小樽市総合博物館に春! 恒例車両シートはずし体験

 小樽市総合博物館本館(手宮1)に屋外展示されている車両の養生シートをはずす体験会が、4月15日(土)・16日(日)の9:30〜12:00に開かれ、同館の桜の開花と共に春の訪れを告げている。

 

 雪が降る前に、屋外展示されている車両37両のうち、31両に冬期間の雨風・雪から車両を守る養生シートをかけ、毎春の訪れとともに事前に申込を募って、恒例のシートはずし体験会を実施している。

 

 初日15日の参加者は23名。電車好きの2歳の子どもが友達同士で参加し、「電車の布団をとってあげる日」と、電車に乗れる日を楽しみにして、小さな手で紐を引っ張ったり、シートを畳んだりしていた。

 

 毎年参加しているベテランボランティアの大きな力を頼りに、初参加の子どもや大人もシートはずしの手順を学びながら体験していた。

 

 手宮ホームに展示中のC12の蒸気機関車から作業が始まり、一斉に紐を持ってシートを引っ張ると、5ヶ月ぶりに真っ黒な大きな車体が姿を現し、その後、国鉄カラーの電車などのシートが次々とはずされた。

 

 使用されたシートは参加者によって綺麗に畳まれ、今年の秋に再び使用される。12:00までに17両が完了し、残りは16日(日)の参加者と担当職員で実施する予定。

 

 博物館が大好きな佐々木健翔君(小3)と翔平君(小1)の兄弟は、「シートかけにも参加している。紐が絡まってしまったが自分で解いた。また秋にも参加したい」と楽しそうに参加していた。

 

 ◎関連記事