稽古の一環として、毎年極寒の冬に行われている新年恒例行事の北海道勧仁塾道場(山村弘一会長)雪中ランニングが、心身鍛錬と健康を祈願して2月4日(日)に実施された。
今年は、4歳の幼年から小中高生・一般・指導者42名が、遊人庵(花園4・おたる無尽ビル)3階に集まり、準備体操をして体を慣らした後、13:00一斉にスタートした。
小樽の気温はマイナス0.7℃で、雪も降っていない絶好のランニング日和となった。
花園十字街から花園商店街の圧雪の歩道を、空手着に裸足のままでサンモール一番街まで駆け抜けた。先輩塾生のホイッスルの音と、参加した子どもたちの「ファイト!」の掛け声が響き、沿道からは声援が飛び交った。
サンモール一番街の入り口では、酒商たかのの高野店主と夫人も塾生を激励し、通行人も裸足の塾生に気付き拍手で激励した。一同は整列して空手の基本動作を行い、再びゴールの遊人庵を目指し走り出した。あまりの冷たさに泣き出す子もいたが、山村師範や先輩塾生の激励で寒さに耐え、全員が完走を目指して頑張った。
最年少のゆあちゃん(4)は初参加で無事に完走。母親は「お父さんも空手をしていて、その姿を見ていたのか、入会して半年も経っていないが参加して頑張った」と話した。
四藤颯人君(12)は、「年中から空手を始めて、今回は黒帯の立場なので、泣いている子の応援もしながら、自分の笛の役目もあった。泣いている子をおんぶして走った。中学生になると中1から中3まで一緒になるので、今年は中1でも全国大会に行けるように頑張る」と決意を新たにしていた。
山村師範は、「昨年に比べ今年は暖かかった。1年の初めにみんなで集まる行事で、健康で1年間しっかりと頑張ってもらいたい」とエールを送った。
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