井上 聖子ママ
がんばらない姿勢法ミツヴァを主宰する井上聖子さんは、札幌生まれの小樽育ち。
カナダ発祥の姿勢法“ミツヴァ・テクニック”に出逢って12年、指導を始めて8年。好きなことを仕事にできる感謝を胸に、充実した日々を送る。
道内におよそ7名の指導者がいるが、小樽では井上さんただひとり。小樽市生涯学習プラザレピオ(富岡1)和室で、毎週火曜日18:30から開講している。
2008(平成20)年に、ITプログラマーとして勤務していた時のこと。仕事は長時間の座位。姿勢の悪化から、多くの同僚が肩こりや頭痛・腰痛に悩んでいた。井上さん自身も、体と心が一致しない感覚に陥り、当時習い始めたダンスも上手く踊れなくなっていた。そんな時、ダンスの先生が紹介してくれたのがこの姿勢法だった。
自身の不調の原因が、普段の体の使い方の積み重ねであったとは“目からうろこ”。職場の人にも教えてあげたいと、2012(平成24)年に初級指導者の資格を取得し指導を開始。
2014(平成26)年には本場カナダへ半年留学して、2018 (平成30)年には上級指導者資格を取得。札幌で教えている師匠のピーター西村の下で、現在も月に数回学んでいる。
19歳で中国瀋陽に1年間留学し、英語と韓国語も話せるので、2年前から通訳の仕事もこなす。今後は多言語でも姿勢法を発信し、必要な人に届けていきたい。
体の自然な機能(呼吸・消化機能・血圧・排泄・休息をとるタイミング等)を回復することが目的で、効果は、健康・美容・身体パフォーマンスの向上と、多方面にわたる。
「姿勢が悪いと呼吸は浅くなり、血液やリンパの流れも滞る。免疫力も下がり、姿勢改善は今まさに求められているもの」と井上さん。
講座では楽しく分かりやすいこと、体の変化を実感できることを心がけている。生徒の体の変化のビフォー・アフターに立ち会えた時、この仕事をして良かったと思う瞬間だ。
最近受講を始めた80代の生徒さんが、もう一度沖縄でダイビングをやりたいという夢を持つことで、井上さんも共にワクワクしている。
自分の体と向き合うことは、自分を大切にすること。それが、自分らしくいきいき生きようというエネルギーに変わっていく。姿勢改善を通して、それをサポートできる存在でありたいと願う。
姿勢講座を自身で主宰するのは、広報や資金繰りなど大変なこともあるが、何でも自分で決めていける今のスタイルは、組織で働くより自分に合うと、やりがいを感じている。
YouTube「札幌ぼでぃチャンネル」を3月に作成。気軽に自分の体を見つめ直せる内容を目指している。最新の動画は、『姿勢を変えるための、今すぐ変えられる何気ない行動ベスト3』。
「良い姿勢は一生もの。良くない姿勢がもたらす、あらゆる弊害を改善できる。慣れてしまえば、実は良い姿勢の方が楽なんですよ。1度いらして下さい」とPRした。