山本 理沙ママ
中央市場(稲穂3-11-3)第3棟に店舗を構える「クチル花店」は、2017(平成29)年4月19日にオープン。
山本理沙代表は、市場の雰囲気を明るくして、若い世代でも市場に立ち寄れるおしゃれな花屋さんを開いた。
これまで、花屋に勤務したりフラワーデザインスクールに通ったりと、6・7年前から花に携わっている。
開店前は、朝里川温泉でカフェと一緒に装花を開いていたが、カフェの引越しをきっかけに、理沙さんも独立を決意。
中央市場とは、ガンガンギャラリーで作品展を行った際に、市場の世界感と理沙さんが作るものとの相性を感じ、開店の運びとなった。
真冬に枯れた薔薇を見つけ、香りが良く美しさに魅了され、「朽ちる(=クチル)美しさ」をコンセプトとし、店名にした。名前の由来となった薔薇を、今でも店内に飾り大切にしている。
咲いたばかりの花を求めることが多い中、咲いてから枯れるまでの「美しい」を、すべてを感じてもらおうと、生からドライになっても飾れる素材を使い、リースやオブジェの工作をメインにしている。
理沙さんは、市場の開店時間9:00から18:00まで店を開け、仕入れから販売まですべて1人で行っている。切花や花束・アレンジメントはもちろん、植物のアクセサリーも手がけている。コーヒー豆を使ったピアスは、30代以上の人にシンプルで普段使いできるものをと制作した。アレンジメントはすべて1点もの。
お気に入りの花材は、オーストラリアやアフリカ原産の色も形も個性的なワイルドフラワー。生花は、国産にこだわり、生産者が分かるものを仕入れている。育て方がしっかりしていると長持ちするという。今はもう冬だが、花の業界では、すでに春でアネモネやチューリップが出回っているそうだ。
市場に立ち寄った観光客に小樽の想い出にと、店頭で気軽にできるワークショプを実施している。今月は、クリスマスが近いこともあり、コニファーとバラの実のXmas
wreath(45min・1,800円)と、瓶の中にドライやブリザーブド加工した花材を入れてシリコンオイルを流し込むハーバリウム
Xmas version(30min・1,800円)を用意。
心がけていることは、「当たり前だけれど、自分が信頼できるものを使うこと。1つ1つ丁寧に作り、差し上げる方の気持ちが伝わるように考えている」という。今後の夢は、店舗のディスプレイをしたいそうだ。
「自分で面白いと思うものを置いている。ぜひご来店して見てもらいたい」とPR。店内は手作りのリースや個性的な植物が並び、理沙さんの笑顔に思わず立ち寄りたくなる。
OSAWINERY(色内1)とのコラボ企画、冬空キャンドルリースワークショップを、12月2日(土)13:00から15:00に、OSAWINERYで開催。材料費とワイン1杯とミニスイーツ付きで3,500円。芳川商会オリジナルの冬の星空をイメージしたキャンドルをリースの真中に飾る。予約はメールで。