4月5日(水)から市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催中の北海道文化奨励賞受賞記念・上嶋秀俊展が、9日(日)に最終日を迎え、15:00から展示作品を背景に、友人で小樽出身の舞踏家・田仲ハル氏が舞いを披露した。
上嶋氏と田仲氏は年齢も近く、それぞれの世界を確立する前からの知り合いで、ともに励まし合いながら活動してきた。
作品展最終日は朝から300人ほどが鑑賞に訪れ、15:00からの公演前には大勢の人が詰めかけ、作品と舞踏のコラボレーションを心待ちにした。
上嶋氏は、「試行錯誤していた頃からそばで見ていて、この受賞を喜んでくれ何よりもうれしかった。2011(平成23)年以来なので、12年ぶりに踊ってもらうのはとても楽しみ」と挨拶。
作品「いつか見た光のこと」をバックに、田仲氏がソロで情熱的なパフォーマンスを繰り広げ、観客は、いつの間にか田仲氏の世界に吸い込まれていった。
田仲氏は、「1人で頑張り孤独だと思うこともあるが、ともに歩んできた。受賞は感慨深い」と、友の活躍を称えた。
小樽在住の美術家・小川豊さんは、「田仲さんの生の舞踏を初めて観た。作品とマッチしていて感情が伝わってきた。体で表現して、さらに作品の奥深さが伝わってきた」と満足した様子だった。
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