佐伯 歩美ママ
花園の閑静な住宅地の中で、手作り雑貨と輸入品を販売する「Rabbit Pie(ラビットパイ)」の店主・佐伯歩美さん(30)は札幌出身。玄関の扉を開けると、布素材のぬいぐるみや輸入食品が所狭しと並び、可愛い世界が広がっている。
小樽運河などの魅力的な景色に魅せられ、2018(平成30)年6月に小樽に移住。子どもの頃からの夢だった雑貨屋を、同年7月15日に自宅1階にオープンさせた。
店名は、マザーグースの詩「ラビットラビットラビットパイ」から、ラビットパイのような、子どもが泣き止むほどの魅力的な店にしたいとつけた。
可愛いプリント柄が目を引く手作りのテディベアや猫のぬいぐるみ、ブックカバーやティッシュケース、オランダやフランス・ベルギーのチョコレート、オーガニック各種のお茶など、自分が美味しいと思う物だけを販売。お気に入りの絵本や寒い季節にぴったりの編物なども並んでいる。
また、以前勤めていた福祉施設から仕入れた石狩産乾燥椎茸も特別価格で。
手先が器用な佐伯さんは、独学で小物や洋服をデザインして制作。猫やクマのぬいぐるみは、オーダーメイドの一点もの。
基本の型に則り、頭や腕・顔・足などのパーツ毎に生地を決められ、刺繍・ボタン・アクセサリーと自由にカスタマイズでき、世界にひとつだけのぬいぐるみの完成には、1週間から10日前後を予定している。
結婚式のウエルカムドールの依頼には、納得できる作品ができ、とても喜んでもらえたという。また、和服をスカートにリメイクするなどの注文にも対応している。
お客さんに要らぬ緊張感を与えないよう、初対面でもフレンドリーな対応をし、友だちの家を訪問した雰囲気作りを心がけている。中には、時間を忘れて長居してしまうお客さんも。
長崎屋小樽店(稲穂2)1階で月2回の出店、11月下旬に地下歩行空間デビューを果たした。
「沢山のお客さんに来てもらい、コーヒーやお菓子など購入した物をセルフで楽しめるスペースで、友だちの家にいるような気分で楽しんでもらいたい」とPRした。