鏡 幸子ママ
小樽の野菜も美味しいのよね。旧丸井今井跡のサンモール・ネオ地下1階やアーケード、市内各地のフリーマーケット会場で、小樽産の野菜で作る自家製漬物を販売する。
「今日も良く漬かってるよ。買っていかないかい」と、元気良く買物客に声をかける。「小樽にも畑がいっぱいあって、小樽の野菜が売れないと農家さんたちも美味しい野菜を作ろうと思わなくなる」と話す。
釧路生まれ。20年前に、見合い結婚した主人の住む街・小樽へ。フリーマーケット愛好会の代表として、68グループを束ねて、市内各地で催しを開き、自家製漬物や衣類などを販売してきた。
「市役所の環境部の呼びかけで、私が代表になって愛好会を結成することになった。発足当初、年間20万円の助成金が出ていたが、18万円、16万円と減額され、最終的には無くなった。助成金の代わりに、産業会館のスペースを無料で貸してもらうという話になったが、駐車場などの問題で苦情があり、開催場所も限られ、泣く泣く愛好会を解散することになった。
この後、サンモール・ネオの地下1階に一坪ショップ「おいしい手づくり工房」を開店し、漬物を専門に販売しながら、海のイベント「マリンフェスタ」や「ベイエリア」、「雪の花酒造の蔵まつり」などに参加し、仲間とともに小さなフリーマーケットを開催する。
「サンモール・ネオの地下だけでは人出がなく売上げも見込めない。アーケードの一角に小さなワゴンを設置して、販売も行っているし、色々なイベントにお誘いを頂くので、なんとかお客さんのいるところへ出向いて販売しているが、利益が上がらない」と肩を落とす。
「小樽の水は美味しいから、野菜もみずみずしく、やわらかくて甘い。美味しい小樽産の野菜で作った漬物を少しでも多くの人にアピールしたい」と話す。小樽産の野菜の漬物の販売は11月から3月まで。おすすめは、大根ときゅうりの酢漬け・醤油漬・カス漬など。200g・200円。
一坪ショップやフリーマーケットのほか、「何か自分で社会貢献をしたいと思っている」と、市の女性国内研修の修了生で組織する「ネットワーク・らん」で、勝納のフェリーターミナルで花畑作りを実施している。「小樽港の景観をきれいにしたい」と、フリーマーケットの販売収益を材料費に充てている。今後は、花畑のことを知ってもらおうとライブを行う予定。ライブとともに北防波堤の歴史を知らせるようなことも考えているという。
フリーマーケット活動で小樽や社会のためにと日々活動する、小樽産漬物屋「おいしい手づくり工房」のママ。