2016年8月のベストママ
ぽんとまり
江口 世利子ママ
潮の香りが漂う高島漁港すぐ側に、デイサービスセンター「ぽんとまり」がある。その管理者・江口世利子さん(64)は、小樽出身で、利用者を第一考えるバイタリティ溢れる心優しい女性。
48歳から介護の道に進み、管理職よりも利用者と向き合う現場の仕事がしたくて、2011年8月16日に同センターを開所させた。
ぽんとまりとは、“入江”のことで、高島地区になじみ深い名前をつけ、地域に根ざした、誰もが立ち寄りやすい場所にしたいと考えた。
送迎・事務職・食事の支度と、仕事は多忙を極めるが、行き届いた介護を心がけ、利用者の笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになると言い、まさに天職だ。
現在、デイサービスの登録者は34名で、1日平均8名が利用している。デイサービスの利用者は、自宅でひとり生活の人も多く、なんでも手を貸せば良いわけではない。時間がかかっても見守ることが大切だという。
そして、笑顔が絶えないよう、利用者のそれぞれの持ち味を生かし、安心して利用できる場所を心がけている。そのためにも、志を共にして働く仲間の確保が肝心で、一苦労だそうだ。
昨年の5周年には、札幌で活動するチンドン屋を活用し、利用者とともにみんなで楽しんだ。毎年のおたる潮まつりには、潮ねりこみを見学。以前勤務していた朝里ファミリアの梯団を沿道から応援。目前で潮太鼓の迫力ある打演を楽しみ、今年も応援に駆けつけた。
今後の夢を尋ねると、緊急時に対応した宿泊できるデイサービスを自宅で開設したいという。江口さんは、「一緒に一日を笑って過ごしませんか」とPRした。