ふれあいサロン「狸庵」(新光4)では、3月2日(土)~5日(火)でひなまつりを開催。今年20回目となるのを最後と決め、訪れた人々からは労いの言葉が届けられた。
運営する一條エツ子さんは、夫の協力を得て、4月~12月の毎週火曜日、地域の高齢者や住民が気軽に立ち寄れるふれあいサロンとして古民家を開放し、フリーマーケットや手作り市、お針の会で使用している。
毎年、桃の節句が近くなると、ひなまつりを開催し、近隣住民はもちろん、遠方から毎年楽しみに訪れている人も多い。
最終回となった今回は、2月29日(水)に、お針の会など8名が展示作業を行った。
狸庵の居間から客間にかけて、所狭しと雛人形が展示され、ここでしか見られない寄贈の御殿飾りや、ふっくらとした顔が特徴のおぼこ雛、大正時代から昭和にかけての7段飾り雛が7組も並べられ、その天井からは、米田さんらが手作りしたつるし雛(約20本)が吊るされ、豪華絢爛な様子が整えられた。
お針の会の高橋氏手作りの雛人形を居間の中心部に、その周辺にメンバーのタペストリー・羽子板も飾り、数えきれないほどの雛人形に、来場者は吸い込まれるように見入り、雛人形に纏わる話に花を咲かせていた。
会場のほとんどのつるし雛やうさぎの雛人形などを手作りしている米田さんは、「13年ほど前から制作し、つるし雛は子どもの成長を願ったもので、ひとつひとつに意味がある。ちりめんを使うとしまっておいてもシワにならない」と話した。
一條さんは、「みんな元気なうちに終わりにしたいと考えた。20回目が丁度区切りが良い。皆さんの協力があって開催できた。展示した雛人形を見ると、終わりにするのも寂しい気持ちもある」と話した。
来場者は、「20回も続けられたことは凄い。1組のお雛様を飾るのも大変なのに」と、これまでの開催に感謝していた。
狸庵のひなまつり
3月2日(土)~3月5日(火)10:00~16:00 観覧無料
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