小樽市消防署機動2課では、4月15日(土)からの天狗山ロープウエイの夏期営業に合わせ、同署機動隊13名と中央バス観光開発株式会社天狗山観光事業部職員5名が参加して、2023(令和5)年度小樽天狗山ロープウエイ合同救助訓練を13日(金)11:00から実施した。
例年多くの観光客が利用する春の行楽期となり、万一ロープウエイ事故が発生した場合に備え、消防機関と同社との連携体制強化及び救助技術の向上を図ることを目的として、毎年この時期に訓練を実施している。
小樽天狗山ロープウエイ山麓駅を出発したゴンドラが、電気系統の故障で山麓駅から約70m地点(地上高約15m)で運行不能となり、関係者からの救助要請でゴンドラ内の乗客の救出活動を実施するという想定で訓練が行われた。
救助隊は、雪融けが進んだ斜面を駆け上がり、停止したゴンドラの下に到着し、それぞれの持ち場に分かれ、救命索発射装置を使い、ロープウエイに進入用のロープを設定し、そのロープを使って隊員1名がゴンドラ天井に上り内部に侵入。
ゴンドラ内に設置されている緩降機を使用し、救助者1名をゴンドラ内から地上まで下ろし、無事に救助が完了。隊員は脱出用ロープで素早く下りて訓練は終了した。
同署機動2課の澤宣仁主査は、「ロープが絡まるハプニングにも上手く対処し、普段の訓練が活かされていると感じた。失敗にも対処できるよう日頃から訓練している」と話した。
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