初企画“ソーランハートフェスティバル” 迫力ある演舞に歓声

 全道各地からYOSAKOIソーラン18チーム・総勢400人が集結し、9月3日(日)10:00〜17:00、小樽港マリーナ(築港5)を会場に初企画のSORAN HEART FESTIVAL(愛称:ハート・フェス)が開催され、心地よい港の風景の中、躍動感溢れる演舞が続き観客は大きな拍手を送った。

 

 小樽市は、鰊漁で栄えた歴史を有し、空にはカモメが舞う北海道でも有数のYOSAKOIソーランが似合う街というイメージを定着させ、YOSAKOIソーランを小樽の新たな文化資源に成長させるという目的で初企画。

 

 石原裕次郎記念館跡地の裕次郎さん愛用のヨット・コンセッサⅢ横にステージを設け、観客席は常時満席となった。マリーナ駐車場に市内の店舗とキッチンカー11店舗が出店され、海辺のビアガーデンと後志グルメを堪能した。

 

 午前と午後の2部構成のトップバッターは、小樽を拠点に活動する子どもたちのスクール「SAFY」が、午前1回と午後2回に鳴子を持って元気に踊り、18チームが午前と午後に出演するようプログラムが組まれた。

 

 次々と個性溢れるYOSAKOIチームが続き、見応えのある演舞に観客は見入っていた。12:00からは踊り子もランチタイムを取り、13:30から午後の部が開始された。

 

 小樽・余市・仁木の踊り子で結成され25周年を迎える、仁木・舞仁咲乱(ぶじんさくらん)は、大きな旗を2人の子どもが担当し迫力を出した。

 

 川端代表は、「仁木の施設や地元の夏祭りに参加し、イベントがあると練習にも熱が入る。旗担当の子共たちは上手い」と太鼓判を押した。

 

 旗を担当している野本楓翔君(稲穂小6)は、「今年入ったばかりで大人の旗を受け継いだ。旗を上げる時に手が持っていかれるので力を入れて頑張っている」と話した。

 

 このほか、令和世代を代表する旭川の誇蝶嵐(こちょうらん)や、第32回YOSAKOIソーラン祭りの本戦審査で新人賞を受賞した札幌の海響(うみなり)、陰陽師をモチーフにしたBASARA—覇砂羅(ばさら)など、華やかな衣装でチームの個性を出した演舞が次々を披露され、会場は、終始熱気に包まれていた。

 

 西條公敏実行委員長は、「小樽市民をはじめ、札幌からの来場者もとても多く、開催して良かった」と、次回開催への手応えを感じていた。

 

 ◎SORAN HEART FESTIVAL(外部)

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