遊びから学ぶオアソビプロジェクト 小樽で起動!

 小樽市と小樽商科大学・北海道大学COI=NEXT×emmy fesの共催で、3月18日(土)、遊びから小樽を学び、もっと好きになるオアソビプロジェクトを、ウイングベイ小樽(築港11)と天狗山(最上2)を会場に開催された。

 

 ウイングベイ小樽では、VR体験やロボット教室など8つのブースを設置し、参加した子どもたちは様々な遊びを体験し楽しんだ。

 

 同1階の済生会ビレッジ会場では、北海道教育大学岩見沢校スポーツ科学専門の教員が開発した、運動能力を楽しく測定するNチャレンジを、岩見沢を拠点とするスポーツ教室SLDIが運営。N文字のコースには、直線を走る・右ターンする・ミニハードルを飛び越す・左ターンする・スラロームを走る5つの運動テストが盛り込まれ、子どもから大人まで参加でき、10秒程度で完走し敏捷性の能力が測定できる。

 

 これまでの参加者をデータ化して平均と照らし合わせることもでき、参加者は、集中してすばやい動作で通り抜け、自分の記録を塗り替えるよう挑戦していた。

 

 同4階通路では、小樽未来創造高校科学研究部(西澤哲也顧問)の11名が、1月の冬休み期間中から放課後にこつこつと制作した「サカヌシ様の夢ころがし」と題しイベントで、夢や願いを書いた手紙を球状のものに詰めて坂を転がした。

 

 同校機械電気システム科の日頃の勉強の成果を活かし、玉をリフトが持ち上げる構造を駆使して、玉が飛び出さないようにバランスを保った。

 

 NHKのピタゴラスイッチを参考にしたその装置には、新聞紙を丸めて石膏シートを貼り、天狗山に見立てたジオラマを作り、天狗山をロープウエイが行き来する工夫も。また、小樽の坂の名前と傾斜度が書かれた札も山に飾り、小樽の坂を印象づけていた。

 

 開始から2時間で55名が参加し、会場に来ていた高校生も対応に追われ、「楽しんでもらえてうれしい。良い経験ができた」と話していた。

 

 一般社団法人プラチナ構想ネットワークやプラチナ未来スクール講師によるロボット教室が、同4階テナントスペースで開講。

 

 事前予約した子どもたちがレゴブロックを使って、ロボットを組み立て・プログラミング・ロボット競技会の3つの工程を体験した。

 

 プログラミングは、うちわとロボットの頭の上のセンサーとの距離が、80cmで止まる・50cmで進む・20cm以上で右・20cm以下で左の4種類に動くようセット。子どもたちは、うちわを離したり近づけたりしてセンサーを反応させ、ロボットを動かし興味を示していた。

 

 同じ会場ではVR体験も行われ、天狗山からの大ジャンプをリアルに体験できた。

 

 このほか、プラスチックゴミの環境問題について考える、小樽の宝を発掘しようでは、海のシーグラスを会場の砂場から探し、綺麗に並べ光るパーツを飾るなどしてレジンアートを制作したり、3Dプリンタを使ってネームタグをクリエイトするコーナーもあり、参加者はブースをはしごして楽しんでいた。

 

 天狗山会場では、スノーランニングバイクや木製そりの坂滑りコーナー、小樽商大生運営のカフェがオープン。ウイングベイ小樽から移動してスタンプラリーに参加した小学生には、ロープウエイ往復券がプレゼントされた。

 

 ◎おあそびPROJECT(Instagram)

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