毛内 海晴ママ
小樽都通り梁川商店街に店舗を構えるHair cut clever(クレバー)のヘアーデザイナーで、オーナーの毛内海晴さんは、倶知安出身の36歳。平成15年に小樽へ移り住み12年目となる。既婚。
子どもの頃は、倶知安の大自然を駆け回る活発な女の子だった。両親が共に美容師だったが、子どもの頃から美容師になる夢を持っていたわけではなく、食べることが大好きな海晴さんは、どちらかというと調理師になりたかった。何を食べても美味しいと感じ、調理人には向かないと思ったそうだ。
高校卒業後、美容師の専門学校へ通い、当時1年制だった学校を卒業後、1年間インターン経験を積み、美容師の受験資格を得ることができた。
海晴さんは、札幌の大型店にインターンとして就職。インターンのカリキュラムはしっかりしているが、1人のお客さんの完成まで、1人の美容師が係っきりになるのは、大型店では難しいのだと感じた。その後、合格し美容師となる。
最初の美容室は、花園町に友達と開店し、その当時から店名は、「clever(クレバー)」と命名。電話でも聞きやすい名前をつけようと、英語の辞書を漠然と開いた時、“clever(クレバー)”が目に入った。意味も手先が器用・聡明などで、美容室のイメージにも合っていると感じた。
相方が結婚することになり、小樽を離れなければならないため、9年1ヶ月続けた店舗を閉店。次は、1人で十分な広さがあればと思い、こじんまりとした店を探したところ、花園から駅前にがらりと場所を変えて、今年1月25日に現在の店舗へ移転した。店を持って通算10年目となる。
海晴さんの仕事は、カウンセリングから仕上げまで、全部1人でこなしている。海晴さんは、ヘアーコンテストで技術面を競うことも素晴らしいと思ってはいるが、目指すものは、普段のおしゃれを楽しめるようなヘアースタイルだという。日常生活にマッチした自分でもスタイリングしやすいヘアースタイルを追求している。もちろん、流行を取り入れることも大切にしながら、一般のお客さんが、喜んでもらえるような生活にあったヘアースタイルを心がけている。
常にお湯を使うので、手荒れに悩まされているが、仕事は面白いし、お客さんが似合うように、会話をしながら対応し、喜んでもらえると嬉しい。これからも、店を気に入ってくれるお客さんと、私生活の話や小さい子どもだったお客さんの成長を見守っていきたいし、なにせ、商店街の雰囲気も気に入っているそうだ。
海晴さんは、「お客さんを増やす目標もあるが、あまり大きくしようと思わず、今のまま変わらず、ひとりでできる範囲で、お客さんに喜んでもらいたい。ふらっと友達の家へ来るような、遊びに来る気持ちで来てもらいたい」と話した。
同店では、ネイリストに場所を提供し、予約すると、ネイルケア・ネイルアートも行っている。