赤岩町会(赤岩1・北田健二会長)では、もっと気軽に読書に親しんでもらおうと、館内におたるまちなか図書館「あかいわ文庫BOOKBOOK(ぶくぶく)」の7月23日(日)オープンを目指し、開設準備を始めた。
市立小樽図書館(花園5)が、もっと気軽に読書に親しめるよう、図書館に寄贈された図書を無償提供し、“まちなか図書館”として施設内での利用や貸出しなど、読書の機会を広げる取り組みとして、2021(令和3)年6月から始めた事業。
公共施設や町内会・学校などで開設が増え、2023(令和5)年5月11日現在、今回の赤岩町会を含め16ヵ所の開設に至っている。
小学生2人を子育て中で、町会活動に携わって1年半の長原麻以さんが中心となり、子育て経験から家では本をあまり読まない子どもらが、図書館へ行くと何時間でも読んでいること、北田会長からまちなか図書館の話を聞き、図書スペースとして広々とした会館が活用できないかと今春から準備を始めた。
当初は秋を予定していたが、準備を進めるうち、共働き家庭も多く、夏休みには宿題をみんなでやったり、友だちと読書したりして過ごしてもらえればと開設を早めた。
長原さんは、フルタイムで仕事をしていたが、子どもが小さい頃、パートに変えて子どもたちと過ごす時間を増やし、草むしりや花壇の花植え・パトロールなど、町会の行事に参加するうちに、いろいろな人に支えられていることを知り、町会の活動を手伝うようになったと言い、「寝そべって友だち同士で本を見たり、母が子どもに読み聞かせしたり、誰もが利用でき手軽に本を読める場所にしたい。
立派な会館なのにあまり利用されていないので、子どもから大人までが本を通じて利用し出会いが生まれ、サークルへの参加に繋がったり足掛かりになればと思う。皆さんが足を運び、町会全体を活気づけたい」と期待した。
あかいわ文庫は、赤岩町会会員以外の誰でも利用でき、月・木曜日の休館日以外10:00〜14:00。現在、図書館から寄贈された本800冊と町会会員の寄贈の本を並べている最中で、開設時には1,000冊を並べる予定。会館の和室や会議室で読んでも、何冊借りても良く貸出期間の設定もない。
用紙に日付と名前(イニシャルやニックネームでも可)を記入し、ジャンル別に書かれていて番号を書き、何冊借りたかを記入するだけで、本のタイトルなどは必要なし。同館の日直に用紙を渡して確認してもらい、用紙は借りた本に挟んでおく。
北田会長は、「町内会共通の課題となる役員の担い手がいないことや、若い世代の町会離れが進んでいる。読書に親しんもらうことを通じて、それに対応する起爆剤としたい。あかいわ文庫は、町会の活性化を図る一因となると考えている」と話した。
7月23日(日)10:00からのオープニングイベントとして、市立図書館スタッフによる絵本や紙芝居の読み聞かせ、大スクリーンでの映画の上映を予定している。問合せ 0134−25−1140 赤岩町会。