小樽市保健所は、6月23日(金)、細菌性急性咽頭炎の最も一般的な原因となるウイルス、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が警報レベルに達したことを発表し、まれに急性リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を起こすことがあるため、注意を呼びかけた。
この感染症は、飛沫・接触感染し、発症者のせきや鼻汁などの呼吸器分泌物との接触によって伝播する。潜伏期間は2〜5日。
学童期の小児に最も多く、市内小児科3定点から第20週で18人、第21週で13人、第22週と第23週で23人。第24週は、先週より10人増の33人となり、1定点あたり11.00人と増加傾向がみられる。
1定点あたりの患者数8.0人以上で警報となり、北海道の1定点あたりの患者数は2.06人と少なく、小樽市は道内で一番患者数が多い。過去3年間で警報が発表されたことはなかった。
保健所では、「まれ重症化することもあり、今後、市内で大きな流行が継続する可能性があることから、感染対策の徹底を」と呼びかけている。