医療法人たんぽぽ会島田脳神経外科認知症疾患医療センター(錦町1・島田孝院長兼センター長)では、7月22日(土)14:00から4階リハビリ室で、SDGsと高齢化社会と題した導入編とステップアップ講座市民編の認知症サポーターのためのステップアップ講座を初開催し、15名が受講した。
同院は、2019(令和元)年に北海道から認知症疾患医療センターに指定され、認知症の専門医療に努め、地域で暮らす人たちがいかなる障害を持っていても、互いに助け合って生きていける協働社会を目指している。
SDGsと高齢化社会・認知症との関わりについては、貧しい人や弱い人を守り、社会から取り残される人を無くし、すべての人に健康と福祉と質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進するなど、いくつかの目標を掲げている。
2030(令和12)年には高齢化率41%、高齢者のうち5人に1人が認知症となる高齢者の街で坂の街小樽は、この課題を解決しなければ生き残れず、認知症サポーターの育成は市民運動。
誰ひとり取り残さずに、みんなの力で小樽の街で住み続けられるまちづくりをと、同サポーターは認知症の人のお世話ではなく、認知症の人が一緒に住める街づくりが仕事と強調した。
市民編の講座では、高齢者の特性について・認知症でない人・MCI(軽度認知障害)・認知症の人についてを学び、そこから市民が取り組めることは何か考えた。
これまでの介護保険制度も、財源が底をつくかもしれない。使わないで頑張る人たちに希望を与え、人生100年の目標に向かって進むには、心地良い刺激や笑うことで脳内物質が放出され意欲が湧き、コミュニケーションを取り安心感を得るや、人の役に立ちたいと役割を持つことで褒められるとやる気を起こすなどがあり、自分だけではできないが、チーム活動ではできることがあるとした。
後志圏域を巻き込み、自治体連携のアプリ「かぜて後志版」を立ち上げ、情報発信の場にしたいと考え、チームオレンジの参加を呼びかけた。
島田医師は、「ひとりひとりが支える主役になってもらいたい。この活動のために少しでも役立ちたい」と期待。
その後、団塊の世代以降の高学歴で元気な高齢者の人たちや、介護保険を使わない介護認定されていない人たちに学ぶ機会を与え、体力の低下を防ぎ、認知機能低下を抑えて要介護人口を減らし、介護保険の支出を抑え、人生100年最後まで住み慣れた地域で過ごし幸せに生きてもらうことを主眼とした、島田医師が考える「シニアスクール(案)」について説明があった。
8月1日(火)には、10:00〜11:30いなきたコミュニティセンター5階1号集会室で、脳の健康教室説明会を開催する。公文教育研究会のプログラムを活用し、65歳以上を対象に、簡単な読み書き計算の教材学習「磁石すうじ盤」とコミュニケーションを行うことで、脳の健康づくりを図る。
申込・問合せ:0134−22−4310 島田脳神経外科認知症疾患医療センター(9:00〜17:00)
◎関連記事