小樽市立稲穂小学校(富岡1・遠藤隆典校長)の1980(昭和55)年度卒業生有志が、校歌をデジタル音源にしようと企画し、4月17日(水)13:30から贈呈式を行った。
東京を拠点に活動するジャズシンガーの品田郁子さんをはじめ、佐藤奈緒美市議会議員、株式会社かま栄・佐藤元彦取締役本部長、株式会社K2・中山仁史代表取締役社長が出席。遠藤校長へ校歌をデジタル音源にして吹き込んだディスクを手渡した。
校歌は、1925(大正14)年に制定され、作詞は加瀬蔵太郎、作曲は鈴木米次郎、補作は山田耕作。
全校児童が校歌を音源で聞くことで、ふるさと小樽や母校への愛着を深め、ふるさと教育の充実を図ることを目的としている。
同年度卒業生は5年に1度、故郷小樽で同窓会を開催。コロナ禍で1年延期となった2024(令和6)年1月に開催した同窓会で、幹事長から、毎回歌っている校歌を音源にしてしっかりとしたものを作ろうと、1番は女性・2番は男性で校歌を吹き込んだ。同窓生の得意な分野をそれぞれに活かした校歌音源が完成し寄贈に至った。
当時、色内に住んでいた品田さんは、「のびのびと小樽で過ごしていたイメージがあった。おおらかに育ってほしい。子どもたちにも、馴染みやすい声で聴きやすいと思う。学校との縁ができて嬉しい」と話した。
遠藤校長は、「コロナ禍で歌を歌うことが止まり、校歌も聴くだけ、コロナが収束し歌を歌い始めても声が出ない。AIの音源で楽しみ、母校への思いを感じる。在校生260名に紹介し、PTA歓送迎会でも聴かせたい」と感謝した。
小樽市教育委員会では、校歌のデジタル音源化は市内の学校ではほとんど例がないという。