自由研究作品展 小樽市内14小学校と発明クラブから77点

 小樽市総合博物館本館(手宮1)2階科学展示室で、11月26日(日)まで、2023(令和5)年度自由研究作品展が開催されている。

 

 今年度は、市内14小学校と小樽少年少女発明クラブから、調べものや工作など77点の応募があり、館長推薦作品には高島小6年の工藤さんの「コンブのゆくえ」、小樽中央ライオンズクラブ推薦作品には、山の手小学4年の大築さんの「ライトをあてて星座を作ろう!」が選ばれ、このほか学芸員推薦作品5点と入選8点が選ばれた。

 

 展示会場を、これまでの2階回廊から科学展示室に変更して応募作品77点を展示。応募した子どもたちやその家族・友人らが来場し、作品を鑑賞した。

 

 「こんぶのゆくえ」は、おじいちゃんがコンブ漁をしていて、小樽で獲れる細目コンブや北海道のコンブについて細かく調べ、自身が実際に体験している点やクイズなどの工夫もあり高く評価された。小樽で獲れたものという、この土地らしさが出ている作品。

 

 昨年、小樽市制100年に合わせて「ひいおじいちゃんと小樽の市制100年」と題し、小樽市の歩みを年表に制作した桜小6年の北角さんが、今年は小樽運河100年に合わせ、「写真で歩む!小樽運河の歴史」を制作し学芸員推薦作品に選ばれた。

 

 ひいおじいちゃんが撮影した運河の埋め立て前の写真と今の運河との違いに触れ、比較できるように工夫して配置されている。

 

 家族で会場に訪れていた桂岡小4年の香山さんは、お父さんの一眼レフカメラを昨年の誕生日にプレゼントされ、それを使って夏休みに撮影した写真を自由研究にまとめた。

 

 「ニコンD60 夏休みの写真」と題し、シャッター速度やしぼり、ISOやホワイトバランスについても説明し、今回撮影した北竜町のひまわり畑や千歳空港の航空ショー、ダムや難しい撮影の朝里川花火大会での花火の写真もあり、撮影する時の注意点や方法も伝えている。

 

 「カメラにしかできないことを理解して、これからも写真を撮っていきたい」と感想が書かれ、「景色の写真が好き。撮影は楽しい」と話していた。

 

 他にも、ご当地きゃらかつらんを制作したり、側転にチャレンジしたり、それぞれに真剣に取り組む姿が伺える作品が並んでいる。

 

 担当の鈴木博子学芸員は、「夏休み中に何日もかけて制作した、子どもたちの頑張りと発想力を見てほしい」と来場を呼びかけている。

 

 ◎関連記事