ストリートピアノ小樽から届け! 3.11復興の祈り

 

 

 小樽サンモール一番街商店街振興組合(三ツ野篤久理事長)では、2011(平成23)年3月11日に起こった東日本大震災と同日に、第12回ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニーを、全国12都道府県21会場と同時開催された。

 

 小樽ストリートピアノ実行委員会(荒澤之博実行委員長)が中心となって第5回目から参加し、今年で8回目となった。

 

 14:30からのセレモニーで三ツ野理事長は、「今年もこの日がやってきた。12年目となる。大切なのは震災のことを忘れないこと。いつ起こる分からない災害に油断することなく取り組む。

 

 今回は、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震が発生し、5万2千人以上が死亡した。世界中の人々から温かい支援をいただいたから、同商店街では今月いっぱい募金活動を実施し、集まった義援金は、日本赤十字社を通じてトルコ・シリアの皆さんに役立ててもらいたい」と挨拶した。

 

 演奏をするピアニストの三浦明子さんは、「皆さんには、東北の皆さんがご覧いただけるよう、一生懸命に心を込めて歌ってもらいたい。私も沢山の気持ちを込めて演奏したい」と述べた。

 

 復興の祈りを被災地に届けようと会場には約150名が集まり、震災が起きた14:46に荒澤実行委員長の掛け声で黙祷が行われた。

 

 その後、三浦さんが奏でる優しい音色のピアノ演奏に合わせ、「ふるさと」と「花は咲く」の2曲を歌い、心をひとつにして祈りを繋げた。

 

 毎年参加している杜のつどい会員の三浦さんと井上さんは、「家も何もかも失った人が沢山いる。まだまだ復興していないと聞いている。3月11日になると、サンモールに自然と足が向き、みんなで思いを込めて歌った」と話していた。

 

 セレモニーでは、「自分の身は自分で守る」という考えから、我が家の防災計画について家族で話し合い、確認するよう伝えている。

 

 ◎ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニープロジェクト(Facebook)

 ◎関連記事