一般社団法人小樽観光協会(西條文雪会長)地域DMO主催の小樽まちづくり公開シンポジウムが、1月25日(木)14:00から市民センター(色内2)マリンホールで開かれ、観光関連や経営者、おもてなしや小樽の観光に関心のある市民など約100名が出席した。
株式会社MS&Consultingリレーション事業本部マネージャーの角俊英氏が講師となり、経済産業省を行うおもてなし規格認証の審査員も務める観点から、「おもてなしの重要性とこれからのサービス産業の潮流」と題して基調講演を行った。
日本のサービス産業において、これからの変化への対応を重要課題と捉え、おもてなしに取り組むことで顧客満足度が上がり、満足度が高いと従業員も有意義感が得られ、仕事への誇りや達成感が生まれ、社内で「おもてなし」を共有し、もっと良くしたいと改善意欲にも繋がり、インバウンド対応にも、一期一会のおもてなしの表現力向上のポイントを押さえて取り組む重要性を伝えた。
小樽おもてなし力向上委員会のプロジェクトの取り組みについてのトークセッションでは、総務省の地域力創造アドバイザーの堀田雅湖氏がコーディネーター役となり、同委員会・濱田剛プロジェクトリーダーと、プロジェクト参加企業・株式会社アートクリエイトの木林勲次長が、覆面調査による経営改善やホスピタリティの取組実例等を語った。
経済産業省が2017(平成29)年にスタートした「おもてなし規格認証」をモデルに、地域独自の取り組みとして創設された「小樽おもてなし規格認証」を創設。
大塚英治氏と角氏が、今春2024(令和6)年からスタートする同制度について、制度概要や申込・取得までの流れ・審査項目について説明した。
同認証のロゴマークも合わせて披露され、ロゴマークをデザインした東京デザインテクノロジーセンター専門学校の小原淳也さんが、悪天候の中、東京から会場に駆けつけプレゼンを行った。
小原さんは、「日和山灯台・心臓・丁寧さ・海・小樽市にいっぱい明るい光を灯してほしいという思いを込めた。このロゴから、地域の方と繋がるものになってほしい」と話した。
西條会長は、「1丁目1番地はおもてなし、相手の目を見て挨拶が基本。小樽の人の性格と片づけたくない。おもてなしの気持ちを入れて挨拶する。そういう意味でもおもてなしを真剣に考え、溢れるまちであってほしい。観光協会としても頑張っていきたい」と挨拶した。
同会・徳満康浩専務理事が、「旧マリン広場に建設中の小樽国際インフォメーションセンター&ポートマルシェotaruは3月25日オープンを予定し、夜20:00まで営業する」と話し、小樽の新たな観光施設の誕生に期待が高まっている。
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