小樽市(迫俊哉市長)は、5月27日(月)16:00から市長定例記者会見を開き、日本博物館協会賞受賞の件と、2023(令和5)年度観光入込客数の概要について報告した。
11月27日(水)長野県松本市で開催の第72回全国博物館大会において、小樽市総合博物館(石川直章館長)が、第5回日本博物館協会賞を受賞することが3月15日(金)に決定し、4月25日(木)に通知が届いた。
2020(令和2)年に創設された同賞は、日本の博物館の振興に大きく貢献し、他の博物館の模範となる顕著な成果を挙げていると認められる国内施設を顕彰するもので、同館の受賞は全国でも5番目、道内では初めてとなる。
2007(平成19)年に市内に点在する小樽市博物館・青少年科学技術館・小樽交通記念館の機能を統合し、小樽市総合博物館として再出発。社会教育機関としての役割を担うとともに観光への活用を掲げた。
近年では、隣接する旧小樽倉庫に開業した商業施設との連携、文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律に基づき認定された「小樽芸術村を中核とした小樽運河地区の文化観光推進拠点計画」における、小樽歴史景観区域等を拠点として活動などを通じ、地域のネットワークを強化し地域経済の好循環が生まれる構造を創るべく、積極的に取り組んでいることなどが評価された。
2023(令和5)年度の小樽市観光入込客数は761万2,100人となり、対前年比354万7,100人増の187.3%となり、コロナ前の2019(令和元)年度と比較しても108.9%と増加した。
道外客数は対前年度比143%の298万4,400人となり、対2019(令和元)年度比では99.4%。道内客数は対前年度比234%の462万7,700人となり、対2019(令和元)年度比においても116%と増加した。
宿泊客数は対前年度比121.9%の90万3,000人となり、統計を開始した1963(昭和38)年度以降最高を記録。
就学旅行宿泊客数では、対前年度比89.1%の1万3,659人と減少したが、対2019(令和元)年度比では137.4%と増加している。
外国人宿泊客数は、対前年度比302.8%の21万3,241人となり、外国人宿泊数の統計を開始した1997(平成9)年度以降、2番目に多い結果となった。
コロナ前に完全に回復しているかの質問に対し、市長は、「どこの観光地も好調だった。完全に戻っていないが、順調に回復している」と述べ、第3号ふ頭にクルーズ船が接岸したことに関しては、「新しい人の流れが中心にできた。秋には東京のクルーズ船会社を回りPR。量より質の高い観光を追求したい。小樽で時間とお金を消費してもらいたい」と述べた。
観光振興室の報告では、5月27日(月)まで小樽に寄港したクルーズ客船は、4月8日(月)のル・ロレアルを皮切りに、クイーン・エリザベスまで11隻。25,496人の乗客を乗せて寄港した。バスで観光に出かけた乗客は173台で5,300人、そのうち札幌観光行が73台で、小樽観光行きは79台だった。
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