宮田 真由美ママ
寿司を中心に、旬の新鮮な食材を使った料理を提供する「すし処みやた」は、寿司屋通りに店舗を構え、店主の宮田宜史さん(41)と妻の真由美さん(37)が、二人三脚で切り盛りする店。
堅苦しくなく、家族連れでも気軽に入れる店を心がけている。
共に札幌出身の宜史さんと真由美さんだが、宜史さんは高校卒業後、すぐに小樽で料理人の道へ。一時札幌に戻り、運命的な出逢いをした真由美さんを説得して、再び小樽に。仕事をするなら“小樽で”と、住み続けて20年以上になる。
2人は、数軒隣りの「寿し処ひきめ」に10年以上勤め、その後、現在の店舗で店長を任され、2017(平成29)年2月から晴れて店主となった。
真由美さんの仕事は、接客が中心となるが、忙しい時は何でも手伝う、夫を支える縁の下の力持ち。美味しい食事はもちろんだが、お客さんが楽しく会話できるよう、邪魔にならないようにと、どれだけあずましい(居心地が良い)か気配りを忘れない。箸置きを折り紙で手作りするさりげないおもてなしも、お客さんに喜ばれている。
店内に飾られた可愛らしいだるまは、真由美さんのコレクション。ママが収集しているのを分かっている常連さんからのお土産も。
いつもはつらつとして元気に立ち振る舞う真由美ママは、「実年齢よりも若く見られてしまう」と、はにかむ笑顔が可愛い女性だ。
胆振東部地震では、台風で大変な大阪のお客さんから安否確認の電話をもらったり、今まで接してきた人たちに恵まれていると感謝も忘れない。
これからのお奨めは、店主一押しの、日本三大珍味のひとつ、ボラの卵巣から作った自家製「からすみ」。料理人の技と手間をかけて納得できるものを、ぜひ食べていただきたいとPR。
「すしは、本来、気軽に食べるもの。ひとりでも多くの人に楽しんでもらいたい思いがあり、お腹がすいた時に、気軽に立ち寄ってもらえる店にしたい」と話す宜史さんの横で、「堅苦しくなく、アットホームな雰囲気で、また行きたくなるような店になれば」と、優しく微笑む真由美ママ。
寿司屋通りは、老舗や本格派すし店がひしめき合い、競合しているが、仲良し夫婦が営むアットホームな店「すし処みやた」で、気軽に小樽の寿司を味わいに出かけてみては?