北海道教育委員会主催の北海道の縄文遺跡を活用したゲストティーチャー授業が、10月18日(水)13:20から、小樽市立塩谷小学校(塩谷2・加藤俊明校長)で開かれ、6年生12名が縄文時代の暮らしなどを学んだ。
「北海道の縄文時代の暮らしを学ぶ」を学習テーマに、考古学者で学芸員として勤務経験のある株式会社ジオ・ラボ・アートディレクター・熊谷誠氏が講師を務めた。
昨年も6年生を対象に授業を行い、2023(令和5)年度は道内10小中学校への授業を予定している。
同校区内にはほっけま遺跡や塩谷遺跡があり、土器のかけらや同氏の研究テーマ「黒曜石」も紹介し、子どもたちにとっても身近な場所で、直接触ったり、透かして見たりと興味を示していた。
北海道の縄文時代の遺跡は7,000カ所以上もあり、1万年以上も続いていた痕跡があらゆるところに残っている。
手にした土器がどの様にして作られるのか、粘土の帯を積み重ねて作る「輪積み」と言う製法を動画で鑑賞。
修学旅行で訪ねた伊達市の北黄金貝塚からも貝殻や骨が見つかっているように、土器を使って、魚や貝・クルミやどんぐりなどを食べていたことや、石でネックレスやくしなどを作り、おしゃれを楽しんでいたなどの説明を受けながら、各自のChromeBookを使って3Dで編集した北海道の遺跡(大船遺跡・キウス周堤墓群・北黄金貝塚・鷲ノ木遺跡)を見たり、旧南茅部町がら出土した国内最大の土偶を360度楽しんだ。
田中君は、「いろいろな歴史や土器のことを知ることができて良かった。ほっけまの土器のことはおじいちゃんに聞いていた。土器の模様など調べてみたいと思った」と話した。
加藤校長は、「忍路環状列石を見学・修学旅行での北黄金貝塚、ほっけま遺跡を学ぶ授業や勾玉作りも体験し、今日の授業はまとめのようになっていて、土器に実際に触れ子どもたちは興味を示していた」と話していた。
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