お気に入りがずらり!第15回CoCo Beansクラフト教室展

 1年間の学びの集大成として、CoCo Beans(Yuki代表)の第15回CoCo Beansクラフト教室展が、3月15日(水)から19日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。

 

 道新文化センターをはじめ、アトリエ教室に通う8名の生徒とYuki代表による、15回を記念した「My Favorites(私のお気に入り)」をテーマに、メタルエンボッシングアート・タティングレース・グラスアート・カリグラフィー・シルエットアートの5つの伝統工芸・約200点を展示。

 

 お気に入りのアートを学ぶうちに認定講師や指導員などに上達した、15年の積み重ねが感じられる展示会となっている。

 

 一般社団法人東京アート工芸理事を務めるYuki代表は、池袋芸術座劇場で開催の第5回国際公募東京アート工芸2022で、メタルエンボッシングアート部門「文様風の書類ケース」でアシーナ賞を受賞。

 

 協会認定師範でメタルエンボッシングアートに力を入れ、今回出展した新作のメタルエンボッシングアートとカリグラフィーのコラボレーションの3点は、お気に入りのスヌーピーを題材に、ゴシック体1点とカッパー体2点の文字を入れ、金属に塗った絵具も良い風合いを出している。

 

 生徒からのリクエストで、もう一度見てみたいYuki代表作品として展示した2009(平成21)年制作「Peacock(孔雀)」は、tiffany windowsからアレンジを加えたゴージャス感溢れる孔雀のグラスアート作品で、太陽光で様々な表情を見せ、いせ辰千代紙の図案から、シルエットアートで「牡丹と獅子」、同じくいせ辰てぬぐいの図案から「荒磯」の鯉が上るような絵柄をグラスアートにした、ともに2017(平成29)年制作した作品が、来場者の目を惹いていた。

 

 日本グラスアート協会認定講師でもあるYuki代表がリモートレッスンを受け、同認定講師の和田輝見子さんに伝授したクリスタルエッジングテープを使った新作「クリスタルトレイン」は、グラスアートの新しい世界を生み出し、額サイズの他に、時計や宝石箱などにもグラスアートが施され、実用的な作品も楽しむことができる。

 

 柳谷眞智子さんのカリグラフィー作品「ムーンリバー」は、インクのグラデーションが美しく、イタリック体の文字と挿絵を入れた本間由貴子さんの作品「エーデルワイス」、ゴシック体で文字数も多いYuki代表の「新約聖書よりルカによる福音書第2章」、米野あゆみさん推しのK-pop「SHINee」のメンバー名を作品にするなど、楽しみながら取り組んでいる。

 

 タティングレースコーナーには、ブローチ・指輪・ネックレスなど多彩な作品が並び、細い糸を使ってバラを作り繋げた「ローズネックレス」を出展した笹岡昭子さんは、年々作品の幅を広げている。

 

 Yuki代表は、「お気に入りのタイトルやそれぞれ生徒さんの気に入ったもの、生徒さんからもう一度見たいとリクエストがあった作品なども展示した。置く場所が違うだけで新しい表情が楽しめる。ぜひこの機会に会場で見ていただきたい」と話している。

 

 第15回CoCo Beansクラフト教室展

 3月15日(水)〜19日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

 

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