小樽市塩谷にある曹洞宗徳源寺(吉田敬徳住職)では、「ととのう」をテーマに、今回は2回目となるお寺 de マルシェを、3月23日(土)11:00から開催。サウナや座禅なども加わえ、昨年8月初開催よりバージョンアップした。
吉田住職は、「昔は寺の行事があれば、檀家さんだけではなく、地域の人が集まっていた。寺子屋もあり境内で子どもたちが遊んだりと、黙っていても人が集まり地域が繋がり、地域のコミュニティの場所だった。それがだんだん薄れ、最近はお盆など限られた時にしか集まらなくなってきている。寺の存続を考えた時に、若い人にもっと寺に足を運んでもらおうと、興味を持ってもらえるマルシェを開催した。何より寺に親しみを感じてもらうことがねらい。今後も継続していきたい」と話した。
自然に囲まれた境内には、タコスやフランクフルト・クレープなどを提供するキッチンカー4台とテントサウナ2基を設置し、いつもの寺院とは違う雰囲気が多くの来場者を引き寄せた。
寺院内では、手作りアクセサリーなど10店舗が集い、生産者がお客さんと対面で自慢の野菜などを販売し、来場者を喜ばせた。
赤井川のいわもと農園では無農薬野菜を栽培し、自然栽培のトマトを使ったトマトジュースや紅はるかのさつまいもやキクイモなどを販売。「自分で作った野菜を自分で販売したいと思っていた」と、イベントでの参加を楽しみにしていた様子。
やきいもと雑貨の店Mikkeや新しい自分を見つける勾玉セラピーも出店し、多くの来場者で賑わった。
また、寺に相応しい「ととのう」意味合いから、サウナ・座禅・茶道・ヨガの体験ができ、11:00〜16:00に2回ずつ開催され、ほぼ満席となり好評だった。
座禅は、インバウンド向けの文化体験コンテンツとしても魅力があり、同寺院では、市民や観光客向けに座禅体験を実施し、ゆくゆくはインバウンド向けの提供も視野に入れている。呼吸や身体の状態に集中することで、心身のリラックスやストレス軽減効果が報告されている。
ブームとなっているテントサウナは、子どもから大人まで誰でも気軽に楽しめ、開始3時間半で約30人が利用した。専用の薪ストーブが設置されたテント内の温度は65〜80℃となり、外には冷たい水が用意され、ととのう体験をした。
テントサウナファンの鹿島さんは、「テントサウナが大好きで、昨年からはまっている。今日は1番に利用させてもらい気持ち良かった。ずっとやりたかった座禅も初めて体験し、大満足した」と笑顔で話していた。
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