ベストママ

2018年4月のベストママ
レストハウス大坂屋

前倉 久子ママ

 前倉崇利さん・久子さん夫妻は、大正末期に建てられた石蔵を利用して、1988(昭和63)年8月に、喫茶店「ストアハウス大坂屋」を開店。今年で創業30年を迎え、夫婦2人で歴史を刻んでいる。

 外壁に掲げられていた以前の質屋の屋号をそのまま使い、店名を「大坂屋」とした。

 店舗正面に掲げるシンボル的存在の八角のオブジェは、店内にあるテーブルと椅子と同じ家具職人が作ったもので、来店者にインパクトを与え、久子さんの気さくな会話が客を和ませる。

 1階は、オープンキッチンとカウンター席が7席。昭和を感じさせる置物が所狭しと飾られ、懐かしさに心がほっとする。大小様々なビクター犬「ニッパー」や招き猫、古めかしいランプや電話、お客さんが描いた絵など、頂き物がほどんどだという。

 そして、2階にはテーブル席が20席あり、柱の古時計が時を刻んでいる。昔懐かしいレコードがかかるジュークボックスが、現役続行中。1970(昭和45)年前後に製造され、100曲のレコードがスタンバイ。硬貨を入れ、聞きたい曲をボタンで選ぶ。開店時に従姉妹からもらい受け、30年の間、お客さんを楽しませてきた。

 故障してしまった時もあったが、不思議な引き合わせで、直してくれるお客さんが現れるなどして、現在も使用可能。レトロな雰囲気の中で、70年代の懐かしい曲を聴き、口ずさみ、ゆっくりと時間が流れていく。

 いつも夫婦2人で店を開け、マスターが作るナポリタン、ママが作るカスタードクリームケーキがお奨め。カラメルをベースにオレンジを入れて作るケーキも人気だ。なるべく冷凍物は使わないように、オーダーが入ってから丁寧に調理している。

 久子さんは、夫婦2人で働ける喜びをしみじみと感じ、休日も大事だけれど、仕事しているのが自然に思えるという。

 30年のエピソードは尽きない。久しく来店がなかった人に、何年かぶりで再会したり、独身の時も、結婚してからも、子どもが産まれ親子で、その子どもが大人になって来店してくれるなど、店とともに時を刻んできたんだなと感じる。

 「生涯現役で、来客がある限り続けたい。足や腰の鍛錬を怠らず、今のままで働いていたい」と、今後を語る。

 久子さんは、「ジュークボックスで、懐かしい音楽をどうぞ!」とPRした。

レストハウス大坂屋

小樽市銭函2-3-4
営業時間:火曜~日曜日10:30~20:00・月曜日10:30~17:00
電話:0134-62-6425

2018年3月のベストママ
A.LIVE

小山内 和子ママ

 1928(昭和3)年に建てられた元近藤硝子工場だったレトロ感溢れる建物に、小樽出身の小山内和子さん(45)が営むLive
Cafe&Dining
Bar「A.LIVE」が、2016(平成28)年にオープン。2月6日に2周年を迎えたばかりだ。

 高校生当時の小山内さんはベースを担当し、喫茶店などでのライブ活動に夢中だった。いつかライブができる店を開きたいと長年の夢を実現。

 バンド繋がりの幅広い人脈から、開店など多岐にわたりアドバイスを受け、関わった人すべてに感謝をしている。

 東日本大震災が起こった時に、生きるということを思い知らされ、ボランティアとしても協力。1日1日を大切にみんなで楽しく生きたい思いと、1つ1つのライブも大事にしたい思いを込めて、“A.LIVE”と命名。

 調理はプロに任せ、小山内さんは接客などのホール回りとドリンク作り。ライブの企画も担当している。

 お奨めは、夜に提供している自家製ローストビーフと酒に合う自家製ベーコンやカキフライなど。

 店主催のライブ「A.LIVEナイト」は、ほぼ月1度のペースで、様々なジャンルの音楽が楽しめるように企画。小樽JAZZ倶楽部の巡回ライブもある。その他、全国各地のプロ・アマのアーティストが出演するライブなど合わせると、月4・5回の開催。

 ジャンルに拘らず、様々なアーティストと一緒に気軽に楽しめ、みんなに満足してもらえる場所を目指す。店ができたことで、色々な人と会う機会や演奏が聴けると喜びの声を聞くたびに、ありがたいと思う。

 楽しい音楽を聴き、食事でも元気になってもらおうと、フードコーディネイターと相談して4月にメニューをリニューアルする予定。

 小山内さんは、「月4・5回のライブもあるが、何も無い時はゆっくり食べて飲んで、小樽の夜の雰囲気を味わってもらいたい。ライブでは、アーティストが間近で演奏し楽しんでもらえると思う」とPRした。

A.LIVE

小樽市稲穂2-13-15
営業時間: Lunch11:30~15:00(L.O14:00)
Dinner月~木18:00~22:00(L.021:00)・金土18:00~23:00(L.022:00)
定休日:日曜日
TEL:0134-64-1706
FAX:0134-64-1701
二次会・宴会予約対応<

2018年2月のベストママ
和み処ひより

佐々木 奈津美ママ

 花園町のはしご通りを少し奥まった場所にひっそりと佇む「和み処ひより」は、2017(平成29)年9月25日にオープンした、佐々木奈津美さんと忠康さんのオシドリ夫婦が営む店。

 隠れ家的な雰囲気を醸し出し、赤と黒で統一したモダンな店内には、床暖房が完備され、靴を脱いでゆっくり寛ぎ、BGMのオールディーズと水琴の音で癒される。

 忠康さんの知人が持つ空き店舗を紹介してくれたのが開店のきっかけとなり、いつかは店を持ちたいという夢が叶えられ、トントン拍子に開店の運びとなった。

 飲みたい日和・美味しい日和・和みたい日和など、ちょうど良い日の意味が込められた店名は、ママの穏やかさを表現している。

 奈津美さんは、日中はあぶらとり紙専門店・ひより小樽店の店長でもあり、接客はお手のもの。優しい笑顔で、お客さんの話に耳を傾けてくれる。

 ママの奈津美さんが出勤する開店時間までに、忠康さんが準備をする。夫婦で営む店ということで、夫婦で訪れるお客さんや女性客が多く、和やかな時間が過ぎてゆく。

 北海道の地酒を中心に、ビールや焼酎などを取り揃え、お客さんが持参したマイグラスで頂く。地元の美味しい食材を提供、すき焼きや網焼きなども味わえる。これからの季節は美味しいニシンを、調理場のグリルで焼いて提供する予定だ。

 カウンター7席と掘りごたつの個室があり、8名までの宴会も受け付ける。(要予約)

 奈津美さんは、「いろいろな人と出会い、ぞれぞれにドラマがあり、話を聞くのも楽しい」と話し、お客さんからも満足してもらえるよう心がけているという。

 そろそろ閉めようかと思っていたところへ、地方から訪れた5人組が来店。時間を忘れ楽しむ笑顔を見た瞬間、開店して良かったと思うそうだ。

 今後は、ここを利用する人の趣味など共通のキーワードから、お客さん同士のふれあいを大切に、同好会を作りたいという。5月にゴルフ同好会を開く予定だ。

 「女性客も大歓迎。床暖の店内で、ゆっくり寛いでもらいたい」とPRした。

和み処ひより

小樽市花園1-12-3
電話:090-3775-9215
営業時間:19:00~23:00
定休日:日曜日・祝日

2018年1月のベストママ
Cafeグランマ赤岩

金井 桃代ママ

 赤岩山(373m)を望みながら、食事やお茶を楽しむ民家カフェ「Cafeグランマ赤岩」が、2016(平成28)年11月10日にオープンして1年が過ぎた。

 オーナーの金井桃代さん(67)は、叔母が家を手放すと聞き、悩んだ末、叔母から家を譲り受け全面改装し、かねてからの夢だった民家カフェを、生まれ育った赤岩に開店させた。

 3階建ての店舗の1階は、手作り雑貨と帽子の店「アトリエ INGLE SIDE」が花園から移転。2階が店舗、3階はフリースペースで、会合や集まりに利用できる。予約が必要だが、ランチやお茶を頼むと無料で使える。

 これまで店を持ったこともカフェの経験も無い金井さんだが、自宅で友人にお茶を振舞うのが好きだった。

 すでに孫のいる金井さんは、おばあちゃんの意味の“グランマ”と、店内から見える赤岩山から店名をつけた。オープン時には、親戚や友人・知人が祝うために集まり、元気づけられたという。

 店準備から接客・料理・後始末まで1人で行なっている。最初は戸惑うこともあったが、コーヒーだけではなくランチも始め、手作りケーキも提供している。なにより接客が楽しくて大好きだという。お奨めの日替わりランチは、コーヒー付きで700円。家庭の献立を考えるように、買物した食材を使って腕を振るう。

 来店した方が、とても居心地良く、又来てくれるように、楽しめる空間を目指し、自宅の客間のような雰囲気作りに力を入れ、「落ち着きますね」と言われるのが最高の褒め言葉だそうだ。玄関を上がって、スリッパに履き替えるのも寛ぐため。

 金井さんの趣味は登山や旅。5年前から山へ出かけ、富士山にも登った。来年は、利尻富士や花畑が楽しめる富良野岳に登ってみたいそうだ。 古希までは1人で続けることを目標に、「旅や登山を楽しみながら、店も頑張っていけたら」と話し、その後は「誰かに手伝ってもらえらば」と。

 店内の壁には親戚が描く絵画作品を飾り、夫所有のレコードプレイヤーで、懐かしい音楽も聴いて楽しめ、「ここから見える四季折々の赤岩の景色を楽しんでもらいたい」とPR。

 若々しくて素敵な金井さんの手作りランチとケーキをいただきながら、のんびりとした時間を過ごしてみよう。

Cafeグランマ赤岩

小樽市高島4-10-13
電話&FAX:0134-26-6655
営業時間:11:00~17:00
定休日:日曜日・祝日・GW・年末年始
駐車場あり

2017年12月のベストママ
クチル花店

山本 理沙ママ

 中央市場(稲穂3-11-3)第3棟に店舗を構える「クチル花店」は、2017(平成29)年4月19日にオープン。

 山本理沙代表は、市場の雰囲気を明るくして、若い世代でも市場に立ち寄れるおしゃれな花屋さんを開いた。

 これまで、花屋に勤務したりフラワーデザインスクールに通ったりと、6・7年前から花に携わっている。

 開店前は、朝里川温泉でカフェと一緒に装花を開いていたが、カフェの引越しをきっかけに、理沙さんも独立を決意。

 中央市場とは、ガンガンギャラリーで作品展を行った際に、市場の世界感と理沙さんが作るものとの相性を感じ、開店の運びとなった。

 真冬に枯れた薔薇を見つけ、香りが良く美しさに魅了され、「朽ちる(=クチル)美しさ」をコンセプトとし、店名にした。名前の由来となった薔薇を、今でも店内に飾り大切にしている。

 咲いたばかりの花を求めることが多い中、咲いてから枯れるまでの「美しい」を、すべてを感じてもらおうと、生からドライになっても飾れる素材を使い、リースやオブジェの工作をメインにしている。

 理沙さんは、市場の開店時間9:00から18:00まで店を開け、仕入れから販売まですべて1人で行っている。切花や花束・アレンジメントはもちろん、植物のアクセサリーも手がけている。コーヒー豆を使ったピアスは、30代以上の人にシンプルで普段使いできるものをと制作した。アレンジメントはすべて1点もの。

 お気に入りの花材は、オーストラリアやアフリカ原産の色も形も個性的なワイルドフラワー。生花は、国産にこだわり、生産者が分かるものを仕入れている。育て方がしっかりしていると長持ちするという。今はもう冬だが、花の業界では、すでに春でアネモネやチューリップが出回っているそうだ。

 市場に立ち寄った観光客に小樽の想い出にと、店頭で気軽にできるワークショプを実施している。今月は、クリスマスが近いこともあり、コニファーとバラの実のXmas
wreath(45min・1,800円)と、瓶の中にドライやブリザーブド加工した花材を入れてシリコンオイルを流し込むハーバリウム
Xmas version(30min・1,800円)を用意。

 心がけていることは、「当たり前だけれど、自分が信頼できるものを使うこと。1つ1つ丁寧に作り、差し上げる方の気持ちが伝わるように考えている」という。今後の夢は、店舗のディスプレイをしたいそうだ。

 「自分で面白いと思うものを置いている。ぜひご来店して見てもらいたい」とPR。店内は手作りのリースや個性的な植物が並び、理沙さんの笑顔に思わず立ち寄りたくなる。

 OSAWINERY(色内1)とのコラボ企画、冬空キャンドルリースワークショップを、12月2日(土)13:00から15:00に、OSAWINERYで開催。材料費とワイン1杯とミニスイーツ付きで3,500円。芳川商会オリジナルの冬の星空をイメージしたキャンドルをリースの真中に飾る。予約はメールで。

クチル花店

小樽市稲穂3-11-3 小樽中央市場第3棟ガンガンギャラリー隣
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日・祝日(木曜不定休)
電話:080-4041-9187 

お店のHP
2017年11月のベストママ
Daybreak bow

東雲 弓ママ

 ハンドメイドのシルバージュエリー「Daybreak bow」のオーナー東雲廣明さんと共に、妻でシルバージュエリー作家の弓さん(57)は函館出身で、小樽が気に入って移住。6年目の笑顔が素敵な淑やかな女性。

 ブリザーブドフラワー(生花や葉を特殊液の中に沈めて水分を抜いた素材のこと)の講師を務める弓さんは、ご主人の影響で、シルバージュエリーの魅力に惹かれ作家として活動。自宅で製造販売し、各イベントへの出張もしている。

 また、小樽職人の会にも所属し、就学旅行生などの製作体験会にも参加。ものづくりの楽しさを伝えている。

 店舗名の「day break」は東雲を意味し、「bow」は弓さんの“弓”から名付けた。

 「使心地が良くて、光沢があり色合いも優しく、指輪は指になじみ、日常的に着けられる」と、シルバージュエリーの魅力を夢中で語った。

 ファッションに合わせたり、季節やイベントを意識している。春は桜、秋はどんぐり、これからは、クリスマスを楽しむものなど、自分が着けてみたいものをデザイン。すべてオンリーワンの1点もの。

 天然石入りのシルバージュエリーは、廣明さんの技術が必要。秋の新作ピアスは、流行の大ぶりなデザインで、石がアクセントに。天然石とシルバーを合わせたブレスレットも人気だ。オーダーで納期は2週間ほど。

 ひとつひとつ丁寧に時間をかけて手作りし、高齢者には可愛らしさを残しつつ派手にならないように、心がけているという。

 「いずれアトリエを開き、もっと多くの人に知ってもらいたい」と夢を語る。

 「まごころ込めて丁寧に作っている。大切に長い間使ってほしい。アフターフォローも万全。ぜひご来店頂きたい」とPRした。

Daybreak bow

小樽市朝里川温泉1-306 サーム332号
電話:0134-64-1901・FAX:0134-64-1902
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休

2017年10月のベストママ
多居夢

山森 廣子ママ

 おたる屋台村レンガ横丁(稲穂1)の一番奥の洋風居酒屋・多居夢(たいむ)の店主・山森廣子さん(66)は、元気で明るくお母さんのように慕われている。紋別郡西興部村上興部の出身で、15歳の時から小樽に在住。

 料理上手な母親を見て育ち、実家が農家だったため、忙しい母の代わりに、7人兄妹の末っ子だが、小さい頃から食事の支度を率先して手伝っていた。美味しい物を作るとみんなが喜んでくれて、その喜ぶ顔を見るのが嬉しかった。いつか食堂か居酒屋を開きたいと夢見ていた。

 2004(平成16)年7月の屋台村レンガ横丁オープン当初は、2軒をパートの掛け持ちで働いていた。翌年6月全13店舗ある同横丁のうち、7店全焼・2店半焼という火災が発生。一番奥の現在の店は、消火で水浸しになったものの、焼けずにかろうじて残った。

 周りの人の勧めもあり、「仲間の力強い応援があって、大好きなことができる!」と心機一転、店を持つことを決意。火災の翌月、7月中旬に横丁がリニューアルオープンするにあたり、同店をオープン、今年で13年目を迎えた。

 店名の「多居夢(たいむ)」は、デザイナーのお客さんが命名。『流れる時間の中にたくさんの夢があるところ』と、山森さんの思いがぴったりと重なった店名で、これまで店を続けて来れたのは、この名のお陰と感謝している。

 店の“ウリ”を何にしようか考えていたところ、「ラクレットにしなさい!」と、これまたお客さんからのアドバイス。新得町のチーズとスイス製の溶かす専用ヒーターを紹介してもらい、開店当初から今も使っている宝物だ。

 ラクレットはお奨めメニューとなり、山森さんの名前の如く、山盛りのチーズをバケットにかけて出してくれるから、チーズ好きには堪らない一品。他にも牛トロ丼などがお奨め。

 できる限りのリクエストに答える隠れメニューや、お袋の味“家庭料理”も提供して、お客さんを満足させる。

 店に来て仕事をするのが好きで、行きたくないと思った日は一度もない。もうすぐ七回忌を迎える夫が亡くなった時も、初七日を過ぎて店に復帰。心配して待っていてくれたお客さんで満席になったという

 「元気で笑っているのが一番!」と、いつも前向きでいられるのも、母親の数々の言葉が影響している。とくに、「兄妹仲良いことが宝」という言葉のお陰で、現在でも兄妹みな仲良し。

 常連さんから「多居夢難民になるから!」と言われ、この場所でできるだけ頑張って続けたい。「美味しかった」と笑顔を見ることが生きる支えと感謝し、「女性のお一人様も多く、気軽に寄ってください。新しいお客さんにみんな“welcome!”です」とPRした。

多居夢

小樽市稲穂1-4-15 おたる屋台村レンガ横丁
電話:090-1522-9425
営業時間:17:00~23:00
定休日:水曜日

2017年9月のベストママ
HAIR COLOR cafe

杉村 美雪ママ

 静屋通りに平行して1本中の通りに、5月24日にオープンした「HAIR COLOR cafe」のオーナー杉村美雪さん(38)の店がある。

 美国出身の美人オーナーは、子どもの頃からおしゃれが好きで、性別に関係なく対等に勝負できる美容師という職業を選び、20歳から続けてきた。

 結婚して1児をもうけ、その子も2歳になり、そろそろ預けられる年になったのをきっかけに、駅が近く立地条件が良い空き店舗に目をつけ、店を持ちたかった夢を実現させた。

 札幌をはじめとする都市では、カラー専門の店はあるが、小樽では珍しい。専門店にしてカットとカラーができる。予約優先だが、直接の来店でもOK。

 カラー剤はウォーターカラーを使用し、頭皮や髪にもダメージが少なく、値段設定も抑えている。染めた事がない人や、白髪が目だってきた人など、気軽に相談してもらいたいと話す。

 コミュニケーションをとりながら、お客さんの要望や似合う色を探り出し、リーズナブルだけれど、満足感が得られるように、丁寧な仕事を心がける。

 市内近郊に2号店を夢見て、「髪の悩みを気軽に相談して、カットだけでもいらしてください」とPRした。

HAIR COLOR cafe

小樽市稲穂2-16-6
電話:0134-65-7133
営業時間:10:00~16:30
定休日:日曜日・第2月曜日・祝日

2017年8月のベストママ
ティー・スリー

佐々木 ノリコママ

 小樽中央市場(稲穂3)3号棟にフルーツティーの店「ティー・スリー」(手島大祐オーナー)が、2017(平成29)年4月26日にオープンした。

 その代表を務める佐々木ノリコさんは、市場に新しいスタイルの店や雰囲気を作りたいと、日々努力を重ねている。

 親しみやすく柔らかい印象を与える接客が女性客に人気があり、オーダーのあったお茶一杯一杯に心をこめて提供。

 小樽出身のママは、喫茶店経営の経験を活かし、6月中旬から同店に勤務。市場のイメージを覆すホッとできるおしゃれな空間を創出している。

 北海道では、札幌と同店だけが扱う、食べられるフルーツティーをはじめ、健康志向のウェルネスティーなど約30種類を取り扱っている。

 フルーツティーは、食べながら飲めて捨てるところがなく、ヨーグルトに混ぜたり、ワインゼリーなどのスイーツや料理に使ったりと、思ったイメージで味わえる。

 フルーツティーの他、コーヒーやビール・ワイン、道産大豆を使った作りたての豆乳も提供し、テイクアウトもできる。夏限定でコーヒーゼリーも用意している。

 ママひとりで店を開け、在庫管理や売れ筋等の報告から接客まで、全てをこなしている。

 市場内は店舗同士が近く、市場の先輩からの声かけに元気をもらい、日々、いろいろなニュースがあり、勉強になったり、とても楽しい。

 市場離れをした人に興味を持って、再び市場に来てもらいたいし、多くの若い人に足を運んでもらい、市場を利用する人の平均年齢を下げたい。そのためにも、お茶を飲みながら一服できる場所を提供したいという。

 佐々木さんは、「市場内の店舗でおつまみを買って、ここでビールを飲んだり、お隣の餅屋で団子を買いお茶を飲んだり、市場で売っている食べ物を持ち込んでここで味わい、リフレッシュしてもらえれば」とPRした。

ティー・スリー

小樽市稲穂3-11-2 小樽中央市場3号棟内
電話:0134-21-4775(美容室フレッシュ&ピース・手島)
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜日・祝日

2017年7月のベストママ
喫茶・軽食ライム

奥平 和子ママ

 高齢者が共同生活を送る、わかば館(稲穂3・若西カナ子館長)の1階で、毎週金曜日と土曜日だけ開店する喫茶・軽食「ライム」を担当する奥平和子さん(65)は、ひとり住まいの高齢者に家庭の味を届けたいと、愛情込めて野菜たっぷりのバランスを考えた料理を提供している。

 家族に美味しい喜ばれる食事を心がけていた奥平さんは、杜の集いの設立メンバーでもあり、第2水曜日に杜の広場で、菓子作りを担当。高齢者と一緒に、団子やゼリー作りを楽しんでいる。

 若西館長も同集い設立メンバーで、館長からの誘いを受け、2013(平成25)年8月に開店。来月で5年目となる。

 開店2時間以上前には出勤し仕込みが始まる。娘の千香さんが唯一の助っ人だ。地場の旬の食材を使い、減塩を心がけ、添加物は可能な限り少なくし、奥平さんの家庭菜園で育てた無農薬で新鮮な野菜を使い、安心して食べられる料理を提供している。

 今年は、そうめんかぼちゃ・ゴーヤ・ヤーコン・ズッキーニなども植え、収穫時期には採れたての野菜で美味しい料理を作り、お客さんを喜ばせている。

 季節や行事に合わせメニューを考えたお勧めおまかせランチは、事前にハガキで常連客に知らせる心遣い。几帳面で努力家の奥平さんの性格が現れている。

 7月は小樽まつりに合わせ、14日(金)・15日(土)には赤飯、28日(金)・29日(土)は潮まつりを意識したちらし寿司をメニューにしている。

 魚か肉のメイン料理と付合せ・小鉢2品・自家製の漬物・玄米入りご飯と味噌汁に、手作りのデザートも付いて600円。心も胃袋も満たしてくれる満足感たっぷりのランチだ。

 コーヒーにもこだわり、札幌でコーヒー教室に通って店を開くアドバイスを受けた。石狩の徳光コーヒーの豆を仕入れ、味わい深いコーヒー(200円~300円)と本日のケーキ(150円)も楽しむことができる。

 友人の家に遊びに来たような雰囲気の店内は、食後、奥平さんや館長とおしゃべりをしているうちに、リラックスし過ぎて代金を払うのを忘れて帰る人もしばしば。

 奥平さんは、「材料の手配など大変なことも多いが、代金を頂戴してるのできちんとしたものを提供したい。ひとり暮らしの男性にも、ぜひ食べに来ていただきたい」と話す。

喫茶・軽食ライム

小樽市稲穂3-1-9 わかば館
電話:0134-64-1550
営業日:毎週金曜日・土曜日
営業時間:11:00~16:00

2017年6月のベストママ
やま安

安藤 純子ママ

 梁川通りにある老舗そば処「やま安」の店主・安藤彰啓さんの妻純子さん(53)は、体調を崩して自宅療養中の夫を支える、とても頑張り屋の美人ママ。

 函館出身で、父親の転勤で小樽に住み、小樽商業高校時代に同級生の彰啓さんと出会い、23歳の時に結婚。4人の子どもに恵まれる。

 27歳の時に、彰啓さんが家業のそば屋を継いで4代目となり、純子さんと二人三脚で店を切り盛り。近所では評判のおしどり夫婦。

 高校卒業後、再び函館に戻り、父親と一緒に朝市を開き接客を担当。看板娘として、持ち前の明るさと器量の良さでたちまち人気者に。やま安でもホールを担当し、いつも笑顔で常連客から愛されている。

 昨年、厨房をすべてこなしていた夫が倒れ入院。店を止むを得なく休業した。商店街でお客さんに会う度に、「いつ開けるの?」と聞かれ、待っていてくれるお客さんの気持ちに触れ、「開けなくちゃ!」と気持ちを奮い立たせた。

 蕎麦商組合の人達に蕎麦の作り方や出汁の取り方を教わり、勉強の日々が続いた。これなら大丈夫と納得できる蕎麦が作れるようになり、6ヶ月ぶりの2016(平成28)年12月23日に再開。

 営業時間を11:30~15:00とし、純子さんが厨房を担当、長年働いてくれているパートさんやお姑さん、調理師の息子さんや家族の協力もあり、営業を続けている。今回のことでは、家族の絆を改めて感じたという。

 再開を待っていたお客さんが、笑顔で通い始め、商店街の人たちも応援してくれた。「再開できて嬉しい。毎日来てくれるお客さんがいる。息子が店を手伝う?と言ったけど、主人が元気になって、また一緒に働ける日を待っている」と笑顔で話す純子ママ。

 接客が好きだったけど、今は頑張って厨房の中。あまりお客さんの顔を見られなくなったが、帰り際に、厨房にいる純子さんに「美味しいよ!」と声をかけてくれたり、また来てくれた時は嬉しくて、再開して本当に良かったと思う。

 これからは、無理はできないが、営業時間を少しずつ延ばしていければと、純子さんは努力を惜しまずいつも前向きだ。

やま安

小樽市稲穂3-6-1
電話:0134-22-4622
営業時間:11:30~15:00
定休日:日曜日

2017年5月のベストママ
BAR 屯所

濱田 まり恵ママ

 嵐山新地の住宅のような佇まい「BAR屯所(とんしょ)」の店主・濱田まり恵さんは、小樽に移住して4年目。都会でもある小樽は、自然にも恵まれ、美味しい食材が沢山ある素晴らしい環境だと、小樽が大好きなママ。

 2012(平成24)年10月に同店をオープン。昨年10月にマスターだった夫が突然亡くなり、夫の思いを受け継いでまり恵さんがママを務め、営業を続けている。

 博多で20年・東京で15年、この道を歩み、ニッカウヰスキーをこよなく愛していた夫は、2012(平成24)年6月に小樽駅に降り立った瞬間の景色に感動。小樽で店を構えたいと、同年9月にまり恵さんと移住、10月に店をオープンさせた。

 店名の屯所(とんしょ)は、たむろ(屯)する場所を意味する。新撰組発祥の地で、土方歳三らの宿所で知られる「壬生屯所」からも名付けたという。

 店内は、亡き夫がマスターをしていた頃のままで、短いながらも思い出がいっぱい詰っている。照明を抑えめにしてカラオケを置かず、落ち着いて飲める店。綺麗好きなまり恵さんは、いつも綺麗な店でお客さんを出迎えるよう心がけている。

 ウイスキーが好きだった夫の影響で、ウイスキーの種類も豊富。通しはママ自慢の料理を提供。会社帰りに立ち寄り、酒を飲みながら会話を楽しみ、リセットできたと帰っていくお客さんの姿を見る度に嬉しくなるという。

 夫の仕事に対する姿勢から“日々淡々と”という言葉を連想し、お気に入りの言葉になったという。また、今の自分にできることは、“日々淡々と”することだとも感じ、それを行うことの難しさも痛感している。

 今後も店を続け、夫と約束した「北海道を旅しよう」という夢を果たしたいそうだ。

 在りし日の夫の姿を記憶に留めながら、前向きな屯所のママ・まり恵さんは、爽やかで素敵な女性。小上がりがあり、寛げるBARに行ってみよう!

BAR 屯所

小樽市花園1-8-1 嵐山新地
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜日・第1月曜日