レトロな雰囲気を醸し出す観光スポット・小樽出世前広場(堺町2)蓑谷修代表は、同広場に設置の募金箱に集まった50万円を、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の保全及び活用事業に使用するようにと、小樽市(迫俊哉市長)に寄附し、2月15日(水)11:30から市役所(花園2)で贈呈式を行った。
蓑谷代表から迫市長へ50万円が手渡され小樽市からは感謝状が贈られた。募金箱の設置は、この後も継続されている。
蓑谷代表は、51歳でサラリーマンを辞め、昆布専門店の利尻屋みのや(堺町4)を開業。使い捨てという言葉がなかった時代の街並みを再現しようと、2006(平成18)年に出世前広場を始め、募金箱を設置したところ、訪れる人々の温かい気持ちが積り積もって50万円となり、第3倉庫の保全と活用事業のためにと寄附を考えた。
「明治から昭和の街並みを活かした小樽は、京都並みに人が呼べる。人口15万人が100年暮らす街が作れると考えるが、古い建物が失われていく。財政を豊かにするためには、税金を納める人を沢山作ること。誰が故郷を守るか、市民が観光産業により多く参入してくれる手段が必要だ」と話した。
迫市長は、「明治の街並みを残すことは小樽の強み。2年かけて街並みを残す計画づくりをしている。堺町から北運河地区の街づくりの拠点に第3倉庫がある。
本格的な活用に向けて、若い人も頑張っている。具体的に何に使うかは、NPO法人OTARU CREATIVE PLUS(オタルクリエイティブプラス)と意見交換して、第3倉庫のために有効に使っていきたい」と話した。
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