全国的に寒さに見舞われた1月25日(水)は、北海道でも上空にかなりの寒気と偏西風の蛇行により、今季一番の厳しい寒さとなり、悪天候も重なって小樽市内小学校17校と中学校12校を臨時休校とした。
札幌管区気象台によると、173の観測地点ではほぼ最も寒い時期を下回る気温となり、172地点で−10℃以下を観測。
最も寒かったのは、十勝地方の陸別で−26.7℃(4:36)、後志地方では真狩の−17.0℃(1:48)、小樽では平年値よりも−7.3℃低い−13.5℃(4:18)を観測。その後、日中にかけても気温は上がらず、最高気温も−10.7℃(14:25)と厳しい寒さが続き、時折、視界を遮るホワイトアウト状態となり、積雪深は88cmとなった。
坂道の多い小樽では、雪路対策として熱で雪を融かすロードヒーティングを稼働しているが、この寒さでは、ロードヒーティングも効かず雪が融けないハプニングに見舞われ、ゴミ収集車が坂道を登れず、作業員は歩いてゴミを集めていた。
札幌管区気象台では、1年を通して一番寒い時期でもあり、2月の上旬ぐらいまでは、平年値では最高気温も−0.7℃ほど。今日は、最高気温が−10.7℃までしか上がらず、厳しい寒さとなった。
寒さのピークは今日ぐらいまでで、偏西風の蛇行の領域も移動し、寒気も上空に上がり、明日26日(木)は、最高気温も−5℃の予報だが、28日(土)に再び寒気が入り、出たり入ったりを繰り返す。
風についても、本日の15:00前後をピークに、明日26日は、今日より弱く6〜7m/秒の風。後志地方では、本日昼すぎから夜遅くまでは暴風雪に警戒を呼びかけている。
この荒天のため、北海道開発局小樽開発建設部は、25日(水)開催の第41回技術者交流フォーラム事業in小樽を中止し、小樽市消防本部は、26日(木)第69回文化財防火デーの啓発行事である料亭湯宿銀燐荘での火災防御訓練を中止とした。
小樽運河周遊の小樽運河クルーズは、25日の終日運休を決め、JR北海道では、札幌圏を含む道内各方面の列車に運休や遅れが出ている。26日(木)も運休が発生するとのこと。
◎1月25日の北海道の最低気温低いほうから|札幌管区気象台(アメダス)