2017年 ベストママ

2017年12月のベストママ
クチル花店

山本 理沙ママ

 中央市場(稲穂3-11-3)第3棟に店舗を構える「クチル花店」は、2017(平成29)年4月19日にオープン。

 山本理沙代表は、市場の雰囲気を明るくして、若い世代でも市場に立ち寄れるおしゃれな花屋さんを開いた。

 これまで、花屋に勤務したりフラワーデザインスクールに通ったりと、6・7年前から花に携わっている。

 開店前は、朝里川温泉でカフェと一緒に装花を開いていたが、カフェの引越しをきっかけに、理沙さんも独立を決意。

 中央市場とは、ガンガンギャラリーで作品展を行った際に、市場の世界感と理沙さんが作るものとの相性を感じ、開店の運びとなった。

 真冬に枯れた薔薇を見つけ、香りが良く美しさに魅了され、「朽ちる(=クチル)美しさ」をコンセプトとし、店名にした。名前の由来となった薔薇を、今でも店内に飾り大切にしている。

 咲いたばかりの花を求めることが多い中、咲いてから枯れるまでの「美しい」を、すべてを感じてもらおうと、生からドライになっても飾れる素材を使い、リースやオブジェの工作をメインにしている。

 理沙さんは、市場の開店時間9:00から18:00まで店を開け、仕入れから販売まですべて1人で行っている。切花や花束・アレンジメントはもちろん、植物のアクセサリーも手がけている。コーヒー豆を使ったピアスは、30代以上の人にシンプルで普段使いできるものをと制作した。アレンジメントはすべて1点もの。

 お気に入りの花材は、オーストラリアやアフリカ原産の色も形も個性的なワイルドフラワー。生花は、国産にこだわり、生産者が分かるものを仕入れている。育て方がしっかりしていると長持ちするという。今はもう冬だが、花の業界では、すでに春でアネモネやチューリップが出回っているそうだ。

 市場に立ち寄った観光客に小樽の想い出にと、店頭で気軽にできるワークショプを実施している。今月は、クリスマスが近いこともあり、コニファーとバラの実のXmas
wreath(45min・1,800円)と、瓶の中にドライやブリザーブド加工した花材を入れてシリコンオイルを流し込むハーバリウム
Xmas version(30min・1,800円)を用意。

 心がけていることは、「当たり前だけれど、自分が信頼できるものを使うこと。1つ1つ丁寧に作り、差し上げる方の気持ちが伝わるように考えている」という。今後の夢は、店舗のディスプレイをしたいそうだ。

 「自分で面白いと思うものを置いている。ぜひご来店して見てもらいたい」とPR。店内は手作りのリースや個性的な植物が並び、理沙さんの笑顔に思わず立ち寄りたくなる。

 OSAWINERY(色内1)とのコラボ企画、冬空キャンドルリースワークショップを、12月2日(土)13:00から15:00に、OSAWINERYで開催。材料費とワイン1杯とミニスイーツ付きで3,500円。芳川商会オリジナルの冬の星空をイメージしたキャンドルをリースの真中に飾る。予約はメールで。

クチル花店

小樽市稲穂3-11-3 小樽中央市場第3棟ガンガンギャラリー隣
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日・祝日(木曜不定休)
電話:080-4041-9187 

お店のHP
2017年11月のベストママ
Daybreak bow

東雲 弓ママ

 ハンドメイドのシルバージュエリー「Daybreak bow」のオーナー東雲廣明さんと共に、妻でシルバージュエリー作家の弓さん(57)は函館出身で、小樽が気に入って移住。6年目の笑顔が素敵な淑やかな女性。

 ブリザーブドフラワー(生花や葉を特殊液の中に沈めて水分を抜いた素材のこと)の講師を務める弓さんは、ご主人の影響で、シルバージュエリーの魅力に惹かれ作家として活動。自宅で製造販売し、各イベントへの出張もしている。

 また、小樽職人の会にも所属し、就学旅行生などの製作体験会にも参加。ものづくりの楽しさを伝えている。

 店舗名の「day break」は東雲を意味し、「bow」は弓さんの“弓”から名付けた。

 「使心地が良くて、光沢があり色合いも優しく、指輪は指になじみ、日常的に着けられる」と、シルバージュエリーの魅力を夢中で語った。

 ファッションに合わせたり、季節やイベントを意識している。春は桜、秋はどんぐり、これからは、クリスマスを楽しむものなど、自分が着けてみたいものをデザイン。すべてオンリーワンの1点もの。

 天然石入りのシルバージュエリーは、廣明さんの技術が必要。秋の新作ピアスは、流行の大ぶりなデザインで、石がアクセントに。天然石とシルバーを合わせたブレスレットも人気だ。オーダーで納期は2週間ほど。

 ひとつひとつ丁寧に時間をかけて手作りし、高齢者には可愛らしさを残しつつ派手にならないように、心がけているという。

 「いずれアトリエを開き、もっと多くの人に知ってもらいたい」と夢を語る。

 「まごころ込めて丁寧に作っている。大切に長い間使ってほしい。アフターフォローも万全。ぜひご来店頂きたい」とPRした。

Daybreak bow

小樽市朝里川温泉1-306 サーム332号
電話:0134-64-1901・FAX:0134-64-1902
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休

2017年10月のベストママ
多居夢

山森 廣子ママ

 おたる屋台村レンガ横丁(稲穂1)の一番奥の洋風居酒屋・多居夢(たいむ)の店主・山森廣子さん(66)は、元気で明るくお母さんのように慕われている。紋別郡西興部村上興部の出身で、15歳の時から小樽に在住。

 料理上手な母親を見て育ち、実家が農家だったため、忙しい母の代わりに、7人兄妹の末っ子だが、小さい頃から食事の支度を率先して手伝っていた。美味しい物を作るとみんなが喜んでくれて、その喜ぶ顔を見るのが嬉しかった。いつか食堂か居酒屋を開きたいと夢見ていた。

 2004(平成16)年7月の屋台村レンガ横丁オープン当初は、2軒をパートの掛け持ちで働いていた。翌年6月全13店舗ある同横丁のうち、7店全焼・2店半焼という火災が発生。一番奥の現在の店は、消火で水浸しになったものの、焼けずにかろうじて残った。

 周りの人の勧めもあり、「仲間の力強い応援があって、大好きなことができる!」と心機一転、店を持つことを決意。火災の翌月、7月中旬に横丁がリニューアルオープンするにあたり、同店をオープン、今年で13年目を迎えた。

 店名の「多居夢(たいむ)」は、デザイナーのお客さんが命名。『流れる時間の中にたくさんの夢があるところ』と、山森さんの思いがぴったりと重なった店名で、これまで店を続けて来れたのは、この名のお陰と感謝している。

 店の“ウリ”を何にしようか考えていたところ、「ラクレットにしなさい!」と、これまたお客さんからのアドバイス。新得町のチーズとスイス製の溶かす専用ヒーターを紹介してもらい、開店当初から今も使っている宝物だ。

 ラクレットはお奨めメニューとなり、山森さんの名前の如く、山盛りのチーズをバケットにかけて出してくれるから、チーズ好きには堪らない一品。他にも牛トロ丼などがお奨め。

 できる限りのリクエストに答える隠れメニューや、お袋の味“家庭料理”も提供して、お客さんを満足させる。

 店に来て仕事をするのが好きで、行きたくないと思った日は一度もない。もうすぐ七回忌を迎える夫が亡くなった時も、初七日を過ぎて店に復帰。心配して待っていてくれたお客さんで満席になったという

 「元気で笑っているのが一番!」と、いつも前向きでいられるのも、母親の数々の言葉が影響している。とくに、「兄妹仲良いことが宝」という言葉のお陰で、現在でも兄妹みな仲良し。

 常連さんから「多居夢難民になるから!」と言われ、この場所でできるだけ頑張って続けたい。「美味しかった」と笑顔を見ることが生きる支えと感謝し、「女性のお一人様も多く、気軽に寄ってください。新しいお客さんにみんな“welcome!”です」とPRした。

多居夢

小樽市稲穂1-4-15 おたる屋台村レンガ横丁
電話:090-1522-9425
営業時間:17:00~23:00
定休日:水曜日

2017年9月のベストママ
HAIR COLOR cafe

杉村 美雪ママ

 静屋通りに平行して1本中の通りに、5月24日にオープンした「HAIR COLOR cafe」のオーナー杉村美雪さん(38)の店がある。

 美国出身の美人オーナーは、子どもの頃からおしゃれが好きで、性別に関係なく対等に勝負できる美容師という職業を選び、20歳から続けてきた。

 結婚して1児をもうけ、その子も2歳になり、そろそろ預けられる年になったのをきっかけに、駅が近く立地条件が良い空き店舗に目をつけ、店を持ちたかった夢を実現させた。

 札幌をはじめとする都市では、カラー専門の店はあるが、小樽では珍しい。専門店にしてカットとカラーができる。予約優先だが、直接の来店でもOK。

 カラー剤はウォーターカラーを使用し、頭皮や髪にもダメージが少なく、値段設定も抑えている。染めた事がない人や、白髪が目だってきた人など、気軽に相談してもらいたいと話す。

 コミュニケーションをとりながら、お客さんの要望や似合う色を探り出し、リーズナブルだけれど、満足感が得られるように、丁寧な仕事を心がける。

 市内近郊に2号店を夢見て、「髪の悩みを気軽に相談して、カットだけでもいらしてください」とPRした。

HAIR COLOR cafe

小樽市稲穂2-16-6
電話:0134-65-7133
営業時間:10:00~16:30
定休日:日曜日・第2月曜日・祝日

2017年8月のベストママ
ティー・スリー

佐々木 ノリコママ

 小樽中央市場(稲穂3)3号棟にフルーツティーの店「ティー・スリー」(手島大祐オーナー)が、2017(平成29)年4月26日にオープンした。

 その代表を務める佐々木ノリコさんは、市場に新しいスタイルの店や雰囲気を作りたいと、日々努力を重ねている。

 親しみやすく柔らかい印象を与える接客が女性客に人気があり、オーダーのあったお茶一杯一杯に心をこめて提供。

 小樽出身のママは、喫茶店経営の経験を活かし、6月中旬から同店に勤務。市場のイメージを覆すホッとできるおしゃれな空間を創出している。

 北海道では、札幌と同店だけが扱う、食べられるフルーツティーをはじめ、健康志向のウェルネスティーなど約30種類を取り扱っている。

 フルーツティーは、食べながら飲めて捨てるところがなく、ヨーグルトに混ぜたり、ワインゼリーなどのスイーツや料理に使ったりと、思ったイメージで味わえる。

 フルーツティーの他、コーヒーやビール・ワイン、道産大豆を使った作りたての豆乳も提供し、テイクアウトもできる。夏限定でコーヒーゼリーも用意している。

 ママひとりで店を開け、在庫管理や売れ筋等の報告から接客まで、全てをこなしている。

 市場内は店舗同士が近く、市場の先輩からの声かけに元気をもらい、日々、いろいろなニュースがあり、勉強になったり、とても楽しい。

 市場離れをした人に興味を持って、再び市場に来てもらいたいし、多くの若い人に足を運んでもらい、市場を利用する人の平均年齢を下げたい。そのためにも、お茶を飲みながら一服できる場所を提供したいという。

 佐々木さんは、「市場内の店舗でおつまみを買って、ここでビールを飲んだり、お隣の餅屋で団子を買いお茶を飲んだり、市場で売っている食べ物を持ち込んでここで味わい、リフレッシュしてもらえれば」とPRした。

ティー・スリー

小樽市稲穂3-11-2 小樽中央市場3号棟内
電話:0134-21-4775(美容室フレッシュ&ピース・手島)
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜日・祝日

2017年7月のベストママ
喫茶・軽食ライム

奥平 和子ママ

 高齢者が共同生活を送る、わかば館(稲穂3・若西カナ子館長)の1階で、毎週金曜日と土曜日だけ開店する喫茶・軽食「ライム」を担当する奥平和子さん(65)は、ひとり住まいの高齢者に家庭の味を届けたいと、愛情込めて野菜たっぷりのバランスを考えた料理を提供している。

 家族に美味しい喜ばれる食事を心がけていた奥平さんは、杜の集いの設立メンバーでもあり、第2水曜日に杜の広場で、菓子作りを担当。高齢者と一緒に、団子やゼリー作りを楽しんでいる。

 若西館長も同集い設立メンバーで、館長からの誘いを受け、2013(平成25)年8月に開店。来月で5年目となる。

 開店2時間以上前には出勤し仕込みが始まる。娘の千香さんが唯一の助っ人だ。地場の旬の食材を使い、減塩を心がけ、添加物は可能な限り少なくし、奥平さんの家庭菜園で育てた無農薬で新鮮な野菜を使い、安心して食べられる料理を提供している。

 今年は、そうめんかぼちゃ・ゴーヤ・ヤーコン・ズッキーニなども植え、収穫時期には採れたての野菜で美味しい料理を作り、お客さんを喜ばせている。

 季節や行事に合わせメニューを考えたお勧めおまかせランチは、事前にハガキで常連客に知らせる心遣い。几帳面で努力家の奥平さんの性格が現れている。

 7月は小樽まつりに合わせ、14日(金)・15日(土)には赤飯、28日(金)・29日(土)は潮まつりを意識したちらし寿司をメニューにしている。

 魚か肉のメイン料理と付合せ・小鉢2品・自家製の漬物・玄米入りご飯と味噌汁に、手作りのデザートも付いて600円。心も胃袋も満たしてくれる満足感たっぷりのランチだ。

 コーヒーにもこだわり、札幌でコーヒー教室に通って店を開くアドバイスを受けた。石狩の徳光コーヒーの豆を仕入れ、味わい深いコーヒー(200円~300円)と本日のケーキ(150円)も楽しむことができる。

 友人の家に遊びに来たような雰囲気の店内は、食後、奥平さんや館長とおしゃべりをしているうちに、リラックスし過ぎて代金を払うのを忘れて帰る人もしばしば。

 奥平さんは、「材料の手配など大変なことも多いが、代金を頂戴してるのできちんとしたものを提供したい。ひとり暮らしの男性にも、ぜひ食べに来ていただきたい」と話す。

喫茶・軽食ライム

小樽市稲穂3-1-9 わかば館
電話:0134-64-1550
営業日:毎週金曜日・土曜日
営業時間:11:00~16:00

2017年6月のベストママ
やま安

安藤 純子ママ

 梁川通りにある老舗そば処「やま安」の店主・安藤彰啓さんの妻純子さん(53)は、体調を崩して自宅療養中の夫を支える、とても頑張り屋の美人ママ。

 函館出身で、父親の転勤で小樽に住み、小樽商業高校時代に同級生の彰啓さんと出会い、23歳の時に結婚。4人の子どもに恵まれる。

 27歳の時に、彰啓さんが家業のそば屋を継いで4代目となり、純子さんと二人三脚で店を切り盛り。近所では評判のおしどり夫婦。

 高校卒業後、再び函館に戻り、父親と一緒に朝市を開き接客を担当。看板娘として、持ち前の明るさと器量の良さでたちまち人気者に。やま安でもホールを担当し、いつも笑顔で常連客から愛されている。

 昨年、厨房をすべてこなしていた夫が倒れ入院。店を止むを得なく休業した。商店街でお客さんに会う度に、「いつ開けるの?」と聞かれ、待っていてくれるお客さんの気持ちに触れ、「開けなくちゃ!」と気持ちを奮い立たせた。

 蕎麦商組合の人達に蕎麦の作り方や出汁の取り方を教わり、勉強の日々が続いた。これなら大丈夫と納得できる蕎麦が作れるようになり、6ヶ月ぶりの2016(平成28)年12月23日に再開。

 営業時間を11:30~15:00とし、純子さんが厨房を担当、長年働いてくれているパートさんやお姑さん、調理師の息子さんや家族の協力もあり、営業を続けている。今回のことでは、家族の絆を改めて感じたという。

 再開を待っていたお客さんが、笑顔で通い始め、商店街の人たちも応援してくれた。「再開できて嬉しい。毎日来てくれるお客さんがいる。息子が店を手伝う?と言ったけど、主人が元気になって、また一緒に働ける日を待っている」と笑顔で話す純子ママ。

 接客が好きだったけど、今は頑張って厨房の中。あまりお客さんの顔を見られなくなったが、帰り際に、厨房にいる純子さんに「美味しいよ!」と声をかけてくれたり、また来てくれた時は嬉しくて、再開して本当に良かったと思う。

 これからは、無理はできないが、営業時間を少しずつ延ばしていければと、純子さんは努力を惜しまずいつも前向きだ。

やま安

小樽市稲穂3-6-1
電話:0134-22-4622
営業時間:11:30~15:00
定休日:日曜日

2017年5月のベストママ
BAR 屯所

濱田 まり恵ママ

 嵐山新地の住宅のような佇まい「BAR屯所(とんしょ)」の店主・濱田まり恵さんは、小樽に移住して4年目。都会でもある小樽は、自然にも恵まれ、美味しい食材が沢山ある素晴らしい環境だと、小樽が大好きなママ。

 2012(平成24)年10月に同店をオープン。昨年10月にマスターだった夫が突然亡くなり、夫の思いを受け継いでまり恵さんがママを務め、営業を続けている。

 博多で20年・東京で15年、この道を歩み、ニッカウヰスキーをこよなく愛していた夫は、2012(平成24)年6月に小樽駅に降り立った瞬間の景色に感動。小樽で店を構えたいと、同年9月にまり恵さんと移住、10月に店をオープンさせた。

 店名の屯所(とんしょ)は、たむろ(屯)する場所を意味する。新撰組発祥の地で、土方歳三らの宿所で知られる「壬生屯所」からも名付けたという。

 店内は、亡き夫がマスターをしていた頃のままで、短いながらも思い出がいっぱい詰っている。照明を抑えめにしてカラオケを置かず、落ち着いて飲める店。綺麗好きなまり恵さんは、いつも綺麗な店でお客さんを出迎えるよう心がけている。

 ウイスキーが好きだった夫の影響で、ウイスキーの種類も豊富。通しはママ自慢の料理を提供。会社帰りに立ち寄り、酒を飲みながら会話を楽しみ、リセットできたと帰っていくお客さんの姿を見る度に嬉しくなるという。

 夫の仕事に対する姿勢から“日々淡々と”という言葉を連想し、お気に入りの言葉になったという。また、今の自分にできることは、“日々淡々と”することだとも感じ、それを行うことの難しさも痛感している。

 今後も店を続け、夫と約束した「北海道を旅しよう」という夢を果たしたいそうだ。

 在りし日の夫の姿を記憶に留めながら、前向きな屯所のママ・まり恵さんは、爽やかで素敵な女性。小上がりがあり、寛げるBARに行ってみよう!

BAR 屯所

小樽市花園1-8-1 嵐山新地
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜日・第1月曜日

2017年4月のベストママ
土の音

今井 啓子ママ

 春の足音が聞こえて来る3月になると、銭函にあるトベックス自遊林内の手作り陶器とやまぶどう籠の店「土の音(つちのね)」が、2ヶ月の冬眠から目を覚ます。編み方・形・大きさなど、種類豊富な籠を取り寄せ展示販売している。

 同店オーナーの今井啓子さんは、東京生まれの東京育ち。住み慣れた東京から、2006(平成18)年10月に、札幌出身の夫の希望で桂岡に移住。友達もできず、半年も続く北国の冬に馴染めず、苦しんでいた頃、友人から「自分の居場所として、この店舗を借りたら?」とアドバイスを受け、2010(平成22)年5月に、姪が名付け親となりオープンした。

 陶芸の先生と自分の作品の他に、昔から自然素材の籠が好きだったこともあり、東京都杉並区阿佐ヶ谷南にある「かごや」から仕入れて販売を始めた。籠の内布は、あとりえNORI(手稲)で制作したもの。

 現在は、姪の友人で鹿児島県のkobo
syuro(工房シュロ)の比地岡陽子氏が制作する、赤土に白泥を施した技法の陶器などを、籠と一緒に販売している。

 やまぶどうやくるみの蔓を使った籠は、使い込むほどに艶が出て、今井氏は「育てる籠」と表現した。籠の魅力は、着物にもジーンズにも正装にも合い、使い勝手も良いこと。

 初め興味がなかった人も、6年間で6つの籠を買うほどになったり、自分だけでなく周りの人にプレゼントしたりと、籠の良さを知るとリピートしてくれる。

 「使ってみて初めて知る籠の便利さや良さを購入者から聞いたり、迷っている人には、何度か通って気に入った籠に出会ったら、家に連れて帰ってもらえれば」と話す。

 店を持つのはここが初めてで、どちらかと言えば人見知りの性格だった。癒しの空間を心がけ、友達も沢山できて感謝しているという。

 今井氏のモットーは“日々穏やかに暮らすこと”。初めて体験する北国の冬の出来事を受け入れることに頑張ってきたという。怖くて歩けなかったブラックアイスバーンや、ホームセンターの店頭の商品が、季節ごとにめまぐるしく替わることなど、東京ではなかった雪国での生活の違いを理解し、受け入れてきた。

 「店舗周辺の池のカモを眺め、色々な人に出会えることを楽しみ、籠好きなお客さんのために続けていきたい」と笑顔で話した。

土の音

小樽市銭函2-30-3 株式会社トベックス自遊林内
電話:090-1887-4186
営業日:木~日曜日
営業時間:11:00~17:00
定休日:月~水曜日・1月・2月

2017年3月のベストママ
小樽コミュニティカフェminamina&アトリエSUN

Meri Ozasaママ

 小樽市新光の民家2階のコミュニティカフェのオーナー・Meri Ozasaさん(32)は、2歳と5歳の子どもを持つ母であり、画家でもある。子どもの頃から絵を描くことが好きな女の子だった。

 小樽出身で、美容師として大阪で勤務していたMeriさんが、小樽に戻り出産。なかなかママ友ができず、落ち込むも、母が元気にならなくてはと、積極的に地域の集まりに参加。手打ちうどんやヨモギ団子を作ったり、単純な共同作業の中で助け合い幸福感が得られた。

 それがきっかけとなり、みんなで集まれる場所がほしいと民家を借りて、2016(平成28)年7月に、「小樽コミュニティカフェminamina&アトリエSUN」をオープンさせた。店名はアイヌ語の「minamina」で、“にこにこ笑っている”を意味し、笑顔が生まれるカフェにしたいとの思いからつけた。

 カフェでは、ママ友をはじめ、友人知人、またそのつてで、色々な人が自然と集まった。ママ同士が話に夢中になっても、キッズスペースで子ども達が自由に遊んでいられる。

 天日干しの塩を使った味噌作りやワクチンについて学ぶ勉強会、調理人が出張してランチを提供する日もあれば、料理上手のMeriさんが腕を振う日もある。今のところ、金曜日はラーメンの日で、豆乳ラーメンが人気。食材に気を使った見た目も味も楽しめる料理を提供している。

 また、画家でもあるMeriさんは、指で描くタッチドローイング(絵筆を使わず指で直接紙に触れ描く手法)や、一緒に会話をしながら作品作りを楽しむ点描画なども、100円(紙代)で楽しむことができる。ぬりえセラピーやタロット、アロマトリートメントなどゆったりと楽しめる催しを開いている。

 それぞれの家庭の自慢の漬物や料理だったり、些細な文化に興味を持ち、自然の営みを子ども達に教えようと、最近、知人を通じて鹿狩りに同行した。

 今後の夢はハンターなる!!!こと。自然の中で、文明の利器を使わず過ごせるような、生きる糧を身につけたいという。

 「頑張っている人へ、頑張りをやめても夢中になることを探せば大丈夫。頑張ることをやめたい人や頑張りすぎて疲れた人に来てもらいたい。色々なキャラクターの人がいていいと思う」とPRした。

 営業日は月・水・金曜日で、ランチとスイーツを提供し、火・木曜日は、ママ友の会合やパーティーなどにレンタルしている。

小樽コミュニティカフェminamina&アトリエSUN

小樽市新光1-2-25
電話:0134-61-1595
営業日:月・水・金曜日、火・木曜日レンタル(有料)
営業時間:11:00~15:00

お店のHP
2017年2月のベストママ
ひとりCSA妙見ショップ

ミリケン 恵子ママ

 地域をつなぐ、持続可能な暮らしを目指す、みみずく舎代表のミリケン恵子さん(46)は、2015(平成27)年11月から妙見市場で、「ひとりCSA妙見ショップ」を開いている。恵子さんの人柄に引かれ、小さな店舗に人が集まっている。

 恵子さんは東京都出身。父親の仕事で、北は山形県から南は九州まで転勤を繰り返した。

 
現在住む赤井川には、2006(平成18)年から、英語教師でアメリカ人の夫と4人の子どもと暮らし、ヤギや鶏を飼い畑を耕し、自給自足を目指す。2012(平成24)年1月から毎月、ミニコミ紙「おむすび」を発行している。

 CSA(Community Supported Agriculture)とは、生産者から消費者へ地場の生産物を直接販売するしくみのことで、これを利用し、地元の野菜を移動販売する「ひとりCSA」を、2012(平成24)年9月にスタートさせた。

 2015(平成27)年8月に市内若松店舗前にショップをオープン。市場の重要性を強く感じ、短期間でも利用可能な妙見市場の空き店舗に出店。いろいろな人と出会い可能性を広げ、雨風がしのげトイレまである場所を貸してもらえたことに感謝しているという。

 2月~4月の運営日は、毎週木・金曜日の11:30~16:30で、5月以降は、毎週金曜日と月1度の同市場売り出し日(木曜日)。

 店内には、地域の野菜をはじめ、農産加工品や調味料など、生産者が分かる安全で安心できるものを提供している。

 赤井川産米きらら397とつるの子大豆・米糀・塩を使った赤井川農家の女性達手作りの味噌や、村上農園の放し飼いの卵、無農薬100%のトマトソース、歯舞漁協推薦の根昆布つゆ・昆布ポン酢を販売。

 また、週替わりでギャべ・ぱん工房こんがりや・友和の市内3店舗のパンを、売り出し日には3店頭が揃って並ぶ。ホームレスの人達が売っている雑誌The
BIG ISSUEも販売。

 ブランド「SWADESHI(スワデシ)」を立ち上げ、小樽在住の人が縫製する手作りの衣服等の販売も始めた。自給と地産地消をコンセプトにしている。恵子さんがデザインした「アクビもんぺ」は、ゆったりとしたおしゃれな女性向けの労働用ズボンだが、可愛らしい布で作られた外出できる“もんぺ”だ。

 この活動(仕事)が大好きで、朝採れたての野菜を運び、喜んでくれる人がいて、野菜から人間関係が作られ、いろいろな人と出会い、手応えを感じている。

 「世の中を良くしていきたいと心がけ、子ども達に残したい社会にしたい。市場も含め、昔あった良かったものがどんどんなくなっている。人が進んでやらないことをすることで、見えてくることも多く、何かもったいないもの・良いものが落ちている」と話す。

 1年前から始めた同市場の憩いの部屋を会場に、講師を派遣して「妙見ゼミナール」」を開催。身近な問題をテーマに、地域の学びの場を提供している。金銭的に負担をかけないコミュニティカレッジを作ることが今後の夢。地域の総合学校を作りたいそうだ。

 恵子さんは、「良いものが買えるだけじゃなく、おしゃべりも楽しんでもらいたい」とPRした。

ひとりCSA妙見ショップ

小樽市花園2-11-1
電話:080-6085-9063
運営日:2月~4月毎週木曜日・金曜日、5月~毎週金曜日と市場売り出し日の月1回木曜日
運営時間:11:30~16:30

2017年1月のベストママ
酒のちご飯時々〆パフェ「きぶんしだい」

山本 真紀子ママ

 花園1のガード下、民家風の2階建て店舗に、山本真紀子さん(42)が店長を務める、酒のちご飯時々〆パフェ「きぶんしだい」が、2015年12月1日にオープンしてちょうど1年が過ぎた。

 「きぶんしだい」というユニークな店名は、甘党さん・酒飲みさん・肉好きさんが、その日の気分で食べたい物を食べ、飲みたい物を飲み、満足できるようにと、オーナーの妻が名付けた。

 オーナーからチャンスをもらい、店長として店を切り盛りする中、様々な経験をし発見もあり、接客も好きになり、いろいろな人との出会いも楽しんで、充実した日々を過ごしているという。

 常連客からマッキー店長と親しまれ、先輩同業者からアドバイスを受け、ありがたく感謝しているという。甘い物好きの真紀子さんは、1年を通じてパフェを提供。最近、新メニューとしてクリームチーズパフェを考案。

 パフェの種類は多く、何度も試食しながら、自分好みのパフェを創作して提供している。ぜんざいなどの甘味もあり、冷たいのと温かいのが選べ、暑い日にも寒い日にもその日の気分次第?!。

 男性客もお酒の後に〆パフェを注文したり、まず最初からパフェを食べに来たりと、甘党さん・辛党さんで賑わっている。

 1階はカウンター席があり、2階は小上がりでくつろぎたい人におすすめ。6月には、20年続けている陶芸の作品展を友達と一緒に同店の2階で開催した。

 「落ち着く」「癒される」と言われるように、居心地の良い空間を目指し、今後は、「できればランチも提供し、作品展も続けたい」と話した。

 「その日の気分で食べたいものを、頼んでもらいたい」とPRした。

酒のちご飯時々〆パフェ「きぶんしだい」

小樽市花園1-8-24
電話:0134-29-3603
営業時間:18:00~25:00
定休日:木曜日
宴会は予約で。