小樽商科大学応援団と北海道大学応援団の第109回対面式が、7月2日(日)13:00からサンモール一番街(稲穂1)で開かれ、伝統行事を楽しみにしていた両大学OBや市民など、大勢の見物客がその様子を見ようと取り囲み、身動きができないほど混雑した。
商大応援団がサンモールで待ち構える中、北大応援団は遅れてくる余裕を見せつけ、大勢の恵迪寮生を引き連れて威圧感を演出。
同対面式は、1912(明治45)年から、対農大定期戦(後の対北大総合定期戦)を機に始まった、両大学応援団が応援という手段でぶつかり合う伝統の式典で、体育会系の部活の交流試合の際、母校を応援するために小樽と札幌で交互に実施されている。
商大応援団では部員不足などを理由に廃部となったが、再結成し2010(平成22)年に13年ぶりの対面式を復活させた。2019(令和元)年小樽での開催後はコロナ禍で中止となり、2022(令和4)年は札幌で実施され、今回4年ぶり小樽での開催となった。
開会宣言の後、北大の精神を歌詞にした校歌「永遠の幸」と商大校歌「金鱗踊る」をそれぞれが熱唱し、商大では白袴の参謀が日の丸の扇子でエールを贈った。
着物姿の女子学生による花束交換、演舞長と新参の3名による息を合わせた不知火拳(北大)と胡蝶の舞型(商大)の演舞対決、両者のテンションも絶好調となり、いよいよクライマックスを迎えた。
北大応援団第111代外ノ池真志団長(1年)が重い下駄を振り上げ前進し、挑戦状を読み上げ、これを受けて商大応援団109代目小笠原廉団長(2年)は、応戦状を読み上げ、北大は商大を「山猿」と、商大は北大を「白豚」とののしり、観客からもヤジが飛び交い、熱気に包まれた。
両団長の出で立ちは、ロングヘアに羽織袴で下駄を履き、互いの雄姿を見せつけ
た。寮歌の「都ぞ弥生」と「若人逍遥の歌」を歌い合い、団旗長による観客すれすれに繰り広げる団旗エールも披露され、観客から大きな拍手が贈られた後、閉式宣言を告
げた。
その後、北大では大勢の寮生がふんどし姿で登場し、気勢を上げて円陣を組み騒ぎ、商大でもOBを交えて円陣を組み、仲間意識を高めていた。
対面式を終えて小笠原団長は、「思いのほか沢山の人が来てくれて、いろいろな声が重なり楽しかった」と話した。
松村卓哉副団長(4年)によると、今後、準硬式野球の応援やおたる潮まつりの初日28日(金)15:00からメインステージで演舞を予定している。
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