令和5年度小樽市優良技能者10名表彰

　小樽市(迫俊哉市長)は、優良技能者表彰候補者審査会で選考の結果、2023(令和5)年度の小樽市優良技能者表彰10名を決定した。

　2月16日(金)11:00から、小樽市消防庁舎(花園2)6階講堂で表彰式を行い、受賞者をはじめ、迫市長と中村吉宏審査委員長(小樽地方技能尊重運動推進協議会会長)、事業主や推薦団体が出席。

　小樽市中小企業等振興条例施行規則第24条の規定に基づき、市内の中小企業等に勤務し、勤務成績が優秀で卓越した技能を有して技能水準の向上に努めるなど他の模範となる人を、1975(昭和50)年度から毎年表彰を行っている。

　中村委員長は、「審査員6名のもと、各団体から推薦された方を慎重に審査した。建築業だけでなく、美容･理容業など多種多様な職種から選ばれ、それぞれ長年研鑚に励んだ優秀な方々。若い方も多く、若い技術を育てるという意味でも嬉しく、優良な技能者として更なる活躍を期待している」と述べ、受賞者1人1人が紹介された。

　迫市長は、「昭和50年に中小企業の振興を目的に創設され、今年で49回目となる。これまで各分野において卓越した技能を有し、その技能を通じて生産性の向上や後進の指導を通じた技能水準の向上に尽力した538名の技能者を表彰した。

　地域経済の活性化に力添えをいただいている皆さんの力は、誇りであり財産である。ものづくりのまち小樽の礎として、受賞された皆さんの技術とたゆまぬ努力が、次世代に継承されていくためにも、持続可能な地域経済の発展を目指してまいりたい」と祝辞を述べた。

　受賞者を代表して株式会社加藤設備の金田豊さんは、「伝統ある賞を賜り、感謝の気持ちと同時に、社会貢献という責任を感じ、身の引き締まる思い。伝統ある職人のまち小樽において、技能の継承･発展のため、この栄誉を契機に今後さらなる技能の向上と若い技能者の育成に力を注ぎ、地域産業の発展に寄与すべく最善を尽くす所存である」と謝辞を述べた。

　小樽蕎麦商組合の代表でそば処やま安の安藤彰啓店主は、「やま安の味を守り続けて41年。店は120年4代目となる。この度は、調理師として若手後進のためと技術の伝承も含めていただいた。