細見 文乃ママ
歴史的建造物が立ち並ぶ色内2丁目に、「OTARU TAP ROOM Craft Beer&Hostel」が、今年2月にオープン。泊まって楽しめるビアバーは、小樽に新しい風を吹かせた。
ビアバー店主の細見文乃さん(29)は、札幌や兵庫で育ち、7年前に遊びに来て小樽が気に入り、2年前に移住。
自分の店を持ちたいと物件を探していたところ、この建物に出会った。ガラス張りで思い通りの場所に物件が見つかり、仲間とリノベーションして開店。
店内のランプや小物もおしゃれで、以前から集めていたクラフトビールの王冠をはめ込んで造ったテーブルは、手づくり感があって温かい。
ビールサーバーの注ぎ口である“TAP”は、昔は酒場を意味し、アメリカではクラフト(醸造場)ビールの店を指すことから、店名に。
小樽では珍しく、コーヒータイムの15:00から開店。明るいうちから美味しい酒を楽しんでもらいたいと気軽な立ち飲みスタイルで、キャッシュオンデリバリー(代金引換払い)のクラフトビール専門店にした。
高島に醸造場がある北海道麦酒醸造株式会社のビールをはじめ道内のほか、国内外からのクラフトビールを樽替わりで常時6種類を用意。他にクラフトジンや日本酒も。
クラフトビールはそれぞれに特徴があり、アルコール度数も様々で、味や色・香りを知って楽しんでもらいたいと、まずは、飲み比べセットに挑戦!自分の好みにあったクラフトビールを見つけてもらいたいという。
細見さんは、仕入れから仕込みなど業務全部をこなし、フードメニューは、アメリカ南部とメキシコ料理を融合させたタコスなどを提供。国籍や年齢を問わず、様々な人に来店してもらい、宿泊客と地元の人が交流できる場になればと期待する。
今後について、店を持ってみて見えてくる色々なことを目論んでいるところ。10年後まで小樽で力をつけたいそうだ。
「明るい時間から飲める店で、女性のお一人様も気軽に立ち寄れる店。ビールが苦手な人でも飲めるビールを用意している。ぜひご来店を」と呼びかけた。
4月からは、エスプレッソマシーンを導入し、コーヒーも提供する予定だ。