文団協雪あかりジョイント ガラス絵と日本舞踊の共演

 

 

 小樽市文化団体協議会主催の第7回雪あかりジョイント事業「輝くガラス絵 神秘の舞踊」が2月11日(日)から始まった。

 

 初回は15:00から、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれ、会場を埋め尽くすほどの観客が来場し、ガラス絵と日本舞踊の共演を堪能した。

 

 同じ会場では、10日(土)から、小樽在住のガラス絵作家でイメージ・グラスを営む木村由紀子氏のガラス絵作品展が開催され、小樽雪物語開催時にJR小樽駅コンコースのアートギャラリーで展示された10年分の作品が展示されている。

 

 毎年違うテーマに沿って製作された作品は、会場の展示雰囲気が分かるよう写真が添えてあったり、当時のケースに入れて展示されガラスアートギャラリーを再現した。

 

 同事業「A Crystal Night in Art Museum」は、2016年(平成28)から雪あかりの路の開催時期に合わせ、アーティスト同士のジャンルを超えたコラボレーションを企画している。

 

 小樽ジュニアピアノコンサート代表の三浦明子氏のMCで、「作品展のコンセプトは、小樽雪物語の出展作品の他、小樽後志・動物たち・海と花、真っ白に染まる色の無い冬の季節に、色彩鮮やかにキラキラ輝くガラス絵の世界が楽しめる。一面の銀世界に宝物を見つけるような、来て良かったと、雪あかりの路にも足を運んでいただけたら幸い」と、木村氏のメッセージを紹介。

 

 藤間氏は、「灯す意味には、寒さ厳しい小樽の人の心をくみ取る要素がある。そして、喜怒哀楽の中で生きていく自分と向き合い、顔の見えない誰かまでも慈しむということ。厳冬の灯には、一番イメージする音があり、こと後は小樽雪あかりの路の会場へお見送りしたい」と、メッセージを紹介した。

 

 クロード・ドビュッシー作曲ベルガマスク組曲1.プレリュードで開幕。小樽が灯に包まれる神秘を舞踊で表現し、観客は、踊り手の緊張感や息遣い・指の先や目線までも感じられ、感動の輪が広がった。最後は雪の華で締めくくり、大きな拍手が送られた。

 

 踊りを初めて鑑賞した女性と1度鑑賞したことがある女性は感激の涙を流し、「こんなに近くで鑑賞でき、見えない世界が見えた。カモメにもなれたし雪原を歩いた。ロウソクに灯も灯した」と、感動さめやらぬ様子だった。

 

 このパフォーマンスは、17日(土)も15:00からと18:00から行われる。入場無料。

 

 木村氏は、「10年間、毎日小樽駅から札幌に通い、この10年間の作品を毎日見ていた人が来場し、あったと思い出したと言ってもらい、とても嬉しかった。展示の絵には展示風景の写真も添えていて、JR駅での雰囲気も伝えている。透かすタイプの3点は、今回は額装したので違う雰囲気も味わえる」と来場を呼びかけた。

 

 ガラス絵展 2月18日(日)まで10:00〜17:00(最終日15:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

 

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