2019年10月のベストママ
じん平

平井 晴代ママ

 おたる屋台村レンガ横丁内にある北海道の郷土料理・ジンギスカン専門店「じん平(ぺい)」の店長・平井晴代さん(56)は、令和元年の今年から村長を務める頑張り屋さん。

 小樽出身で、レンガ横丁に灯油を配達していた夫のツテもあり、「やってみないか?」と声がかかった。子育てしながら店を始めたのは、今から14年前。レンガ横丁が火事になって再スタートをきった時に仲間入り。

 レンガ横丁になかったジンギスカンを提供することで、店の選択肢が増え、訪れる人にも喜ばれるのではないかと、また、1人でも切り盛り出来そうだと思って決断。

 ジンギスカンの「じん」と平井の「平」を合わせた店名は、覚えやすく分かりやすい名前だ。

 柔らかい生ラム肩ロース肉と、オリジナルの秘伝のタレでいただくジンギスカンを提供。タレは、開店当初からずっと変わらず、お客さんに喜ばれているじん平の味。

 店内のカウンターに、カセットコンロとジンギスカン鍋を乗せ、自分で焼いて焼きたてを食べる。

 通しは、煮込みやサラダなど、家庭の味を提供。ジンギスカン以外にも、焼き魚や一品料理のメニューが並ぶ。

 同横丁に泥棒が入り、同店も鍵が壊されて売上を持っていかれた悲しい思い出もあれば、昨年9月の胆振東部地震で停電になり、自宅の水が出なくなって店に水を汲みに来たところ、他店の店主と「店を開けよう」と心をひとつにして、アーケード内でロウソクの明りの中、ジンギスカンを提供した。近隣のホテルの宿泊客にも、とても喜んでもらえたという。

 ジンギスカンは、北海道ならではの食べ物で、「美味しい」と言ってもらうために、肉やタレはもちろん、野菜も旬の物を使うよう心がけ、定番のもやしや玉ねぎに、にんじんやかぼちゃと彩りよく食べてもらおうと、付け合せの野菜にも気を配る。

 「寒くなったら、ラムしゃぶもメニューに登場させ、冷えた体を温めてください」とPRした。

じん平

小樽市稲穂1-4-15 おたる屋台村レンガ横丁内
営業時間:17:30~23:00
定休日:月曜日
電話:080-1860-2830