北海道高等聾学校専攻科 令和4年度修了作品展

 北海道高等聾学校(銭函1・須見千慶校長)専攻科情報デザイン科3名による2022(令和4)年度修了作品展が、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで、2月16日(火)から19日(日)まで開かれた。

 

 同科では、デザインに関する知識と技術、コンピューターを活用した造形活動などを幅広く学び、その集大成を発表する場として、修了作品展を開催している。

 

 2022(令和4)年度の卒業生・高橋勇海さんと坂本拓登さんと今野歩美さんの3名が、課題研究の授業で、これまでの学びの中で得た技術やそれぞれの個性を活かし、企画から1年間かけて制作に取り組んだレベルの高い作品を出展している。

 

 多目的ギャラリーでは、1年次の学習をベースに、さらに発展や応用編として取り組む、A1サイズのポスターや学校要覧・給食だより、スマホ台などの木工作品は企画から設計し、ロゴを作ったり販売レベルのマーケティングまで、デザインとして価値のあるものを作りたいと制作に励んだ作品ばかりで、来場者はクオリティの高さに感心していた。

 

 市民ギャラリーでは修了作品が展示紹介され、高橋さんは、ゲーム開発用アプリケーションを使って、オリジナルゲーム「skeletonsoldier」を制作した。

 

 坂本さんは、、キャンバス地に印刷物を貼りアクリル絵具で描きいた物を、iPadを通していろいろな角度から見えるなど現実世界が広がる、AR(拡張現実)を取り入れた作品。

 

 今野さんは得意なアニメーションを発表し、どの作品もこれまでの学びの成果が伺える作品展となっている。

 

 桑原教論は、「既存のものを広げていく、現実的・個性的にアレンジしていくことを重視している」と話した。

 

 美術展のフライヤーも同科学生が制作したものを使用し、同校美術部部員5名の18点の個性豊かなアクリル画を展示した作品展も同時開催した。

 

 ◎北海道高等聾学校ホームページ(外部)

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