小林 恵里子ママ
「歩ける足を確保しよう!」と、市内銭湯で健康教室を開いている、健康応援社の小林恵里子さん(55)は、釧路出身で、札幌在住。子どもの頃から元気で明るく、くよくよ悩まない性格で、現在も子どもの頃のままという。
25年間、札幌でスイミングスクールのインストラクターをしていたが、7年前に小樽サンフィッシュを会場に、高齢者を対象とした元気作りのための健康教室を開いている。
インストラクター時代から、マニュアルに沿った決まりきった仕事ではなく、人のぬくもりを求めた仕事をしたいと、強く思い描き、2年前に健康応援社を設立した。小樽の銭湯を利用して、誰もがいくつになっても歩ける足を確保し、自分が元気になったら、人のために役立つことを目標に指導している。
市内の大正湯、神仏湯、小町湯の3会場と札幌、寿都(夏季のみ)で教室を開き、水・木・金・土、1レッスン1時間。現在小樽では、60歳から80歳までの会員180人。教室では、入院した時にもできるようにと、銭湯の脱衣所で、寝ながらの筋トレ、手先・足先の血行を良くするための足湯、水中での水中筋トレとバランス感覚を身につけることを指導。週1回でも2回でも自由に選べる。月4回で2,500円(別途入浴料
)。
今年の10月には「女川・小樽絆つくり隊」を結成し、会員23名が被災地の住民70名へ足湯ボランティアを行い、大変喜ばれた。小林さんは、「人に親切にし、絆はどこでもできる。たまたま、女川を選んだ。弱者が元気になれば、地域が元気になり、北海道が元気になり、日本の復興に繋がると考えている。人の元気を、水のように循環させたい。元気をばら撒くと元気が自分にも帰ってくる。仕事もボランティアも大切さは同じ」と話す。
来年2月の「小樽雪あかりの路」に向けて、絆を強めようと全員参加型のイベントを考案中。“ふるさと”をテーマに、手話、ハンドベル、ハーモニカ、朗読劇を予定している。
元気で明るく、みんなの気持ちを温かくしてくれる小林恵里子ママは、おふろ仲間の会員達のあこがれの的。今日も元気を循環させている。