赤岩町会(赤岩1・北田健二会長)では、市立小樽図書館(伊藤信彦館長)の協力を得て準備を進めていた、まちなか図書館「あかいわ文庫BOOKBOOK(ぶくぶく)」が7月23日(日)にオープン。
10:00から2階和室でオープンを祝うセレモニーが開かれ、地域の子どもたちが集まり、よみきかせなどを楽しんだ。
同文庫は、同町会会員の長原麻以さんが中心となり、市立図書館から1,000冊以上の本の寄贈を受け、会館2階和室や会議室・廊下などに設置された本箱に、児童書・まんが・文庫本・読み物・実用書に分類して配置。
コーヒーフィルターの紙を朝顔にすだれにかけて展示し夏らしい雰囲気を出し、今日のオープンに備えた。
長原さんは、「ゲームばかりしている子どもたちに、少しでも本を読んでもらおうと始めた。準備を進めるうちに仲間ができ、役員の人たちにも助けてもらいながら完成した。
本って面白い、赤岩会館って面白いところだと思ってもらえる空間づくりに、これからも頑張っていきたい」と挨拶。
伊藤館長は、「まちなか図書館は2021(令和3)年度にスタートし、市内で16箇所できた。市民の皆さんが読み終わった本などで、すでにある寄贈され本を、まちなか図書館で活用してもらっている。立派な会館で飾りつけも豪華で、町会として図書活動の推進に頑張っていて、まちなか図書館の趣旨を見事に実現され、町会の皆さんの意識の高さを感じている」と述べた。
北田会長は、「あかいわ文庫には2つの大きな役割と希望がある。1つは本とふれあうことで、町民の知る権利を保障し、学習を支え、子どもたちからお年寄りまで、みんなが幸せに暮らせることを支援する役割がある。
もう1つは、町民とのコミュニティの役割があるが、多くの町会は担い手がいないと頭を悩ましている。文庫の活動を通じて町会の活性化をはかり、若い世代にバトンタッチできる人材に育ってほしいと考えている。文庫の活動を通じて、この思いが伝わることを願っている」と挨拶した。
オープニングイベントとして、同館の永谷愛美司書による、「ねずみさんのしりとり」、大型絵本「たなばたバス」など4冊の読み聞かせが行われ、続いてデジタル絵本「にじいろの魚」が上映され、15人ほどの子どもたちは、物語の世界に引き込まれていた。
本は何冊でも借りることができ、貸出期間も設けていないが、用紙に、日付・名前(イニシャル・ニックネームでもOK)・借りる本棚の番号・冊数を書き、1階にいる日直に用紙を渡して確認した後、用紙は借りた本に挟んでおく。返却は、本と内容が書かれた用紙を日直に渡し、本を元の場所に戻す。
文庫の開館日は、火・水・金・土・日曜日10:00〜14:00。
第1号となった高島小学校2年の女子児童は、「読みたい本が見つかり、猫の本を2冊借りた。また利用したい」と話した。
8月12日(土)14:20頃には、同会館前に移動図書館車わくわく号もやって来ている。まちなか図書館になくて、読みたい本があれば図書館に連絡し、移動図書館車で届けてもらうことも可能。
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