスの摂れた定食。夜は、本日仕入の刺身やだし巻き玉子、手作りザンギなどを肴に酒を味わう。

 近隣住民とも仲良くなり、旬の魚や山菜の差し入れがあったり、「小樽の人は親切で、情に厚く面倒見が良い」と、自分たちを受けれてくれたことに、日々感謝しているという。今後は、自分で釣った魚や庭で採れた野菜、キノコなどの山菜も、提供していきたいという。

 店内は、けん玉やTVゲームがあったり、野球中継を観戦したりと、子どもから大人まで、楽しい時間を過ごすことができる。

 美晴さんは、調理も得意とするが、ぺぺちゃんの絵やメニューの挿絵も描き、あったかい絵が来店者を和ませている。

 「これからも笑顔で夫ぺぺちゃんと仲良く、日替わり弁当と、夜のコースや宴会にも利用していただきたい。店長の作るカクテルとトークには定評があり、楽しい時間をお約束。私達とまったりとした時間を過ごしにご来店を」とPRした。

なかよし食堂ぺぺちゃん家

小樽市色内2-15-9
電話:090-5075-6996
営業時間:11:30~15:00・17:00~22:00(L.O21:30)
定休日:火曜日
席数:21席 宴会・コースは電話で相談を!

2015年9月のベストママ
夕月(りゅうさんの店)

千葉 龍子ママ

 花園はしご通りにある居食屋「夕月(りゅうさんの店)」を営む千葉龍子さん(60)は、函館生まれで小樽育ちの元気な女性。“りゅうさん”の愛称で、商大生から70歳代までと幅広い世代に親しまれている。

 今年1月に開店した同店の名付け親は、酒屋さんで、分かりやすい名前が良いと命名してくれたそうだ。

 りゅうさんが、毎日16:00から腕を振るって作った料理が、カウンターに次々と並べられていく。中華の日があったり和風だったりと、日替わりで楽しむことができる。

 カラオケもあり、リクエストがあれば、りゅうさんが歌声を披露、和やかな時間が流れる。

 りゅうさんをはじめお客さんも明るい人ばかりで、お客さん同士も仲良し。自然と明るい人が集まり仲良くなって、中には、店で出会い結婚したカップルもあり、店が縁結びとなったことも。

 開店を17:30にしているのは、会社帰りにまっすぐ寄れるように、お待たせしないため少し早めに営業している。

 人と接するのが大好きで、この仕事がまさに天職だと感じているし、お客さんからもそう言われることがあるそうだ。これからも元気に笑顔で頑張りたいと話した。

 時間制限なしでりゅうさんの手料理食べ放題が1,300円。2,500円で時間制限なしの飲み放題がつくという、とてもお得なプランを用意している。若い世代に人気があるという。

 さらに人気なのは「おにぎり」だそうだ。塩味が利き、握り加減が絶妙で、おみやげに「おにぎり」を持たせてあげると、とても喜ばれると笑顔で話す。

 お腹がすいた時、家庭料理が食べたくなった時、元気がなくなった時、りゅうさんの店に行くと、心も胃袋も幸せに満たされるに違いない。

夕月(りゅうさんの店)

小樽市花園1-11-17
電話:0134-33-8757
営業時間:17:30~お客さんが帰るまで
定休日:火曜日

2015年8月のベストママ
ARINKO MOU DASH

対馬 真奈ママ

 船見坂入り口に、オムライスとマフィンの店「ARINKO MOU DASH」が、今年7月21日にオープンした。

 シェフの対馬佳紀さん(41)とマフィンとホール担当の真奈さん(29)は、仙台から2ヶ月前に小樽に移住した仲良し夫婦。

 店名の「ARINKO MOU DASH」(ありんこもうだっしゅ)は、遊び心がある名前にしようと、佳紀さんが以前から開業するならこれ!と決めていた。真奈さんは、店名から自由に想像を膨らませてもらえればという。

 仙台では、飲食店を任され一緒に働き、佳紀さんが北海道出身ということもあって小樽を選んだ。真奈さんとの夢が詰まった店を開店させ、毎日が新鮮で楽しいそうだ。

 店を探しに小樽を訪れ、この店舗に一目惚れ、即決したという。開店準備に追われ、開店しても休む間もなく、小樽をじっくり見て回る時間はないが、これから徐々に散策し楽しむ予定。小樽は海も山もあり、地域の住民もとても優しくて、思った以上に人情味のある町。もしかして小樽の人は、土地や人の良さに気づいていないのではと感じることも。

 小樽は観光の町のイメージだが、地元の方に利用してもらいたいと、値段も1,000円以下とリーズナブルにし、会社員やママ友のランチ、商大生にも気軽に利用してもらいたいという。

 定番のオムライスに加え、明太子マヨネーズなどの創作オムライス、オススメは、ビーフシチューオムライス。どれも飽きのこないようにくどくなく、最後まで美味しく食べられるよう工夫されている。

 ソースやケチャップもオリジナルで、卵もふわとろ、夫でシェフの佳紀さんが腕によりをかけて調理し、妻の真奈さんが笑顔で接客、仲良し夫婦が力を合わせ切り盛りしている。

 将来の夢を尋ねると、「この場所で続けられること」と答えた。真奈さんは、「店内の雰囲気やBGM、器・コーヒーカップ、盛り付けなど、味同様に楽しんでもらいたい。お食事はもちろん、お茶だけでもゆっくり楽しんでもらいたい」とPRした。

 可愛い奥さんと優しいシェフの店へ、オムライスを食べに猛ダッシュ!

ARINKO MOU DASH

小樽市稲穂3-10-13
電話:0134-55-0214
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜日

2015年7月のベストママ
有限会社ライフケアささき

佐々木 信子ママ

78年間、銭湯として高島地区で親しまれた「滝の湯」を改装して、お年寄りに優しい「デイサービスセンター滝の湯」を立ち上げ、その管理者・佐々木信子さん(66)は、明るく元気で利用者の人気者。

佐々木さんは、小樽出身で、介護の仕事を始めて25年。以前は、市内の病院で介護に従事し、また、障害のある人にスポーツを通じて社会参加を応援する、「スペシャルオリンピックス(本部:アメリカ)」の北海道小樽支部の代表を務め、知的障害などの障害を持つ人に、水泳や水療育、運動会、一泊旅行などを実施するボランティアとしても活動。仕事・家事・ボランティアと、多忙だけれど充実した日々を過ごしていた。

様々な活動をする中、障害があって1人で銭湯に行けない人がいて、1人で入浴することも侭ならない人もいて、身体機能の健康を維持するだけでなく精神的な安定をもたらす風呂の重要性を日々感じていた。

ある日、新聞に“父を車椅子で散歩に連れて行ってくれる人を探しています!”と書かれているのを見て、佐々木さんの血が騒ぎ、デイサービスをオープンさせようと思ったそうだ。

またまた車で通りかかった滝の湯に、廃業の張り紙があり、「ここだ!!」と思い、平成16年9月1日に「デイサービス滝の湯」をオープンさせ、11年目となる。

長年の経験による知識とバイタリティー、持ち前の明るさと優しい人柄に、利用者の笑顔も絶えない。

佐々木さんの1日は多忙で、常に“現場重視”。利用者の送迎も自ら行い、自身の仕事プラス、他の職員が行なう仕事量をこなしている。

 壁のタイル絵や浴場は銭湯の雰囲気のまま、中央に広々とした浴槽があるセンター内。浴槽には、季節の花や果物を入れ、春は桜の花を散りばめ、時には、みかんやりんごが湯船にプカプカと浮き、とっておきの入浴タイムを、利用者に楽しんでもらおうと工夫している。

楽しみをできるだけ持てるように、食事にも気を使い、利用者の要望に応えて赤飯を炊いたり、お茶うけにもひと手間加えている。

また、午後のレクレーションの時間に、予定を変更して、利用者と昔話や悩みごと・病気のことなど、みんなで楽しく会話する“井戸端会議”をするそうだ。夫の話や妻の話と会話が弾み、和気あいあいとした時間が流れる。

常に、利用者の立場に立ち、寄り添う介護を大切にしている。必要以上に構えたり、言葉使いも大切だが、敬語を使いすぎず、相手に合わせた言葉使いで、自然体でいること。食事やおやつの出し方にも、もてなす心を忘れないよう、職員に指導している。

手先も器用な佐々木さんは、センター内の装飾もアイディア満載で、手作りの手芸品を飾ったり、ダンボール箱に綺麗な紙を張って棚に入れたり、アイディアとおもてなしの心が詰まった、利用者に優しいデイサービスだ。

毎日がドラマで沢山のエピソードがあり、嬉し涙も沢山流したそうだ。佐々木さんにとって、まさに天職。今日もはつらつとした笑顔が、デイサービスの利用者を和ませている。

有限会社ライフケアささき

小樽市高島2-13-1

電話:0134-24-3463

営業時間:9:00~16:00

定休日:土曜日・日曜日・12月31日~1月3日

2015年6月のベストママ
和風じぇらーと 和どう

佐藤 麻衣ママ

 梁川通りの蕎麦屋あとに、今年2月にオープンした和風ジェラート「和どう」の店長・佐藤麻衣さんは、池田町出身の32歳で物腰の柔らかいフレッシュな店長。

 十勝のアイスクリーム会社に勤務していた頃、北海道物産展で様々な職種の人と知り合う中、今の店長の職に就くきっかけを掴んだ。

 物産展には、鶏の半身揚げ「なると屋」も出店。なると屋を展開する株式会社FOODCOLLECTのグループ会社で、スイーツ部門・株式会社ドルチェプランニングに転職。今年2月27日に、手作りアイスクリームを提供する「和どう」がオープン。同店の店長として新転地・小樽での生活がスタートした。

 元々、あんこやアイスクリーム好きの甘党で、着物などの和にも興味があり、和を基調とした店内の装飾も、佐藤さんのアイディアが、いっぱい詰まっている。店名も和の道の意味を込めて「和どう」と名付けた。

 佐藤さんは、仕入れから仕込み、アイス製造から販売まですべてをこなす。出来立てのアイスを提供し、商品開発にも全力で取り組んでいる。脂肪分の計算などアイスの深部まで踏み込み、新しい発見に喜ぶことも多いそうだ。

 おススメは”きなこもち”。道産黒豆を香ばしいきな粉にして、求肥と隠し味に塩が入ったアイスクリームの組み合わせ。当店人気NO.1は、どら焼きパフェ。どら焼きの皮と求肥に、つぶ餡かこし餡か選べ、アイスもバニラ・抹茶・ミックスから選べる。

 開店3ヶ月が過ぎ、日頃心がけていることを尋ねると、以前アイスクリーム会社に勤務していたことで、基礎的な知識はあり、分かっているとの思い込みも多く、この会社に入り、今までの経験は通用しないことを思い知らされたそうだ。今は、常に初心に返って取り組むことを心がけているという。

 そんな緊張の日々の中で、試作中のアイスについて深く勉強し、実際にアイスを作ってみたり、いろいろな食材とアイスをコラボレーションしてみたり、「自分の考えたアイスを、お客さんが喜んでくれた時など、やりがいもあり楽しい」と感じている。

 考えるからには、もっとアイスを沢山の人に食べてもらえるよう、業務用などにも広げていきたいと意気込む。

 佐藤さんは、「作り立てのアイスは格別です。それを提供しているので、ぜひアイスの美味しさを『和どう』で味わってもらいたい」とPRした。

和風じぇらーと 和どう

色内1-1-17小樽出抜小路
電話:0134-64-1427
FAX:0134-64-1428
営業時間:11:00~19:30(L.O:19:00)
定休日:月曜日
テーブル7つ・席数14席 
テイクアウトや地方発送も可能

2015年5月のベストママ
和風居酒屋 母ちゃん家

斉藤 久美ママ

 JR小樽駅前のホテル・ドーミーイン小樽の裏手の小路にある「和風居酒屋 母ちゃん家」のオーナー斉藤久美さん(51)は、小樽生まれの小樽育ち。

 居酒屋チェーン店の厨房で働いていた頃、いつかは手作り料理を提供する店を持ちたいと思い続けていた。店を持つなら、昼間から営業でき、繁華街から離れた路地裏で開店したいと思っていたところ、この店を見つけ、前の店主が店を閉めると聞き、2012年5月1日にオープン。今年5月で3年目に突入する。

 店名の”母ちゃん家”は、息子2人からも母ちゃんと呼ばれ、みんなの母ちゃんになりたいと思い命名。店の雰囲気も、自宅にいるよう楽しんでもらいたいと、落ち着いてくつろげる店を心がけている。

 久美さんがひとりで切り盛りし、仕入れから仕込み、掃除から接客までの全部をこなしている。居酒屋や接客業の経験を活かして頑張っている。初めの1年は大変で、いろいろな経験をした。2年目から自分のペースで仕事ができるようになったという。

 当店のおすすめは、ジンギスカン焼きそば。焼きそばにジンギスカンの肉を使い、ジンギスカンのタレで味付けしている。メニューは、久美さんが考え、中でも小樽っ子に絶対喜ばれる”樽っ子セット”は、小樽っ子ならみんな大好きな橋本水産の魚肉ウインナーと玉屋のシューマイのセット。

 他には、タコの頭の刺身や牛すじカレーも手作りで提供している。莫久来(ばくらい)と言う、ほやとこのわた(ナマコの内蔵)の塩辛など、酒の肴にぴったりの料理がメニューを飾る。休日は、メニューのヒントを探しに食べ歩く。

 店を訪れるお客さんとの会話が楽しみで、昼間は、自分の父親くらいの年齢の人も多く、父親と話す感覚で会話も弾むそうだ。今後10年くらいは、このままこの場所で店を続けていきたいという。

 「一升瓶でボトルキープでき、リーズナブルな値段。月1度の来店を、週3回来られるような、財布に優しい店にしたい」と話した。

和風居酒屋 母ちゃん家

小樽市稲穂3-7-11
電話:090-8902-9063
営業時間:11:00~22:00
定休日:5月~8月不定休・9月~4月日曜日
席数:カウンター10席・小上がり8~9席
宴会:1人からOK・前日までに予約が必要